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自分ドキュメンタリー

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日々、自分を使った実験をしては、気づきなどをこつこつ記録しています。
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#音楽

今日もひとこと

今日もひとこと

 歌うことが
 言葉を音にのせることが
 それが伝わることが
 その空間の渦にいられることが

 ひさしぶりに、シンプルにすてきだと思えたので。

 やっぱり、歌は歌のことを思い悩んでいるよりも、歌う場所にいてうたっていることが大事で、思い悩むよりも味わって楽しむことがほんとうで、なんか、そんなことに立ち帰れた、この2回のライブだったので。

 忘れないように書き残しておきたい。
 ひとまず、いま

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芸術は歪みから、裂け目から

芸術は歪みから、裂け目から

 金継ぎ、という技術がある。
 欠けたり、割れたりしてしまった器の、割れたところをつなぎ直し、美しい模様に変えて蘇らせる。
 日本古来のこのわざは、茶道の精神とともに長く受け継がれてきたそうだ。

 こわれたものを継ぎ、そのかたちをありのままに受け入れる。
 そんなふうに、瑕疵を継いで芸術を生み出してきた先人たちのことを思う。

 ここ一年くらいのゆるいブームなのだが、なんとなく、ゴッホが好きだ。

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東十条の鳥籠(後編)

東十条の鳥籠(後編)

「……ホンマに?」

 Kさんが亡くなった。
 アフロ君があまりににこやかに、さらっと言うものだから、思わず聞き返してしまった。いつもの冗談かと思ったわけではない。そういう冗談を言わないことは、よく知っている。

「ホンマよ」
「いつ?」
「去年の暮れやったかな。そう12月の、29日。その日の昼間にもKさんと普通に電話してて、その時は普通に、元気そうやってんけど」
 窓のすぐ外を、この界隈の住人だ

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東十条の鳥籠(前編)

東十条の鳥籠(前編)

「ただいま、王子〜東十条間の踏切で非常停止ボタンが押されたため、安全確認を行っており……」
 都内を北へとすすむその電車に乗っていた私は、目的地の手前、まさにその王子駅で足止めをくってしまった。

 今日は、とある楽器製作兼修理のエキスパートである友人のところに、うちのバンマスが楽器を預けに行くというので、それについていくことになっていた。
 13:00待ち合わせ。オンタイムに着く予定だった電車は

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強くいきよう、末永くお元気で。

強くいきよう、末永くお元気で。

 「太く短く生きられればいいや」なんて言ってのけることができるのは本当に若いうちだけなんだと思う。
 自分も女子高生くらいのときは言っていたし、18になった時には「もう人生終わりに等しいやん」としか思わなかったし、20の時は「長く生きすぎた」とさえ思った。

 もちろん、全員が変わるわけじゃないしなんだかこんなことを言うのは説教臭くていやだ。
 でも本当にリアルに、肌で「自分が長く生きるかもしれな

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ポートフォリオ(お仕事依頼について)

ポートフォリオ(お仕事依頼について)

 初めましての方、初めまして。
 いつもありがとうございますの方、いつもありがとうございます。
 作詞家・ライターのhaLunaです。

 そういえばきちんと自己紹介をしていなかったなと思い、少し経歴を書いてみることにしました。

あらためて、これまでのお仕事 haLunaといいます。

 これまでのお仕事としては、作詞家としてメジャーで出させていただいたものがいくつかあります。

 現在は、作詞

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わかれは一人で佇つ覚悟をくれる

わかれは一人で佇つ覚悟をくれる

 心を分け合った相手なら、できるだけその心をひとつにしたまま、気持ちは受け入れ合いながら、変化を共有しながら、できるだけ長く一緒にいたいと思う。

 それが叶わないこともある。
 どんなにドラマティックなはじまりでも、どんなに強く誓い合った絆でも、時間とともにほどけて、しぜんと道を分かつこともある。

 いつのまにかすれ違っていることも、それに気づかずにいることも……みたいな、安いJ-POPのよう

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令和元年は、イージーモード元年。徹底的に自分の機嫌を取ります。

令和元年は、イージーモード元年。徹底的に自分の機嫌を取ります。

「これからの人生のうちで、今日が一番若い日」

とはよく言ったものだけど、
そうはいっても、節目というのは一定の気分の切り替えやけじめをもたらす。そこに、リズムを作ってくれるものだなと思っている。
新年度そして新元号に先立って、いろいろと自分自身を振り返ってみた。

音楽の道を志している私は、去年の自分の誕生日である11/5から、「Project 1 year」というものに取り組んでいる。
その名

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