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「アフロディテ―古代風俗」 ピエール・ルイス

沓掛良彦 訳  平凡社ライブラリー  平凡社

アフロディテ

今、読んでいる「アフロディテ」。場所はアレキサンドリア。時代は紀元前1世紀だったか、紀元後1世紀だったか。とにかくその辺(笑)。どうやら人間そのものより、芸術作品や幻想の方にのめりこんでしまう、という話らしい…
作者ピエール・ルイスは、ジッドやヴァレリーの友達らしかったのだが、後にうまくいかなくなったらしい(今日は「らしい」が多いらしい…)。で、この作者もよく言われるが、「高踏派」って何だろう。いまだにつかめてない…
(2008 04/15)

三種の神器


「アフロディテ」芸術家で女王にもとりいっている男が、ふとみかけた娼婦をモノにしようと思う。ところがその娼婦が命じた貢ぎ物は鏡と櫛と(なんだったか、玉?)…この手の冒険話の定番でもあるが、なんか三種の神器をも思い出させる、展開。
そうそう、三種の神器といえば、全く別の話になるのだが、スキタイ族も似たような三つのモノを持っていたようで…ギリシャ起源、スキタイ経由、日本? ギリシャとスキタイはひょっとしたら逆?
それはそうと、実際の歴史とどれくらい整合しているんだろう?ピエール・ルイスはかなりの博学と言われているが…
(2008 04/16)

プトレマイオス朝のアレキサンドリアなんて…


生まれなくてよかった。無実の窃盗の罪でいきなりハリツケのリンチだなんて…奴隷はモノとしての価値しかなくて、周りの人も「人が殺された」ではなく、「財産が破壊された」としか思っていないらしい。
まあ、これは「アフロディテ」の一幕からで、自分は実際にプトレマイオス朝のアレキサンドリアに生きたことはないので(笑)、確かなことはわからない。ちなみに、この小説で舞台になっている時代の次がクレオパトラ。
(2008 04/18)

「アフロディテ」読了。
(2008 04/19)

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