人の心が神から離れて、唯物論や神秘主義を遍歴した後、また神の元に立ち戻る。今、人類はその過渡期にいる気はしている。きっと真の信仰に至るには、一度は神への幻滅を味わなければならないのだろう。放蕩息子の如く、人は己の力を過信して享楽に溺れた後、暖かい父の懐に立ち帰るのだ。