Kanpishi

「説難」とは古代中国の思想家、韓非子の言で、「どのような良いアイディアも、実行者である主権者に説くことが一番難しい。」という意味です。私は、この「説難」を現代のブログと言うツールで打破しようと目論む者です。

Kanpishi

「説難」とは古代中国の思想家、韓非子の言で、「どのような良いアイディアも、実行者である主権者に説くことが一番難しい。」という意味です。私は、この「説難」を現代のブログと言うツールで打破しようと目論む者です。

マガジン

  • 孤憤 Chapter3 Legal dominator

    いよいよ、天下布法のの実現に向け、帆を上げます。

  • 孤憤 Chapter2 Raise up

    Chapter1を踏まえて、私たちのポテンシャルを図る旅に出ます。

  • 孤憤 Chapter1 unusual

    孤憤:自分一人で世間のありさまを憤ること。  いつも人から、発想が変だとか独特だとか言われます。果たして私の持論は、変で独特だとしても、無駄で有ったり有害なものなのでしょうか?  それが知りたくて、読者の評価を頂きたく掲載に至りました。

  • 説難 Movement1 inflation

    「はてなブログ」で書き溜めたものを逐次移転掲載していく予定です。サンプルで製本もしてみて、なかなかの出来であると確信し、多くの人に読んでいただきたいと思い、人気のプラットフォームと言われる、こちらに移転してきました。  仕様の違いに悪戦苦闘で、最終60稿までの掲載には時間がかかりそうですが、 もし、続きが読みたいと思っていただけるようでしたら、いつでも以下のサイトで最終回まで読むことができます。  https://kanpishi.hatenadiary.jp/archive

  • 説難 Movement4 protocol

    ようやく「はてなブログ」に掲載された58稿はすべて移転することができました。 こちらのプラットホームでも末永く可愛がってもらえることを望みます。

最近の記事

Hafa Adai〜グァムへ行って来ました

 Chapter3のテーマは日本を出てのグローバル展開だから、日本に閉じこもっていても良い原稿は書けない。てなことは全く考えていなくて、全くのリゾート!リゾリゾ・リゾートである。  ずっと、香港に行った時、せっかくこれからバンバン海外に行くぜ!と5000円高い方の10年パスポートを取得したのに、そのハンコだけで期限切れになりそうなのを悔やんでいた。本当はハワイに行きたいのだが、旅費も日程もかかるので、なかなか難しい。妻は、グァムでもいいんじゃない?と言うが、私は、グァムをそれ

    • 吏は民の本綱なる者なり

      1 前稿の再考  前回の投稿は、どうも、かなり不評だったようだ。  内容が悪いと、♡が貰えない。結構皆さん、中身を読んでいるんだなあ。  紛争が絶えない最貧国において、人を野生から切り離すため、基本教育を施すことが肝要と考えたが、「勉強すれば、配給を多めに与える。」とは、バカな提言をしたものだ。  彼らは、8歳で、自分一人分の作物を育てる事ができる。10歳で、マシンガンの使い方を学び始める。足し算や割り算より、ずっと、手っ取り早く収穫を得られる。このような社会において、学問

      • 考える葦

        1 天下万民の法  世界にはさまざまな国が存在する。地理的な要因、歴史的な要因、宗教的な価値観、様々な背景を持って、現在に至っている。いずれの国家もその現状に至った経緯は、概ね複雑なものであり、それによって形作られた、国体というものは、容易には変わらない。  経済力がついて、国力が上がってくると、大体、「自国の制度こそ絶対だ。」と考えるようになりがちだが、豊かであることだけが、国体の良し悪しを決めるものでもなさそうだ。  日本なんぞは、これほど平和で治安が良くて自由なのに、2

        • 虎に翼

          1 虎に翼を与える母かれ   今年のNHKの朝ドラのタイトルは、「虎に翼」というらしい。  日本女性初の弁護士にして、日本の民事裁判所の設立に貢献した、三淵嘉子という方をモデルに描かれたドラマらしい。  ネットで内容を検索したところでは、多くの方が好評価を訴えている。特に「日本国憲法が、GHQのまるっきり押し付けではなかったと、ドラマを観て初めて知った。」という感想は、私が持つ持論に一致するところでもあり、大変興味を湧かされる作品だ。  ただ、表題の「虎に翼」については、疑念

        マガジン

        • 孤憤 Chapter3 Legal dominator
          5本
        • 孤憤 Chapter2 Raise up
          14本
        • 孤憤 Chapter1 unusual
          12本
        • 説難 Movement1 inflation
          11本
        • 説難 Movement4 protocol
          19本
        • 説難 Movement3 metamorphose
          17本

        記事

          マグナ・カルタ 〜The prototype of constitution

          1 立憲主義  高校くらいで習うのだろうか?マグナ・カルタというと、世界最古の憲法である。  習ったころは、受験のための暗記用語が一つ増えたくらいの意識だったが、30歳を過ぎて、立ち読みした本(痛快!憲法学:小室直樹著)から、この法典が、世界最古の憲法と言われる本当の理由を知り、それ以来、歴史上の人物のように、この法典が一推しである。  一般の人は、憲法についてどのくらい理解しているのだろうか?  私のそれまでの理解では、「法律の中の法律」「国のあらましを宣言したもの」

          マグナ・カルタ 〜The prototype of constitution

          君が代は

          「我が君(君が代)は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで」  (愛しき君の世が、千年も幾千年もの間、小さな砂がさざれ石のように、やがて大きな盤石となって、苔が生じるほど長い間栄えていきますように)  私の知人の中には、「おどろおどろした旋律で、気味が悪い。どうしてこんな暗い歌が我が国の国歌なのだろう?」と首を傾げる者もいるが、曲調は日本独自の雅楽をルーツとしているためで、暗いというのは、ロックとラップに染まった現代歌謡界では致し方ない評価といえよう。しかし、詩の方は

          君が代は

          Ragnarok(ラグナロク)

          1 臥竜  先日、テレビを見ていると面白い話を聞いた。イギリスの新聞社が行っている、AIのグローバル化における国別ランキングで、かつてロボット大国と言われた日本は、12位まで落ちているらしいのだが、逆にイグ・ノーベル賞は、17年連続で受賞しているらしい。アカデミー賞では、「ゴジラ−1.0」が制作予算20億円(タイタニックの240億円の12分の1の予算)で、VFX(視覚効果)賞を獲得した。  ノーベル賞というのは、正直多少政治が絡むところが有る。だから、イグノーベル賞やアカデミ

          Ragnarok(ラグナロク)

          ゴリラが出たぞ!

          (注)本稿においては、読む人によっては、不愉快・不適切と感じられる表現が用いられています。筆者はこれを、現実を理解しやすくするための用法と考えていますが、不快に思われる方は、咎める事なく、読む事を止めることを望みます。 1 普通の人に普通でないものは理解できない  最近はかなりマシになったが、十数年前まで私たちの勤務先の人材で、英語を話せる人間は皆無だった。外国人の来客があると、「ゴリラが出たぞ!」ぞとばかり、皆、机や柱の陰に隠れ、声を掛けられるのを避けようとした。  そん

          ゴリラが出たぞ!

          血も涙もある法治国家

          1 法治主義は冷血か?  庶民の正義である道徳と社会の正義である法律とは実のところ水が合わない。このため、厳格な法治国家はどうしても国民を縛り付ける印象を与える。「法律には血が通っていない」「情けも容赦もない」と人は何かと言うと、法律のことを無慈悲な支配者のように決めつけている。しかしこれもまたメディア等が操作した思い込み(マインドコントロール)である。  先日YouTubeを見ていたら、世の中には「法の支配」という言葉があり、私が殊更に活用する「法治主義」とは若干ニュア

          血も涙もある法治国家

          美しい「分散」が生む世界

           前回投稿は、Chapter2では、最重要事項と捉え、その草稿には随分時間がかかったのだが、その分、前のめりが強かったのか、久しぶりにスベッた感じになった。  かなり投稿期間が空いた上にこんな話か?と言った反応に思えた。  こういう独りよがりには、早い目に気づいて、読んでもらえる投稿をしないと、本当に伝えたいことが伝えられない。  そこで、本稿では、やや趣を変えて、読み手に好奇心をもってもらえるような書き方にチャレンジしようと思う。 1 視聴率の実験  「どうして、ほ

          美しい「分散」が生む世界

          多様性を取り込む_その2

           韓非子五十五篇の11「孤憤」とは、法術の士が重臣に妨害されて才能をあらわせないことの憤りを言い、韓非の自著とされる重要な篇である。  ここに、「主の利は労有りて爵禄するに在るも、臣の利は功無くして富貴なるに在り。」との記述が有るが、まさしく、今、我が国の国会議員を含む行政機関、およびマスメディアは、国主である私たち国民の利益を最優先しているとは言えない。  これを知る者としては、聞く人無くとも、誰ぞ、術士・能士の目に触れられるがために、「孤憤」をつづるわけである。  果た

          多様性を取り込む_その2

          死刑にすればいいってもんじゃないんじゃないの?

          1 要因  京アニ放火事件の青葉被告の死刑判決が出た。当然の結果であろう。  彼のように既に人生が破綻し、自分の命がさほど重要でなくなったものにとって「死刑」と言う刑罰は、どうやら凶悪犯罪を抑制する効力を失っていることを実感する。  池田小学校の児童大量殺人事件以来、このような人生破綻者による道づれ大量殺人が続いている。彼らにとって、死刑はむしろ救いであるかのようである。  そうなると、「死刑判決」や、それが当然としか思えない裁判に、何の意義があるのだろう、という疑問にぶち当

          死刑にすればいいってもんじゃないんじゃないの?

          韓非子を非情と言う勿れ

          1 非情の思想家  中国の思想家、韓非子は何かにつけて「非情の思想家」と呼ばれるが、それは何故か?  一般的に言われることは、彼は人を信用せず、冷酷で厳格な法律を以って国を統治する強権的な法治主義を唱えたからであると言われている。  しかし、私は彼の韓非子55篇を全て把握しているわけではないが、少なくとも君主に対し冷酷さを求めたと言う記述は見当たらない。  兵法家孫武(孫子)が、ある君主に「女でも立派な兵隊にできるか」と問われ、宮中の女官を練兵させられた際、真面目にやらない女

          韓非子を非情と言う勿れ

          賢者の贈り物

          1 Eve  クリスマスイブにプレゼントを交換する習慣は、イエス・キリストが生まれる前兆を遥か東方の三人の宗教的司祭が知り、長い旅を経て、イエスの生誕地、ベツレヘムにたどり着き、そこに居た、乳飲み子を抱くマリアの前にひざまずき、その乳飲み子のために、黄金、乳香、没薬といった贈り物をした事が、始まりだと言われている。  ちなみに三人の司祭は「東方の三賢者」と訳されることが多いが、単数形ではマグストいい、三人いるので「Magi(マギ)」というらしい。これを聞いたら、エヴァンゲリオ

          賢者の贈り物

          天下の大事は必ず細より作こる(韓非子:喩老篇)

          1 Destiny  「どうしてなの?🎶今日に限って🎶安いサンダルを履いていた🎶」  科学的に考えれば、全ての事象は確率によって支配されている。  全ての結果には原因が有り、この因果関係を逆手に取ると、とある結果を求めるのであれば、その原因を造れば良いことになる。  自分を振った相手に再び会ったとき、「惜しいことをした。」と思わせ、見返してやろうと思うのであれば、常に、身なり服装に注意を怠らないようにしていれば良い。  安定した将来を求めるなら、良い大学に入れるように勉学に努

          天下の大事は必ず細より作こる(韓非子:喩老篇)

          多様性を取り込む_その1

          1 「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」  何度聞いても胸の奥にスーッと風が吹くような言葉だ。  夏目漱石の著書は、文学好きには人気のようだが、結構、長ったらしい割に、何が言いたいのかよくわからないところが多くて、私はほとんど読破していない。それでも、「草枕」のこの冒頭のフレーズだけは忘れたことがない。  発表から120年を経とうとする現代においても、人の世の住みにくさの理由はほとんど変わっていない。まあ情に棹させば詐

          多様性を取り込む_その1