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とても好き

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好きを越えた記事です。
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敬意よりも大切な、不可欠なもの。

敬意よりも大切な、不可欠なもの。

インタビューってのは本来、ものすごくむずかしいものなんです。

ぼくが有名人に、たとえば大谷翔平さんみたいな方にインタビューするとしましょうか。インタビューを受けるのって、面接を受けるのと似たところがあって、基本的に「訊かれたことに答える」ものなんですよね。だから、仮に大谷さんが「バッティングフォームの話がしたいなあ」と思っていたとしても、ぼくがその話を振らなければ、大谷さんは別の話をせざるを得な

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向き合うべきか、背中を見せるべきか。

向き合うべきか、背中を見せるべきか。

すこし前から、One on One って流行ってるじゃないですか。

そう、ホール&オーツが1982年に発表したソウルバラードの傑作で……というのは鉄板のおじさんネタとして、組織内における1対1の個人面談。ね、上司と部下がおそらく個室で、机をはさんで向き合って、いろいろと話をする。上司から部下へ指導をおこなう場ではなく、部下の気持ちだったり、希望だったり、悩みだったり、これからの目標だったりを聴い

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定年のない仕事の、定年のない時代だからこそ。

定年のない仕事の、定年のない時代だからこそ。

記憶違いだったらごめんなさい。

ずっとずっと前に、村上春樹さんが「ドストエフスキーの全盛期は50代だった。だから自分も50代はがんばりたいんだ。この10年が勝負だと思っているし、無駄にしたくないんだ」といった意味のことを(もちろんもっと素敵な言い方で)おっしゃっていた。たぶん村上春樹さんで間違いないと思うし、めざす先としてドストエフスキーを挙げていたこともたしかだと思う。でも詳細はまったく自信が

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夫婦の「愛」が冷めたあと、どんな関係を目指そうか。

夫婦の「愛」が冷めたあと、どんな関係を目指そうか。


パートナーとの「愛」が冷めたら?

今週の珈琲次郎さんの企画テーマは、なかなかシビアだ。
しかし、夫婦ならだれもが直面する。
見て見ぬふりはできない問題。

「愛」は、3年で冷めるとよく言われる。
わたしはそれを、ひしひしと感じる。

付き合いたての頃、頭のてっぺんから足の先までツヤツヤに輝いていた「恋」するわたし。
あの日のわたしは、もういない。

夫のことは、好きだ。愛している。
でも、間違

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「真剣に」取り組んでいいですか?

「真剣に」取り組んでいいですか?

プロゲーマーの梅原大吾が、ある日「格闘ゲームで勝てるようになったときのこと」を話していたことがある。ちょっと抽象的な話だったのだが、「『格闘ゲームでここまで真剣に取り組んでいいんだ』と気づいたから」というのだ。

最初に聞いたときは「?」だったのだけれど、最近、なんとなく言わんとすることがわかってきた。要は、「単なる遊び」だったら友達と楽しく対戦するだけだが、本格的に「研究」をしてもいいんだ、とい

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毎月変わり続ける自分を肯定できた、パーソナル編集者・みずのさんとの1年を振り返ってみる

毎月変わり続ける自分を肯定できた、パーソナル編集者・みずのさんとの1年を振り返ってみる

「パーソナル編集者」というサービスを、ご存じですか?

みずのけいすけさんによる、個人の情報発信を支援するサービスです。わたしは2022年12月~2023年11月の間、まるっと1年利用させてもらいました。

このnoteでは、その1年を振り返ろうと思います。

締め切りを共有すれば、何かできるかもエントリーシート(ES)ってあるじゃないですか。わたしは大学生のとき、このシートの存在にすごく苦しめら

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ビーフジャーキーみたいにおいしい、涙

ビーフジャーキーみたいにおいしい、涙

まだ自分の老いをフィジカルで体感したことはないが、最近「これが老いというものかしら」と感じたものがある。

音楽だ。

今巷でヒットしている音楽が、もうグッと来なくなってしまった。
つい数年前まではヒットしている流行りの曲を聴けば「ああ、わかる、これは良いよな」と納得していたんだが、今は何を聴いてもグッと来ない。なぜこの曲が人気なのかわからない。それがなんだかとても切ないのだ、最近。

結果何を聞

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やっと、ここまで来た。

やっと、ここまで来た。

僕は平日18時から20時が自由時間だ。
土日は48時間、自由時間だ。

散歩、本、youtube、NETFRIX、ほぼ日、ほぼ日の學校、音楽鑑賞、note、麻雀、将棋、カメラ(スマホ)、映画、ぼーっとする。遊びはこれだけある。

遊べない事・好きなことがない事に悩んでいたが、急にこうなった。どう考えても時間が足りない。贅沢な悩みである。

散歩は外せない。youtube動画も外せない。noteは朝

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ちゃんとできるようになるよ。ちゃんと人間やれるよ。

ちゃんとできるようになるよ。ちゃんと人間やれるよ。

みんな、すごいよほんと。映えを気にしたり、楽しそうなストーリーをあげたり、SNSを更新してる後ろで、みんなちゃんと暮らしてるんだもん。平日は早起きして、満員電車に揺られて会社に向かって、社員証をピッとかってして。美味しいランチなのかお弁当なのかを食べて、また満員電車に揺られて家に帰る。ほんとうにすごい。

不特定多数の人の目の前に出す自分の後ろで恋愛して、趣味に没頭して、プロポーズして、傷ついて、

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だんだん生活にしていこう

だんだん生活にしていこう

お土産にと持参したカレーライスをふたりで食べる。わたしはチキンカレー、彼はビーフカレー。

テレビのロケ弁で有名な配達専門のカレーで、彼は具の大きさに驚き、喜んでいる。「おいしいなあ、幸せですねえ」と言うので「そうだね」と大きな共感を持って返した。

「来年の目標はありますか?」

年内に彼と会うのは、この日が最後だった。年末らしい締めの質問に、少し間を空けてから

「まずはふたり暮らしの実現かな

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あの日のわたしと、重なって見えた。

あの日のわたしと、重なって見えた。

長男とカレーを作った。

なんだかんだ、カレーは初めて。
お菓子作りや、卵、ホットケーキなどはやってきたが、野菜を切らせるのはハードルが高くて、なかなかチャレンジできなかった。

次男の昼寝が遅れた夕方。
ふと、思いつきで「カレー作ってよ」と冗談ぽく言ってみる。

しばらく、手を止めて考えている。
やっていたシールブックを見つめ、「このページすんだらやる!」とひと声。

よし、そうと決まれば、すぐ

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数ヶ月に1回だけ会う美容師さんにだけ話せる話がある

数ヶ月に1回だけ会う美容師さんにだけ話せる話がある

「時間があるときに、じっくり読みたいから」といって、いいねとかブックマークした投稿や記事を、じっくり読む時間はやってこないし。dポイントが欲しいのに、dポイントカードを出すのに手間取って、店員さんが「へ?」って顔してると思ったら恥ずかしくて「やっぱり今日は大丈夫です」とか言っちゃうし。エスカレーターをうるさいぐらいに駆け上がったのに、目の前で電車が行っちゃって、「……最初からこうするつもりでした」

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私が帰ると
私は部屋に一人いる

一人には

本当の一人と
偽物の一人がある

本当の一人は
さみしいけど、豊かな一人

偽物の一人は
さみしさを、埋めることに必死な一人

目指すは本当の一人だけれど
道は、まだまだ🙂。

「世界が嫌だなー」と思う日

「世界が嫌だなー」と思う日

「世界が嫌だなー」と思う日が1年に何度かある。きっと、誰にでもそういう日がある。そういう夜がある。私はそうじゃないけど、きっとそういう朝だってある。

仕事をしている昼間、急に「世界が嫌だなー」と思うだってあるかもしれない。

何がきっかけなんだろうと思い返すと、実はいろいろと転がっていて。

乗りたかった電車に乗れなかったこと。赤信号に引っかかり続けたこと。そもそも朝、メイクのりが悪かったこと。

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