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作品集・樹木転生

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都合により、切られる木。それらを用いて木工品に仕立てることで、その木は倒されても尚、新しい役目を担い、時としてその先の何十年にも渡り、人の暮らしにあたたかなぬくもりをもたらしてく… もっと読む
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#木

15分間で一気飲み? 永遠に、紺屋の白袴?

15分間で一気飲み? 永遠に、紺屋の白袴?

ブドウの木との格闘が続きます。大変です。

できたてほやほやの杢目の美しいブドウの木のコップ。売り物に

なりません。私の不徳の致すところ、修行不足。完成間近に

木を削り過ぎて、穴を開けてしまい・・・😞

先の写真と同じコップを違う面から、写真に撮ったもの。

しましまの模様が出ました。狙ったのではなく、ブドウの木の成せる技。

こんなにいいものができたのに、売り物にはなりません😂

こちら

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樹木転生

樹木転生

題名の言葉は、自作の造語。

写真のマグカップは、極初期に自作したもの。身近な山でみつけたアカシアの倒木を活用しマグカップにしたもの。マグカップの下にあるのが、その倒木です。

あの頃は、まさかこんな風に様々な木と出会うようになるとは夢にも思っておらず、身近な木を使って形にすることが精一杯だったというのに。あのころを思えば、随分と遠くへ随分と広く活動範囲が広がったものです。

樹木転生、あのころも

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手彫りの木のマグカップ

手彫りの木のマグカップ

いつでもあり、いつでも何処でも出会える木、それが栗と、

長らくそう思っていて、栗の木のマグカップも手元に幾つもあると

そう思いきや、無い! 無いのです!

そうです、ここしばらく昨年中から、あまりにも本当にあまりにも忙しく、

素材の木を確保しに出かけてゆく機会が得られず、そうこうしている中に、

季節外れの雪が降り現地へ行ったものの、30cmを超える積雪により、

素材の確保、断念!  それ

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葡萄の木

葡萄の木

決して

他の追随を許さず

人に屈せず

圧倒的なまでの

その自由奔放な佇まい。

これが

惚れた弱みというものなのだろうか。

葡萄の木に魅せられ続けている。

今年は

このコップを作る

これからも尚作り続ける。

同じに見えても

どれひとつとして、決して同じになり得ない

この木の魅力に取り憑かれた、まま。

納得の行くものが完成次第、いずれ発信してゆきます。乞うご期待の程を。

味噌汁

味噌汁

今日も今日とて、ぶどうの木の木取り作業をしています。

昼食には時間を掛けたくない。作業時間が惜しい。

食べたら、とっとと作業。

味噌汁 in マグカップなのであります。

目標

目標

昨日のつづきです。

こんな風になりました。

これまで長らく、使い道がみつからず、捨ててしまっていた部位。

役目ができました。

皆様のご厚意にてお譲り頂く木。重労働の果てに、手元に来る

貴重な素材。いやいや、かつてはおいしい実を生らせて、

楽しませてくれていた、葡萄の木。

何とか、全てを使い切りたいのです。未だ続く、目標であります。

きのこのひとりごと

きのこのひとりごと

ふたを、パカパカされます。

出店に行くと皆さん一様に、パカパカとされます。

がんばりどころ。

人気者はつらいです。

まずは皆さんに知ってもらわないと、

そういう運命を担っておりますから、致し方なし。

そうこうしているうちにボクひとりになっちゃって

"どうしてだろう?

最後の一個になると、なかなか飛び立ってゆかないな

残り物には福だらけ? ! のはずなんだけどな・・・"

親方が

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不得手、ゆえ

不得手、ゆえ

出店に行く機会がありません。この前代未聞の状況故に。

出店も販売も、その支度ですら得意な方ではなく、全くもって苦手。

恥ずかしながら。

出店に行き、作品を並べ、見て頂き、お立ち寄りくださる方と話す。

"これ、下さい! "と、そう言ってくださった途端に、固まります。

実のところ。

" 本当に?!  "という思いで、一杯になります。

いい加減なものを作っているつもりは、欠片もありません。

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あっても なくても

あっても なくても

不要不急か否かということが、あちこちで議論をされておりますが、

いわゆる衣食住に入ってはいない、楽、つまり楽しみこそが、

人を人とたらしめるものではないかなと。

お盆、一枚。

それが例え、散らかり放題のデスクの片隅であっても、わずか一瞬にして、

ほっこりとした休憩の世界観を演出してくれる、なんていったら

格好の付け過ぎ、でしょうかね。

あってもなくてもいいもの、それこそが、こころの楽

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ご挨拶にかえて

ご挨拶にかえて

縁あった場所で年を重ねるその日々の中で "この地の可能性"というものに思いを馳せるようになり、その思いを発信し、いつか形にできたならと、この活動を始めました。

行政の力を頼らず、里地里山が元々持っているその魅力を生かし、知らず知らずの内に"人が集まる場所"へゆるりと変貌を遂げてゆくこと、いつかそういう風になったならと、淡い希望を抱きつつ始めたことが、ここへ来て少しずつ、ささやかな形につながる気配

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