平凡社ライブラリー刊『病短編小説集』の話。ワシントン・アーヴィングより始まりジョン・アップダイクに終わる、各時代に活躍した作家たちが紡いだ「病」の物語。ハンセン病・梅毒・神経衰弱、他多数を含めるデリケートな「病」の作品がおさめられており、多様性のある医学小説作品集となっている。
今読んでいる本。R.M.シェーファー著、「世界の調律-サウンドスケープとはなにか-」 https://www.heibonsha.co.jp/smp/book/b596096.html
平凡社ライブラリー『クィア短編小説集』の話。表題に対抗的・革新的な意味合いがあり、メルヴィルやドイルといった19~20世紀初頭を飾る作家たちの短編を通してクィアに言及する体裁をとっている。小説自体は勿論、作品群に如何なるクィアが含まれているのか、そうした主題探しにも面白味がある。