大森望

『ソフトウェア』『ウェットウェア』『フリーウェア』レビュー



『ソフトウェア』『ウェットウェア』『フリーウェア』

ルーディ・ラッカー(著)/ソフトウェア・ウェットウェア(黒丸 尚 訳)/ フリーウェア (大森 望 訳)

―――

天才となんとやらは紙一重。なんて言いますが、ワタクシが認めている天才のお一人に数学者でSF作家のルーディ・ラッカーさんがおります。

本名(ドイツ名)ルドルフ・フォン・ビター・ラッカー。
そう、天才です。もちろん紙一重のほう

もっとみる
ありがとうございます!!(∩´∀`)∩☆
14

三体【読書のきろく】

『智子を「ともこ」と読まないSF小説』と紹介されているのを読んで、気になって購入。・・・してから時間が経ってしまったけれど、ついに読みました。

紹介してくれた和田さんも書かれてる通り、空間的にも時間的にも、すごいスケールで展開する物語。
地球と宇宙の生命体との通信があり、そのための技術力を培う時間が必要で、そこには権力や思想の衝突も生まれ、どっしりと重厚に織り上げられています。さらっと流すのがも

もっとみる
きっといいことありますよ♪
21

『危険なヴィジョン』〔完全版〕レビュー



『危険なヴィジョン』〔完全版〕①~③

ハーラン・エリスン編



新しいコンセプトやタブー視される主題を全面に押し出したアンソロジー。
従来からの基調路線で読み手や編集に迎合した「売らんかな」な作品を集めるのではなく、SFの殻を破るような、挑戦的なSF(スペキュレイティヴ・フィクション=思弁的小説)を集めたい。と、あのハーラン・エリスンの掛け声でかき集められた、業界全体が第一次成長期だった

もっとみる
わーい!ありがとうございます!!(∩´∀`)∩☆
9

『NOVA 2021(仮)』に「機巧のイヴ」スピンオフ短編が掲載されます。

 大森望氏の責任編集によるSFアンソロジー『NOVA 2021(仮)』(河出書房新社)に、「機巧のイヴ」スピンオフ短編が掲載されます。

 発売は2021年4月なので、まだまだ先ですが……。

 三部作完結と言われてから、まだ一年も経っていないのに、あのポンコツ機巧人形の伊武が帰ってきます。

 タイトルは『勿忘草(機巧のイヴ・番外篇)』
(※勿忘草は「わすれなぐさ」と読みます)

『機巧のイヴ・

もっとみる

『ベストSF2020』から特に好きな作品を紹介する

『ベストSF2020』は昨年発表されたSF短編の中から編集者(大森望)が特にベストだと思った作品を集めた傑作集です。
この中からさらに自分が好きな作品を紹介します。
その前にざっくり、自分はSFの中でもどんな作品が好きなのかを書いておきます。小説で好きな作品は『幼年期の終わり』、『星を継ぐ者』、『夏への扉』など。映画では『スターウォーズシリーズ』、『コンタクト』、『時計仕掛けのオレンジ』などです。

もっとみる

短編一言感想
猫は宇宙で丸くなる
『ヘリックス・ザ・キャット』シオドア・スタージョン
ちょっと毒っけのあるお話。貧乏化学者と、彼の発明品のガラス瓶に自ら閉じこもったランプの精的な肉体を失った魂と、ヘリックス(らせん)の名を持つ猫との奇妙な関係。猫さん名前は良いのに性格わるいよーw

ありがとうございます!!(∩´∀`)∩☆
よかったら、また見に来てね
2

新たなる年刊傑作選――大森望 『ベストSF2020』序

《日本SFベスト集成》があり、《年刊日本SF傑作選》がありました。そして今年《ベスト日本SF》シリーズがスタートします。
大森さんが「思いきり気合を入れてつくった」新シリーズ第1弾。発売を記念して、巻頭の序文を公開致します。



 新たな日本SF短編年間ベストアンソロジー《ベスト日本SF》シリーズの記念すべき第一巻『ベストSF2020』をお届けする。二〇一九年(月号・奥付に準拠)に日本語で発表

もっとみる