見出し画像

俺らはもっと自分の性加害性に真剣になったほうがいい 映画「ブルーイマジン」 

長年、男として生きてきて自分の中の性的な加害性が嫌になる。
俺はフェミニストだし、女性の尊厳を大切にすべきと思ってる。
と言いながらも、女性を性的な目で見ている自分がいる。

昨日新宿で性暴力を扱った映画を見てきた。

女優を目指す主人公が、業界内の権力構造で起こる性被害について描いた映画。

正直映画はさほどでもなかった。けど、監督の「これが撮りたい」という気持ち、そして問題意識は充分に伝わった。

性被害でよくある「あなたにも隙があったよね」「二人で飲みにいったんでしょ」的なの、やめて欲しい。性被害にあって、しかもその被害が重大で深刻な被害なのに、それを矮小化したり、被害者を責めたりすること、ほんとやめて欲しい。

ジェンダーギャップ指数100位台、賃金も地位も男性優位の日本社会。
多くの男性にとって、たぶん性暴力なんて非日常だし、「いや、俺そんなことしないし」だろう。
女性が泣き叫ぶような、AVで描かれるようなレイプだけじゃない、例えば飲み会の延長で体を触ることや、曖昧な同意のまま性的な行為に持ち込むことも性暴力だ。日常の延長で性暴力は起きている。

偉そうに書いたが、俺はこの問題を当事者と思っている。自分の中にある性的な加害性や性欲をもとに性暴力を考えていきたいと思っている。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?