【コンセプト】 リハビリテーションに関係する職種の人に質の高い論文情報をお届けする 【由来】 1. Art of Rehabilitation in Internationalの略語 2. 国際的なリハビリテーションの芸術(art):芸術とは、現在の既知を少し打ち砕いて前進させようとする営み。臨床研究とは、その意味で芸術である。その国際的なリハビリテーションの芸術を見つけ、紹介する。 3. 蟻(ant):僕たちの一歩は小さいかもしれない。けれども、徹底的に働き抜く、働き蟻のように。
Super Human | 理学療法士/保健学博士 Ph.D.
LCTとは、Logical Clinical Thinkingの略称である。 『ロジクリ思考』と呼ぶ。 このマガジンでは、論理的思考のフレームワーク(Logical)と、臨床思考(Clinical)とを、どのように考えて融合させるか(Thinking)を究明していく。 「なんとなく臨床をやっている気がする」 「何をどう考えて、臨床に向かえばいいか分からない」 「もっと患者をみろ、という意味がわからない」 そんな人に、是非見ていただきたい。 具体的にこのマガジンでは、以下のことをやる。 ・『LCTツール』リストの作成 ・リハビリで重要となる『原理原則』リストの作成 ・各疾患、症状に対するLCTツール & 原理原則を応用した実践例の提示 やりたいことは『臨床思考過程というBlackboxの見える化』である。 これが叶えば、個人の生長、集団の生長(標準化)に大きく貢献できるはずだ。
臨床研究に大切な思考、方法を解説していきます。
K2Pとは、「Knowledge to Action(知識を実践に)」の略称です。 おれのK2Pでは、以下のことをやります。 - 知り得た意義のある知識の実践化プロセスの共有 - 実践化のために利用可能な仕掛けをエビデンスとともに保存(K2Pのからくり) - 実践化のための仕掛けを1つ1つ増やし、チェックリストを作成していく(K2Pのからくり箱) 習慣化と、その実践に関わる問題。 これは、僕だけの問題ではないはず。 誰しも、習慣化ができない自分を、認められずにいるのではないでしょうか? 僕にも役立つし、このマガジンを読んだ人にも役立つ、そんなマガジンになれば最高です。
僕たち一人一人は、不足している。 誰もが、いびつな存在だ。 だからこそ、補い合うことができる。 このnoteでは自己開示することで、僕という人間の凸凹を伝えたい。 そうすることによって、より多くの人を知ったり、知られたりする可能性が高まると思ったからだ。 是非、知っていただきたいし、これを綴る中で、僕自身のことを僕が発見できるかもしれないと期待している。 (1) プロフィール・自己開示■ プロフィール ・30代;群馬在住 ・総合病院の理学療法士を10年以上経験 ・保健学博士
📖 文献情報 と 抄録和訳「リハビリテーションの成功」とは何か?リハビリテーションのアウトカム測定に役立つマルチステークホルダー・ノミナルグループ手法研究 [背景・目的] リハビリテーションの利害関係者が「リハビリテーションの成功」をどのように概念化しているかを調査し、亜急性期リハビリテーションの最小限のデータセットとコアアウトカムを開発するための情報を提供する。 [方法] ノミナル・グループ・テクニックを用いた定性的コンセンサス・スタディ。 ■ 設定方法:オンラインフォ
📖 文献情報 と 抄録和訳解剖学教育におけるヒューマノイドロボットの潜在的範囲:ユニークな提案のレビュー [背景・目的] 人工知能や機械学習を利用した学習指導が盛んになってきている。このような背景のもと、ロボットが教育現場においてどのような役割を果たすことができるのか、教育関係者の関心を集めている。 [方法] PubMed、Google Scholar、Web of Scienceのデータセットを用いて、タイトルやキーワードに人型ロボットと教育に関する論文を広範囲に検索し
📖 文献情報 と 抄録和訳起立性低血圧、認知障害、移動能力の低下という「バミューダトライアングル」:The Irish Longitudinal Study on Ageingにおける転倒・骨折との前向きな関連性 [背景・目的] 起立性低血圧(orthostatic hypotension, OH)、認知障害(cognitive impairment, CI)、移動障害(mobility impairment, MI)は、転倒した高齢者にしばしば併発する。本研究では、65歳
📖 文献情報 と 抄録和訳心血管疾患の社会的決定要因 [レビューにおける図の説明] ● 図の題目:健康の社会的決定要因および逆境の生物学 ● 健康の社会的決定要因の概要 ・個人の経済的安定性、近隣環境、建築環境、教育へのアクセス、医療へのアクセス、社会的・地域的関係などが含まれる。 ● 慢性的な心理社会的・環境的ストレッサー ・これらの領域は、社会経済的地位の低さ、安全でない住宅、近隣の暴力、医療へのアクセスの制限、幼児期の逆境、差別、騒音への暴露の増加、食糧不足、睡眠の
📖 文献情報 と 抄録和訳地域在住高齢者における多因子性転倒予防介入策の実施戦略:システマティックレビュー [背景・目的] 地域在住の高齢者の 3 分の 1 が毎年転倒している。ガイドラインでは、多因子にわたる転倒予防のための介入を行うことが推奨されている。しかし、これらの介入を地域社会に実施することは困難である。この系統的レビューでは、多因子性転倒予防介入を地域社会に実施するために用いられる戦略を探ることを目的とした。 [方法] PubMed(MEDLINEを含む),C
📖 文献情報 と 抄録和訳スマートウォッチによる左室機能不全の検出の前向き評価 [背景・目的] 人工知能(artificial intelligence, AI)アルゴリズムは、12誘導心電図(electrocardiograms, ECG)から駆出率(ejection fraction, EF)≦40%と定義される心機能障害を特定できることが示されているが、スマートウォッチの単一誘導心電図を用いた心機能障害の特定はまだ検証されていない。 [方法] 本研究では、Mayo
📖 文献情報 と 抄録和訳高齢者における座位から立位への移乗時の転倒状況。長期介護におけるビデオ撮影された転倒のコホート研究 [背景・目的] 長期介護(long-term care, LTC)における座位から立位への移乗時の転倒状況(頻度、方向、踏み込みと把持の反応、傷害リスクなど)を、実際の転倒のビデオ分析に基づいて特徴付けること。 [方法] デザイン:コホート研究。実施場所:長期療養施設。参加者数:2007年から2020年にかけて収集された、183名のLTC居住者によ
📖 文献情報 と 抄録和訳身体活動によって足首の腱鞘の滑液が増加する:MR基準の調整が必要である [背景・目的] ランニングの前後で足首の滑膜鞘の液量を比較すること。我々の仮説は、この量は増加し、通常許容される閾値を身体活動後に調整する必要があるというものであった。 [方法] 健常者21名(n = 42足首)がトレッドミルで40分間走った。ランニングの前後に足首専用コイルを用いた3T-MRIを実施した。画像は保存され、その後、標準化された方法で測定され、後側および下側領域
📖 文献情報 と 抄録和訳非麻痺側の筋力トレーニングは脳卒中患者の運動機能回復を促進する:無作為化比較試験 [背景・目的] 脳卒中患者の非麻痺側(nonhemiplegic side, NHS)の筋力トレーニングがバランス機能、モビリティ、筋力に及ぼす影響を観察すること。 [方法] 単盲検(評価者)無作為化比較試験。実施場所三次病院のリハビリテーションセンター。参加者139名の初発脳卒中患者が集められ、無作為に試験群(n=69)または対照群(n=70)に分けられた。 ●
📖 文献情報 と 抄録和訳Zieglerテストはパーキンソン病患者のすくみ足の測定に信頼性と妥当性を持つ [背景・目的] 本研究の目的は、パーキンソン病患者におけるすくみ足(freezing of gait, FOG)の重症度を測定するためのZieglerテストの評価者間およびテストレテストの信頼性を明らかにすることであった。副次的な目的は、テストの妥当性を評価し、FOG重症度の代理指標としてのZieglerテストの持続時間を検討することであった。 [方法] 理学療法士は
📖 文献情報 と 抄録和訳虚弱高齢者における在宅ラジオ体操プログラムのアドヒアランス、安全性、潜在的有効性。パイロット無作為化比較試験 [背景・目的] 日本の伝統的な運動プログラムであるラジオ体操は、COVID-19の流行時に虚弱な高齢者の対処戦略として役立つ可能性がある。この第II相試験では、プログラムのアドヒアランスと安全性を検証し、在宅ラジオ体操の潜在的有効性を探った。 [方法] この評価者盲検並行無作為化対照試験には、虚弱および虚弱予備軍の地域在住の日本人高齢者が
📖 文献情報 と 抄録和訳日常生活における歩行支援・転倒介助ロボット「Mobile Robotic Balance Assistant(MRBA)」の開発 [背景・目的] 加齢に伴い、虚弱体質や病的状態により、バランス能力、運動能力が低下する。このため、運動能力の回復や自立を支援し、生活の質を向上させるためのバランスリハビリテーションやアシスト技術が求められている。しかし、家庭や地域社会で使用することを想定した歩行リハビリテーションロボットや歩行支援ロボットは存在しない。
LCTツールの#2には、ロジックツリー(Logic tree)を選んだ。 ロジックツリーは、論理的思考の地図だと思う。 それをなけなければ、論理的思考における移動がおぼつかない。 早速、地図を広げてみよう。 ● ロジックツリーとは?・ロジックツリーとは、問題をツリー状に分解し、ロジカルに原因や問題解決策を導き出すフレームワークのことを指す。 ・Whatツリー、Whyツリー、Howツリー(イシューツリー)、KPIツリーなどの種類があるが、LCTにおいてはロジックツリー ≒ W
📖 文献情報 と 抄録和訳交代圧迫療法は運動後の筋機能回復を促進し、グリコーゲンの破壊を抑制する [背景・目的] 運動関連筋損傷(Exercise-associated muscle damage, EAMD)は、筋機能と筋内グリコーゲン貯蔵量を一時的に低下させる。交代圧迫療法(Contrast with compression, CwC)は、グリコーゲンの再合成を阻害する芯温・組織温の変化を最小限に抑えながら、局所的にEAMDを治療することができる。仮説:CwCは、筋力、
📖 文献情報 と 抄録和訳サルコペニア発症の神経筋学的視点:関与するシグナル伝達経路を解読する [レビュー概要] 平均寿命の延長に伴い、サルコペニアに代表される加齢性疾患の有病率が増加している。サルコペニアは、筋力、筋肉の質または量、身体能力の低下によって定義される筋肉の状態であり、高齢者に高い有病率を示し、死亡率の上昇に関連している。サルコペニアの発症には、神経筋系が大きく関与していることが分かってきました。実際、加齢に伴う神経筋接合部(neuromuscular jun