遠藤直幸

40代、フリーター。東京芸大大学院修了(尺八専攻)。芸名は遠藤頌豆。プロ演奏家を目指す…

遠藤直幸

40代、フリーター。東京芸大大学院修了(尺八専攻)。芸名は遠藤頌豆。プロ演奏家を目指すも二度も挫折。現在は趣味で演奏しながら、個人的にマイノリティ支援や図書館、子育て機関等に関わっている。連絡先oxyges8nuque@yahoo.co.jp

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3年で3つの病院行っても治らなかった胃炎が4軒目でやっと治った話

たぶん病院あるあるだが、延々薬だけ処方されて治らないっていうのはよくある話。対症療法しかしてくれないっていうか。 俺も胃炎でそうなってしまい、最終的に4軒目の病…

遠藤直幸
1か月前
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俺らはもっと自分の性加害性に真剣になったほうがいい 映画「ブルーイマジン」 

長年、男として生きてきて自分の中の性的な加害性が嫌になる。 俺はフェミニストだし、女性の尊厳を大切にすべきと思ってる。 と言いながらも、女性を性的な目で見ている自…

遠藤直幸
1か月前
2

メリークリスマ…ぢゃねえ!クリぼっち読書会やるよー

12月24日にクリぼっちによるクリぼっちのためのイベントやります。 はっきり言って超絶バカバカしいのでクリぼっち(自称でOK)は来るといいと思います。 とりあえず…

遠藤直幸
5か月前

「表現活動をする人が生きやすい社会なら、もっとみんな幸せかもしれない」 芸術のキャリア支援 ひよこアーツさんのお話

 卒業生の半分が行方不明…とか言われる東京芸大。   東京芸大に限らず芸術系大学を卒業した後のキャリア形成の難しさは、もはや一種のあるあるだと思います。 「絵を…

遠藤直幸
6か月前
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楽しいよー リサイクル読書会やるよー

10月22日(日)に読書会やります。 要らない本をもってきて、あーだこーだ話したあとに交換するって感じです。たぶんっていうか俺は絶対楽しい読書会です。 場所は百草図…

遠藤直幸
7か月前
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俺は忙しいんだ2023本なんて読んでられるか読書会 という読書会やります

来月6月17日(土)に東京都日野市で変わった読書会やります。 本なんて読もうが読むまいが正直どっちでもいい。けどまあ折角無料で読める図書館があるなら、ためしに使…

遠藤直幸
1年前
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【その後の藝大生ー「プロ」にならなかった人達】第1回 先端芸術表現科卒 森下さん

【第1回 先端芸術表現科卒 森下さん(仮名)】 九州の生まれで幼少時から絵やものづくりに興味を持ち、学年があがるにつれ熱心に取り組むようになった森下さん。長い浪人…

遠藤直幸
1年前
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吉田靖直を読んで、この人でも成功できたんだから、じゃ俺も、って思うのは間違い

「持ってこなかった男」吉田靖直著(双葉社)は、著者が10代でバンドを始め、ライブハウスを中心に活動をするも全く評価されず、才能も無く、練習や努力もせずに自堕落な日…

遠藤直幸
2年前
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謝らなかった父が謝ってくれるようになって嬉しかった話

僕の父は昔気質というか、家事とか子育てとかをほとんどしない男です。現代で言えば離婚案件レベルで家事をしない父なんですが、今現在も離婚はせずに母と老後の生活を送っ…

遠藤直幸
2年前
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出演料はっきり聞くようにしました

おそらく音楽家の中には謝礼や出演料がはっきり分からないまま仕事を受けているケースがあると思います。 企業とか公的機関の仕事なら金額がはっきりしてる場合が多いと思…

遠藤直幸
2年前
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40代フリーター 2021年の年収と貯金額 バイト所感 演奏活動や個人活動

2021年の年収と貯金額 2021年の総収入額(手取)は187万円でした。 内訳は アルバイト 167万円(月およそ14万円) 演奏収入 6万5千円 その他 14万円(敷金の戻り、高齢…

遠藤直幸
2年前
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本を年間100冊、10年読んで得たもの

本を年間100冊、10年くらい読んでいる。 本を読む効用はいろいろあるが、一番大きかったのは「考え続けることの大切さ」を知ったことだ。 20代の頃、とにかく生きにくかっ…

遠藤直幸
2年前
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その後の藝大生

今年の春くらいから「その後の藝大生」というインタビュー企画をしています。 これは藝大を卒業したけど、プロのアーティストにならなかった(または、なれなかった)人た…

遠藤直幸
2年前
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周囲についていけない孤立感「ぼっちリハ」

今年の真ん中ぐらいに、久しぶりに苦しい気持ちになったリハーサルがあった。 俺が勝手に命名してる「ぼっちリハ」ってやつだ。 「ぼっちリハ」っていうのは、他のメンバ…

遠藤直幸
2年前
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尺八は仕事でも趣味でも特技でもない

たまに人から「良い趣味をお持ちですね」って言われる。 尺八を吹いてるとそう言われることがある。 でも俺にとって尺八は趣味じゃない。なんでかって言うと、別に俺は尺…

遠藤直幸
2年前
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音楽をやる理由は「上手い下手」や「才能」は関係ない 元芸大生が20年かかって「才能」の呪縛から楽になった話

才能。 音楽や芸術の世界では、とにかくよく耳にする、才能。 努力や練習では決して「才能」を越えることができない、とも言われる。 ところで俺は約20年、尺八を吹いてい…

遠藤直幸
3年前
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3年で3つの病院行っても治らなかった胃炎が4軒目でやっと治った話

3年で3つの病院行っても治らなかった胃炎が4軒目でやっと治った話

たぶん病院あるあるだが、延々薬だけ処方されて治らないっていうのはよくある話。対症療法しかしてくれないっていうか。

俺も胃炎でそうなってしまい、最終的に4軒目の病院(専門外来)でようやく原因判明&治癒となった。

ここからは、俺の胃炎の経過について書く。
たぶん他の病気でも通じるとこがあるので、興味ある人はどうぞ

1、2020年秋、吐き気から始まる
なんか吐き気がするなって感じから始まった俺の胃

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俺らはもっと自分の性加害性に真剣になったほうがいい 映画「ブルーイマジン」 

俺らはもっと自分の性加害性に真剣になったほうがいい 映画「ブルーイマジン」 

長年、男として生きてきて自分の中の性的な加害性が嫌になる。
俺はフェミニストだし、女性の尊厳を大切にすべきと思ってる。
と言いながらも、女性を性的な目で見ている自分がいる。

昨日新宿で性暴力を扱った映画を見てきた。

女優を目指す主人公が、業界内の権力構造で起こる性被害について描いた映画。

正直映画はさほどでもなかった。けど、監督の「これが撮りたい」という気持ち、そして問題意識は充分に伝わった

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メリークリスマ…ぢゃねえ!クリぼっち読書会やるよー

メリークリスマ…ぢゃねえ!クリぼっち読書会やるよー

12月24日にクリぼっちによるクリぼっちのためのイベントやります。

はっきり言って超絶バカバカしいのでクリぼっち(自称でOK)は来るといいと思います。
とりあえず 今年読んだ本を一冊持ってきてください。

場所は東京都日野市の百草図書館の談話室
13:30集合 15:30終了 無料

申込は mogusabunko@gmail.com
もしくは下記フォームへ

https://docs.goog

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「表現活動をする人が生きやすい社会なら、もっとみんな幸せかもしれない」 芸術のキャリア支援 ひよこアーツさんのお話

「表現活動をする人が生きやすい社会なら、もっとみんな幸せかもしれない」 芸術のキャリア支援 ひよこアーツさんのお話

 卒業生の半分が行方不明…とか言われる東京芸大。 
 東京芸大に限らず芸術系大学を卒業した後のキャリア形成の難しさは、もはや一種のあるあるだと思います。

「絵を続けたい⇒食えない⇒無職」「とりあえず20代は頑張ってみよう⇒フリーター」みたいな流れがあるわけで、新卒カードも捨てがち…ではある。

 ところで私遠藤は「その後の藝大生」というインタビュー活動をやってます。東京芸大を卒業した後のキャリア

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楽しいよー リサイクル読書会やるよー

楽しいよー リサイクル読書会やるよー

10月22日(日)に読書会やります。

要らない本をもってきて、あーだこーだ話したあとに交換するって感じです。たぶんっていうか俺は絶対楽しい読書会です。

場所は百草図書館っていう京王線百草園駅すぐのところです。
時間は10:30集合で12:30終わり。無料です~

参加希望の人は 
mogusabunko@gmail.com
にメールか ↓の申込フォームへ


https://docs.goo

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俺は忙しいんだ2023本なんて読んでられるか読書会 という読書会やります

俺は忙しいんだ2023本なんて読んでられるか読書会 という読書会やります

来月6月17日(土)に東京都日野市で変わった読書会やります。

本なんて読もうが読むまいが正直どっちでもいい。けどまあ折角無料で読める図書館があるなら、ためしに使ってみよう、というイベントです。もちろん図書館ベビーユーザーも大歓迎です。

内容は上記画像の通りですが

本を持たずに集まって

図書館で読みたい本を探し

実際に読み

読んだ感想を発表

という流れです。

6月17日(土)1

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【その後の藝大生ー「プロ」にならなかった人達】第1回 先端芸術表現科卒 森下さん

【その後の藝大生ー「プロ」にならなかった人達】第1回 先端芸術表現科卒 森下さん

【第1回 先端芸術表現科卒 森下さん(仮名)】
九州の生まれで幼少時から絵やものづくりに興味を持ち、学年があがるにつれ熱心に取り組むようになった森下さん。長い浪人時代を経て藝大に合格され、卒業後は普通に働かれた後に現在はアルバイトとの事です。「人生いつも詰んでます」と仰る森下さん。幼少期から藝大、そして30代の現在のお話を伺いました。

1、幼少~学生時代「美術部に入ったんですけど部員が私だけでし

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吉田靖直を読んで、この人でも成功できたんだから、じゃ俺も、って思うのは間違い

「持ってこなかった男」吉田靖直著(双葉社)は、著者が10代でバンドを始め、ライブハウスを中心に活動をするも全く評価されず、才能も無く、練習や努力もせずに自堕落な日々をつづった自伝的エッセイである。

おそらくこの本を読んだ人の中には
「この人でも本を出せるくらいには有名になれて、テレビとかにも出れるようになるんだから、俺も音楽を続けていれば何者かになれるかもしれない」
と勇気づけられる人が一定数い

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謝らなかった父が謝ってくれるようになって嬉しかった話

僕の父は昔気質というか、家事とか子育てとかをほとんどしない男です。現代で言えば離婚案件レベルで家事をしない父なんですが、今現在も離婚はせずに母と老後の生活を送っています。とは言っても、僕は父のことは好きだし、友達が多いとことかコミュニケーション能力が高いとことか「父のいいところだな」って思ってます。

でも、父って「謝んない人間」なんですよね。父が悪いのに「ごめん」とか言ってくれないんですよね。息

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出演料はっきり聞くようにしました

おそらく音楽家の中には謝礼や出演料がはっきり分からないまま仕事を受けているケースがあると思います。

企業とか公的機関の仕事なら金額がはっきりしてる場合が多いと思いますが、個人間での仕事だと出演料の金額を聞けないまま仕事を受ける場合もあると思います。

尺八業界や邦楽業界も出演料をはっきりさせずに仕事を始めることが多く、終わるまで分からないってことが多々あります。僕は現在プロ演奏家ではないですが、

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40代フリーター 2021年の年収と貯金額 バイト所感 演奏活動や個人活動

2021年の年収と貯金額
2021年の総収入額(手取)は187万円でした。

内訳は
アルバイト 167万円(月およそ14万円)
演奏収入 6万5千円
その他 14万円(敷金の戻り、高齢者在宅サービス謝礼、古本の買取収入など)

でした。
貯金額は
23万円(月およそ2万円)

2021年の支出やら引っ越しにより春から家賃が26000円になり(前の家より4000円安くなった)ので固定費が安くなりま

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本を年間100冊、10年読んで得たもの

本を年間100冊、10年くらい読んでいる。
本を読む効用はいろいろあるが、一番大きかったのは「考え続けることの大切さ」を知ったことだ。

20代の頃、とにかく生きにくかった。まわりがやたらとキラキラ見えて、自分はなんて惨めなんだろうと思ってた。演奏家になりたいという夢は叶う様子もなく、自己否定ばかり繰り返していた。

30歳の手前くらいから「人生の答え」みたいなものを求めて本を読むようになった。ベ

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その後の藝大生

今年の春くらいから「その後の藝大生」というインタビュー企画をしています。

これは藝大を卒業したけど、プロのアーティストにならなかった(または、なれなかった)人たちに話を聞くという企画です。

僕がそうであるように藝大を出てもアーティストになれない人は沢山いるし、おそらくそちらのほうが多いと思います。

でも藝大的な価値観で言えば、「プロのアーティストになること」や「芸術で生計を立てること」が成功

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周囲についていけない孤立感「ぼっちリハ」

今年の真ん中ぐらいに、久しぶりに苦しい気持ちになったリハーサルがあった。
俺が勝手に命名してる「ぼっちリハ」ってやつだ。

「ぼっちリハ」っていうのは、他のメンバーの言ってることが全く理解できなくて、委縮して自分から発言や提案もできず所在がなくなったリハーサルのことである。
他人とリハーサルしてても気持ちは「ぼっち」、だから「ぼっちリハ」。

別にこれは周りのメンバーが悪いってわけじゃなくて(でも

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尺八は仕事でも趣味でも特技でもない

たまに人から「良い趣味をお持ちですね」って言われる。
尺八を吹いてるとそう言われることがある。

でも俺にとって尺八は趣味じゃない。なんでかって言うと、別に俺は尺八が好きじゃない。
じゃあ、仕事かっていうと、尺八の収入はほとんどないから、仕事です,とも言えない。
じゃあ、特技かっていうと、過去に山ほど上手い人達を見てきたから、俺レベルで特技とも言えない。
じゃあ、使命感か?例えば伝統文化を残したい

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音楽をやる理由は「上手い下手」や「才能」は関係ない 元芸大生が20年かかって「才能」の呪縛から楽になった話

音楽をやる理由は「上手い下手」や「才能」は関係ない 元芸大生が20年かかって「才能」の呪縛から楽になった話

才能。
音楽や芸術の世界では、とにかくよく耳にする、才能。
努力や練習では決して「才能」を越えることができない、とも言われる。

ところで俺は約20年、尺八を吹いている。東京芸大も卒業している。
が、才能は全くない。

才能がないことを20代の頃は必死に誤魔化し、練習や努力でカバーできると思っていた。でも、カバーできなかった。
30代では才能の無さを受け入れたが、それでもまだプロになりたいと思って

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