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[悪魔本の翻訳]

この本は、2004年10月から2005年7月にかけて、すべて一人で翻訳作業を行った。この時は、毎日何ページ進んだかを記録していて、下がそれをグラフ化したものだ。266日間で644ページ、一日平均 2.42 ページ。

5月の連休を境に、このままのペースではまずいとネジを巻いているのがわかる。多い時は週のうち半分くらいは翻訳作業にあてていたのではないだろうか。一日作業できる日は、7時に起きて8時から12時まで作業、お昼を食べて13時から17時まで作業。17時から20時までの間に、晩御飯を食べたり息子を風呂に入れたりして、20時から24時まで作業。家族が寝た23時くらいからは飲みながらで、1時過ぎに寝るという感じだった。週末も関係なく、むしろ他の仕事がないので翻訳に集中する。それまでの仕事をすべてやめて、比較的時間が自由になる頃だったが、コンスタントに成果を出すために、普通のサラリーマン時代よりもはるかにコントロールした生活を送っていたように思う。どんなに遅く帰っても、1パラグラフでいいから進めると決めていた。

この頃のスケジュールを見返すと、2004年10月から2005年7月の間に映画館で観た映画は59本、読んだ本は41冊だった。時間がない時の方が、隙間の時間を有効に使おうという意識が働くのだろう。2駅電車に乗るのでも、座れればラップトップを開けるし、そうでなければ本を開いていた。毎日仕事ばかりしていたわけでもなく、仲間とダイビングに行ったり家族でオーストラリアにも行っている。そういえば、サイパンにダイビングに行った時には、1月だというのに台風1号が発生して潜れないので、ホテルのテラスで一日中翻訳作業をしていたんだった。

長男が中学受験の年で、説明会や学園祭に一緒に行ったり、受験会場にも付き合った。驚くことに、週に3から5回くらいのペースでジムにも通っている。受験前、長男と母親は忙しいので、まだ幼稚園だった次男を連れて毎週末は二人でスキーに行っていた。

時間に余裕がある時の方が、何もせずに漫然と時を過ごしてしまう。今は駄目だ。

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