国際法

3分でわかる宇宙法

これまで、「3分でわかる宇宙法」として文字・インフォグラフィック・マンガによる記事を書いてきました。
今回で100個目の記事ということで、主だったものや重要と思われるものの総まとめをしたいと思います。
全体の枠組みから、ロケット、衛星、そして探査そのものに関わるルールに触れていきます。キーワードに関連記事をリンクさせていますので、詳細についてはリンク先記事をご覧ください。

(目次)
1 宇宙活動

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「逆転の大戦争史」オーナ・ハサウェイ

この本の最大の問題は、タイトルと内容が著しく異なっていることだ。タイトルの「逆転の大戦争史」は、古今東西の戦争に関する歴史解説を予想させるが、そのような内容ではない。この書籍は、1929年のいわゆるパリ不戦条約前後の人類にとっての戦争の「法的位置付け」を解説し、パリ条約の成立に尽力した人物の功績を称えたもので、法律書に準じて理解するべき書籍である。

 1929年以前は国際法上は適法行為とみなされ

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3分でわかるカナダのリモセン法

カナダのスタートアップSkyWatch Space Applicationsが750万ドルを調達したというニュースです。
同社は、衛星画像の配信プラットフォームと、リモートセンシング(リモセン)衛星の地上システム向けソフトを開発している会社です。 

日本で衛星リモセン画像を扱おうとする場合、リモセン法の適用を受けるかどうかが問題となりますが、カナダの場合はどうでしょうか?

カナダのリモセン法の

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3分でわかる宇宙警察

地球で事件が起きた場合、警察が捜査をして犯人を逮捕したり、アジトに乗り込んで証拠を集めたりします。有罪かどうか、刑はどのくらいかを決める裁判は証拠によらなければならないので、警察は徹底的に証拠を集めます。

ところで、宇宙空間で事件が起きた場合、誰がどのように捜査をするのでしょうか?今回は、以下の仮想事例をもとに宇宙で犯罪が起きた場合の手続をみてみたいと思います。

(事例)
日本国籍(日本在住)

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「排他的経済水域と大陸棚を概説した上で東シナ海の大陸棚の問題について論説せよ」という課題レポート(4500字程度)

本レポートは、中央大学法学部の「領域の国際法」という授業において最高評価を得た際のものをリライトしました。

現在は国際法から離れていますが、内容としては妥当であると考えています。

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3分でわかるASAT(その2)

前回(その1)は、ASATの類型や宇宙条約等の国際法との関係について取り上げました。宇宙条約をはじめとする国際法規には明確にASATを禁止する規定はなく、その解釈問題として、現在も議論が続いています。

今回はより具体的な問題として、ASATによって発生するスペースデブリや反撃をめぐる問題について取り上げます。

スペースデブリとの関係ーASATによる爆発的なデブリ増加

各国のASAT実験

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戦争を無くなった世界の話。

1945年。第二次世界大戦の戦勝国は国際連合を作りました。彼らは国連憲章で「戦争」を禁止にしました。めでたしめでたし。戦争は世界からなくなりました。日本は戦争に負けた反省から、憲法を作り直し、平和を愛する国として70年間幸せに暮らせています。

これ、ほんとうですか??

現代になっても、中東では紛争が絶えず、中国ではなんの罪もないウィグルやチベットの人は殺されています。本当に世界は平和なんでしょ

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3分でわかる宇宙活動の長期持続可能性(LTS)ガイドライン

宇宙にモノが増えてきたー宇宙活動の長期持続のためには?

2019年6月21日に開かれた国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS)で、新たなガイドラインとなる宇宙活動の長期持続可能性(LTS)ガイドラインが採択されました。

その背景には、近時の宇宙活動プレイヤー増加と、それに伴う小型衛星やスペースデブリなど、多くの宇宙物体が宇宙空間に放出されるようになったことが挙げられます。

ESAの集計によ

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3分でわかる火星探査と惑星保護(Planetary Protection Policy: Category Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ)

火星移住に向けて

スペースXのCEOイーロン・マスクが、火星移住をするにはあと20年必要だろうと言及したという記事です。

火星への移住については、技術の問題もさることながら、いかに火星や地球の環境を保護するかも問題となってきます。

もし、他の惑星の有機物や微生物が地球上にばら撒かれた場合、疫病が蔓延したり環境破壊などの予期できない問題が起きてしまうおそれがありますし、逆に地球上の微生物が他の

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