我が国の核武装論(基礎情報集)
はじめに申し上げれば、私は核武装論者である。
我が国は中露北という核保有国に囲まれ、うち2国と領土問題を抱え、うち1国には国民を拉致されて数十年。
世界的に見ても、我が国は「核の脅威に晒されている国」としてトップクラスと言えるだろう。
そして、我が国を「核の傘」に収めるアメリカは、ソ連(ロシア)のみと相互確証破壊を成立させればよい時代を過ぎ、中露の核と向き合わねばならない時代に突入している。
現時点で「アメリカの核の傘は機能を失っている」とまでは言わないものの、確実に信頼性は低下しており、その機能を失う未来もそう遠くないだろう。
そのため、私は我が国が「核保有」を実行に移すことを願ってやまない。
"過ちは繰り返しませぬから" の「過ち」は『被爆した』ことであって、我が国は唯一の被爆国として、『二度と被爆せぬよう、確実な核抑止力を獲得する』ことが必要なのである。
しかし、我が国には非核三原則が存在し、うち二原則には法的根拠があり、国民の核アレルギーも決して弱くなく、またNPT条約(核兵器不拡散条約)にも批准している。
「核保有」どころか、「核共有」ですら簡単な話ではないのだ。
近年の核武装議論としては、故安倍晋三氏が「核共有」に言及したがこれは首相退任後であり、戦後安全保障政策の大転換を行う岸田首相ですら、核武装には前向きな言及を行っていない。
とはいえ、我が国の未来を想えば、核武装は簡単に諦めてよい課題ではないと言えよう。
そこで本記事では、我が国の核武装を考えるうえでの基礎知識として、非核三原則や憲法、条約との問題、日本の潜在力などについてまとめた。
ぜひご参考になさってほしい。
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