「BSDカーネルの設計と実装―FreeBSD詳解」訳者まえがき
この本は、これからオペレーティングシステムを勉強する若い人達はもちろんのことだが、個人的には「俺は UNIX にはちょっとうるさいぞ」という少し現役を離れた30台後半以降の世代にも読んでもらいたいと思う。この十何年かの間に BSD の世界に起こった変化を知れば少なからず驚くはずだ。たとえば、実行の単位はプロセスではなく完全にスレッドになっていて、スワップ領域がなくてもプロセスは fork できてしまう。ディスクのセクタやシリンダの意味は全然違うものとなり、ブロックデバイスはな