染井吉野ナンシー

色彩の魔術師。都内にある零細出版社の営業部員。坂道ヲタ。 https://www.ro…

染井吉野ナンシー

色彩の魔術師。都内にある零細出版社の営業部員。坂道ヲタ。 https://www.rockfield.net/wp/

最近の記事

周辺人物もとても興味深いです

今年の大河ドラマは紫式部の物語なので、藤原氏や源氏物語、さらにはもう少し視野を広げて平安時代に関する本が非常に多く出版されています。まあ、これは毎年のことなので驚くほどのことではありません。むしろ風物詩と言えるかもしれません そして、その大河ドラマもあと三か月ほど、いよいよ佳境に入ってきましたので、そろそろ来年の大河ドラマ、蔦屋重三郎に関する書籍の出版が目に付くようになってきました。そんな中で手に取ってみたのがPHP新書の『蔦屋重三郎と田沼時代の謎』です。 蔦屋重三郎に焦

    • もう積ん読ことになりました

      皆さまは、自宅で本をどのように整理しているのでしょうか。なんでもかんでも書棚に適当に並べている、という方は少ないと思います。文庫は文庫、新書は新書、単行本は単行本、雑誌は雑誌という具合に形状を揃えて書棚に並べるのが普通だと思います。 更に、ジャンルや著者などによって分類し、同じものは一緒に並べるようにしているのではないかと思います。なので、あるジャンルが増えてきて、書棚が一杯になってくると、他のジャンルの本をどかして、スペースを空けなければなりません。そういう本のまとまった

      • 別にホラーではありません

        月末に配本予定の『すてきなモンスター』はこんな装丁です。著者自身のイラストをあしらっています。 「モンスター」というタイトルですが、決してホラー作品ではありません。古今東西の小説の登場人物に関するエッセイです。知らない登場人物もいると思いますが、「えっ、こんな人まで取り上げているの?」という登場人物も出てくると思います。 カバーを外すと表紙にはご覧のように、これまた著者によるイラストがあしらわれています。本書で取り上げた登場人物たちを描いたものです。 このイラストは本を

        • 日向坂46よりもブルース・ウィリスを思い出してしまうのは年のせいでしょうね

          日向坂46のニューシングル「絶対的第六感」の発売日です。とはいえ、いつものようにフライングゲット、昨日のうちに手に入れております。 それがこちらです。今回もType-AからType-D、それに通常盤の全5種類を各一枚ずつ購入しました。卒業を発表しているメンバーもいるので、ここから4名がいなくなるのですよね。やはりちょっと寂しいです。 「絶対的第六感」というタイトルなので、歌詞の中に「シックス・センス」というセリフが何度も出て来ます。若い方だと知らない人も多いと思いますが、

        周辺人物もとても興味深いです

          今日の配本(24/09/18)

          北の星たち 新渡戸稲造、内村鑑三、有島武郎芦原伸 著 本書は、教育者、宗教思想家、作家という一見異なる道を歩んだ三人三様の人生を、一方でクラークという人物を縦糸に、もう一方で札幌と軽井沢という地域を横糸に、それぞれの関連各地を取材しながら、ドキュメンタリーとして彼らの精神を浮かび上がらせた、異色の論評である。 解説がくわしいドイツ語入門[音声DL版]岡本順治 著 丁寧な文法解説とわかりやすい表、さらに練習問題や5課ごとの「まとめ」をもとに文法を定着させ、ドイツ語の仕組みを

          今日の配本(24/09/18)

          半年でお釈迦になりました(涙)

          ここ数年、仕事で使っているカバンはリュック型です。時にノートPCを持ち歩くことも踏まえると、肩掛けのカバンは体力的にもキツいなあと感じたのがその理由です。 ただ、使いやすいカバンというのは、なかなか見つかりません。お店で見ても、帯に短し襷に長しというものが多く、なかなかこれというカバンが見つかりません。 騙し騙しいろいろなカバンを試しましたが、リュックは肩掛けタイプよりも選択肢が少ないと感じます、特にビジネスユースでは。やはり書店営業という、重たい注文書を持ち、お店に着く

          半年でお釈迦になりました(涙)

          今日の配本(24/09/17)

          制裁 国家による外交戦略の謎ブルース・W・ジェントルスン 著/本多美樹 訳 国際関係においては、他国に対する対抗処置としてしばしば「○○国への制裁」という言葉を耳にする。武力行使が国際法上禁止されている現在、制裁は相手に負荷をかけることによって譲歩を引き出し、国家の目的を達成するための外交手段として用いられてきた。制裁措置のなかでももっとも頻繁に用いられてきたのが経済制裁であり、国家にとっては国益の保持・増大のため、国際機構にとっては国際秩序の回復・維持のための主要な手段に

          今日の配本(24/09/17)

          海外文学はブームなのか?

          あたしの勤務先の海外文学シリーズ《エクス・リブリス》は今年刊行15年を迎えました。目標であり、モデルでもある新潮社の《新潮クレスト・ブックス》は1998年スタートなので、既に四半世紀を超える歴史があります。両シリーズの切磋琢磨で、書店の海外文学の棚の活性化にそれなりの貢献ができているのではないかと手前味噌ではありますが、そう自負しております。 ただ、ここ数年、新しい海外文学のシリーズが各社から続々と登場しております。台湾文学では、書誌侃侃房から《現代台湾文学選》、作品社から

          海外文学はブームなのか?

          香りの贈り物?

          あたしは仕事でふだん使っているカバンに匂い袋を入れています。営業回りをしている時に、書店員さんに「なんかお香のような匂いしませんか?」と言われることがあり、「カバンに匂い袋が入っているので……」なんて答えることが時々あります。 なので、あたしが持っている注文書はちょっと香っているかもしれません。基本的には、西洋的な香水ではなく、日本的、東洋的な匂い袋なので、抹香臭い感じです。白檀とか伽羅など香木をベースにしたものをチョイスしています。 そんな匂い袋ですが、ずーっと入れてい

          ほぼ猛暑日なのに、みたび昼間から月見

          先のダイアリーで、今日の午前中に武蔵小金井へ買い物へ行ったと書きました。買い物はスムーズに終わったので、昼食を買って帰ろうと思い、ケンタッキーフライドチキンへ向かいました。 数日前に「とろ~り月見チーズフィレバーガー」を買って食べたので、この時季だけの商品のもう一つ、「とろ~り月見和風チキンカツバーガー具沢山タルタル」を食べたいなあと思っていたのです。ちょうどよい機会なので、それに武蔵小金井にはケンタッキーのお店もあるので、買って帰ることにしました。 マックですと、ポテト

          ほぼ猛暑日なのに、みたび昼間から月見

          京都の人はパンをよく食べるそうです

          朝食はほぼ毎朝パンです。子供のころから変わらない光景です。親が用意してくれることはなく、朝食は自分で勝手に食べるのが、幼い頃からの習慣でした。 そんな本実の朝食もパンです。昨日、国分寺マルイで買ってきたパンを食べました。それが一枚目の写真です。ちょっと醜いかも知れませんが、京都のパン屋さん「京都祇園ボロニヤ」のデニッシュです。 コロッとした、サイコロのような形のデニッシュで、いろいろなフレーバーが売られていたのですが、今回ははんなりデニッシュのチーズとメープルをチョイスし

          京都の人はパンをよく食べるそうです

          賞味期限が気になります

          最寄り駅、JRの国分寺駅の駅ビル・マルイで「こくまるパンフェスティバル」が始まっています。わが家は幼少時より朝食はパンなので、こういうパンのセールがあると気になってしまいます。 で、帰宅時に買ったのがこちらです。 花めきのフルーツサントです。葛飾区にあるお店のようですので、あたしは行ったこともなければ、食べたこともないはずです。それが国分寺マルイに出店していたので、目に留まったわけです。 いくつも商品は並んでいましたが、本日チョイスしたのはシャインマスカット(左)とイチ

          賞味期限が気になります

          探していたのはこれではない!

          帰宅途中、またもや近所のセブンイレブンでスイーツを買って帰りました。それがこちらです。 スポンジケーキの上にホイップクリームが乗っているような見た目です。個人的には、もう少しクリームが多くてもよいのではないかと思いましたが、クリームが多すぎると胃にもたれる、という人も多いのでしょうか。 このくらいのクリームの量がちょうどよいのでしょうか。でもやはり、あたしはもう少しクリームが多い方がよかったなあ、と思います。 で、現物の方から先にご覧に入れましたが、このスイーツの正体は

          探していたのはこれではない!

          並べてみると面白いかしら?

          外回りをしていたら、書店店頭でこんな本を見かけました。 別冊太陽の『発禁本の世界』です。まだ刊行されて間もない本ですね。 という内容です。つまり扱っているのは、日本の発禁本ですね。 そして、この別冊太陽と相前後して、あたしの勤務先から『禁書目録の歴史 カトリック教会四百年の闘い』という一冊が刊行されました。こちらは という内容ですから、扱っているのは西洋の禁書です。時代も場所もまるで異なりますし、両書の判型も違うのですが、せっかく同じタイミングで刊行されたのですから、

          並べてみると面白いかしら?

          今日の配本(24/09/12)

          ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件ホルヘ・ルイス・ボルヘス、アドルフォ・ビオイ=カサーレス 著/木村榮一 訳 身に覚えのない殺人の罪で投獄され、服役中の元理髪店主イシドロ・パロディが、面会人が持ち込む数々の難事件を対話と純粋な推理のみで解き明かしていく。熱心な探偵小説ファンでもあるボルヘスとその盟友ビオイ=カサーレスがH・ブストス=ドメック名義で合作。二十世紀文学の最前衛に位置する二人の作家のもうひとつの貌を教えてくれる、奇想と逆説と諧謔に満ちた探偵小説連作集。 基本

          今日の配本(24/09/12)

          またまた真っ昼間に月見!

          タイトルに書いた月見の話題へ行く前に、ちくま新書です。出口治明さんのライフワークと言ってもよいような作品、『人類5000年史』がこのたび完結しました。全部で6巻ですね。 出口さんや筑摩書房としては、当初は全何巻の予定だったのでしょう。実は全8巻くらいを予定していたとか、そんなことはないですよね。とはいえ、これだけのものが無事に完結したことは嬉しい限りです。わが家の隙間が空いていた書架がようやくきれいに埋まりました。 では本題。 この時季だから売っている月見を冠した食べ物

          またまた真っ昼間に月見!