MoMoの木

数年先の自分にむけて書くnote。 のどにつかえたご飯を流し込むお茶のような記事を目指…

MoMoの木

数年先の自分にむけて書くnote。 のどにつかえたご飯を流し込むお茶のような記事を目指しています。心の琴線に触れたらスキをください。

記事一覧

私が2階のトイレを使う理由

私の勤め先は3階にあります。毎朝3階まで、急勾配の階段をヒイヒイ言いながら登って、奥の扉をカードキーで開けて仕事場へ向かいます。守秘義務があるのでそれ以上中につい…

MoMoの木
2日前
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昔思い描いていた文章を書くという事

私は人より文章を書く方だと思う。少なくとも「数日おきにnoteに1000文字くらいのエッセイ書いてます」なんて人は身近にはいない。それを友達に打ち明けたら「なんか病んで…

MoMoの木
4日前
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察しの悪い子に社会常識を教えることの困難さ

察しの悪い子というのは何を隠そう私の事である。昔の私はノンデリの中のノンデリで、それをされてなぜ人が嫌がるのか、怪訝な顔をするのか、空気が凍るのか理解できなかっ…

MoMoの木
5日前
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夜道に後ろを歩かれる恐怖

人気のない住宅街の夜道を歩くとき、家と家の間に魔がいるのではないかと私は恐怖する。その魔というのは、幼いころはお化けだったり怪物だったりしたのだが、成人してから…

MoMoの木
5日前

会話のテンポが良くなると要らぬ事まで暴露してしまう人の性について

というのを昼の運搬作業中に先輩と話していて思ったのだ。今日はそれについて少し語る。 どんな話をしていたかを具体的に話すつもりはない。というのも、要らぬ事までポロ…

MoMoの木
7日前

セントジョーンズワートを摂取した所感

鬱の人間はあいさつが苦手なのではないか。セントジョーンズワート(以降おくすりと呼ぶ)を飲んでそんな感想が浮かんだ。 私は出会い頭にぶつかりそうになって「すいませ…

MoMoの木
8日前
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最近人と話していないんだ。心の傷を舐め合おうよ

思えば私は学生時代にこんな悩みを持った覚えがない。 あのころは周りをきょろきょろすれば友達が見つかったし、大学ではいつもつるむメンバーがいた。 しかし職場では話し…

MoMoの木
9日前
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主語がデカすぎる主張が嫌われる本当の理由

いわゆる主語がデカすぎる主張を見たことがあるだろうか。Xで蛇蝎のごとく嫌悪される類のアレである。 「女は~だ」とか、「男は~だ」のようにジェンダーで括って批判し…

MoMoの木
3週間前
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家庭の仕事はなぜ会社の仕事より書き出しやすいのか

 Xでときおり俎上に載せられる話題がある。子育てとか家庭の仕事はこれだけあるけど、会社の仕事なんてこんなもんでしょ? といってとてつもない偏見が込められた時間割…

MoMoの木
1か月前
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悪夢について

 私は昔から奇妙な悪夢を見る。今日はこんな夢だった。  遠くからカメラで撮ったような画角で実家の映像がうつる。屋根の上から玄関口まで視点がパンしていき、玄関にズ…

MoMoの木
1か月前

若者の昇進欲のなさは責任を負わされたくないから、なのか?

 実は私も全くと言っていいほど出世欲がない。ずっと平社員のままでいいし、給料は少しづつ上がってそれなりなところで頭打ちになってくれれば、もうそれ以上は何も望まな…

MoMoの木
1か月前
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嫌なものを嫌と言える力

まずこのポストを見てほしい。 なるほど確かに近頃は理不尽を受け流す力が持て囃されているが、理不尽を放置した社会の行く末を想像してみれば、なんだか暗澹として荒廃し…

MoMoの木
1か月前
2

忘却について

 眠くなってくると、書きたいことがぽつぽつと浮かんでは忘れて消えていく。おっ、このテーマめっちゃ書きやすいし、ずっと思ってた考えを吐き出せるじゃん! と閃いても…

MoMoの木
1か月前

言いたいことも言えないこんな世の中じゃ

 せっかく多少文章が書けるのだから、ここはひとつ駄文を量産して自分がどこまでいけるか挑戦してみよう。という意気込みで毎日書こうとしているのがこのMoMoの木であるが…

MoMoの木
1か月前
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教養と人格と単なる感想

 Xでこのような言説があった。  いろいろと突っ込みたいところは多々あるが、これに対して以下の反論があった。  別にこれは最初のポストに対しての返信でも引用リポ…

MoMoの木
1か月前
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時間帯と集まる人

 Xを眺めているとアルゴリズムのせいなのか何なのか分からないが、やたらネガティブな発言を繰り返すTLになったり、ADHDの嘆きが投げ捨てられるTLになったり、かと思えば…

MoMoの木
1か月前
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私が2階のトイレを使う理由

私の勤め先は3階にあります。毎朝3階まで、急勾配の階段をヒイヒイ言いながら登って、奥の扉をカードキーで開けて仕事場へ向かいます。守秘義務があるのでそれ以上中については書けませんが、外についてのお話は禁止されていませんので、ここに書いていきます。

部内からカードキーで施錠されている扉を抜け出ると、ちょうど正面に3階のトイレが位置しています。ここの部署の人間はこの正面のトイレを使うのがセオリーでしょ

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昔思い描いていた文章を書くという事

私は人より文章を書く方だと思う。少なくとも「数日おきにnoteに1000文字くらいのエッセイ書いてます」なんて人は身近にはいない。それを友達に打ち明けたら「なんか病んでるんじゃない?」と言われてしまった。まあ、確かに病んでいるのかもしれないが。

そんな私がまとまった文量を書くようになったのは、高校三年生になってからだったと思う。私は工業高校に通っていたので、就職に有利になる一風変わった授業を受け

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察しの悪い子に社会常識を教えることの困難さ

察しの悪い子というのは何を隠そう私の事である。昔の私はノンデリの中のノンデリで、それをされてなぜ人が嫌がるのか、怪訝な顔をするのか、空気が凍るのか理解できなかった。

例えば先生には敬語を使いましょうなんかはなかなか実践ができなかった。ただ年が上なだけなの人間に、なぜ改まった言葉づかいをしなければいけないのか。まともな子供なら教育者への尊敬の念とか、上下関係への感度とかが身について自然とできるよう

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夜道に後ろを歩かれる恐怖

人気のない住宅街の夜道を歩くとき、家と家の間に魔がいるのではないかと私は恐怖する。その魔というのは、幼いころはお化けだったり怪物だったりしたのだが、成人してからは心霊的な存在が一切信じられなくなり、考え方がガラリと変わった。住宅街の隙間に潜む魔というのは自分の精神が作り出す幻であって、つまり実際には魔はそこに存在しておらず、自分の精神の隙間にこそ潜むのだと思うようになったのだ。

そして数日前、つ

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会話のテンポが良くなると要らぬ事まで暴露してしまう人の性について

というのを昼の運搬作業中に先輩と話していて思ったのだ。今日はそれについて少し語る。

どんな話をしていたかを具体的に話すつもりはない。というのも、要らぬ事までポロポロと暴露してしまう不用心な先輩と違って、私は無闇矢鱈に私生活を明かさない秘密主義の人間なのだ。それが極まった結果、こんなネット隅の誰に知られても構わないような場所にも直近の個人的な経験を書けないほど、偏屈な小心者になってしまったのだ。

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セントジョーンズワートを摂取した所感

鬱の人間はあいさつが苦手なのではないか。セントジョーンズワート(以降おくすりと呼ぶ)を飲んでそんな感想が浮かんだ。

私は出会い頭にぶつかりそうになって「すいません」と瞬発的に言ったり、びっくりした拍子に助けられて「ありがとうございます」と瞬時に返したりするのが苦手だ。ずっとなぜなのか疑問だったが、急な出来事に脳が混乱して反応が遅れるからだろうと思っていた。

だがどうもそうではないらしい。おくす

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最近人と話していないんだ。心の傷を舐め合おうよ

思えば私は学生時代にこんな悩みを持った覚えがない。
あのころは周りをきょろきょろすれば友達が見つかったし、大学ではいつもつるむメンバーがいた。
しかし職場では話し相手がいない。

昔話をして傷を癒したいが、まずは近況を語ってしっかり絶望してからだ。
それから昔を語って感傷に浸れば、サウナの高熱に耐えた後の水風呂さながらに、癒しがグッと効きそうだ。

まず、私の部署には同期がいない。大研修室での新人

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主語がデカすぎる主張が嫌われる本当の理由

いわゆる主語がデカすぎる主張を見たことがあるだろうか。Xで蛇蝎のごとく嫌悪される類のアレである。

「女は~だ」とか、「男は~だ」のようにジェンダーで括って批判したり、「日本人は~だ」とか「海外は~なのに」のように国籍で分類して批判するあの主張たち。

そういうポストには必ず、
「主語がデカすぎる。こういう人の言うことは端から信用しない」
とリプがつくものだが、これらポストを一考にも値しないと思う

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家庭の仕事はなぜ会社の仕事より書き出しやすいのか

 Xでときおり俎上に載せられる話題がある。子育てとか家庭の仕事はこれだけあるけど、会社の仕事なんてこんなもんでしょ? といってとてつもない偏見が込められた時間割を見せつけてくるアレである。

 家庭の方はもりもり書き込まれていて、会社の方はちょろっとしか書き込まれていない悪意満点の時間割。フェミニズム的文脈の話題なので語るのが憚られるのだが、それを読んでいて私の脳裏に疑問がわいた。なぜ彼女ら(ある

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悪夢について

 私は昔から奇妙な悪夢を見る。今日はこんな夢だった。

 遠くからカメラで撮ったような画角で実家の映像がうつる。屋根の上から玄関口まで視点がパンしていき、玄関にズームする。私が玄関に入ると場面が変わる。

 私がパソコンの画面か何かを見ている。画面は左右に二分されており、それぞれにノイズが走っている。目を凝らすとノイズの中に規則的な模様が浮かび上がってくる。

 それは顔だった。左右に分割されたノ

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若者の昇進欲のなさは責任を負わされたくないから、なのか?

 実は私も全くと言っていいほど出世欲がない。ずっと平社員のままでいいし、給料は少しづつ上がってそれなりなところで頭打ちになってくれれば、もうそれ以上は何も望まない。それより定時に帰って、ゆっくり家でゲームして小説読んで寝ていたい。

 まて、お前は若者なのか? そう訊きたくなるだろう。そうだ私も若者である。20代の半ばを過ぎそうな年齢の若輩者であり、つまり題名の話題の当事者なのだ。その私から少しば

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嫌なものを嫌と言える力

まずこのポストを見てほしい。

なるほど確かに近頃は理不尽を受け流す力が持て囃されているが、理不尽を放置した社会の行く末を想像してみれば、なんだか暗澹として荒廃している。時には嫌なものは嫌とハッキリ言える、いわゆる「Noと言える日本人」である必要があるのだろう。

しかしがむしゃらに理不尽に立ち向かえばいいのかというと、それはそれで違う気がする。その反発の結果は各人の手腕によって変わってくるだろう

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忘却について

 眠くなってくると、書きたいことがぽつぽつと浮かんでは忘れて消えていく。おっ、このテーマめっちゃ書きやすいし、ずっと思ってた考えを吐き出せるじゃん! と閃いても、トイレで用を足している間に脳みそから消え去っている。さてどうしたものか。眠すぎて記憶を保持できない。書くという行為すら厳しいんじゃないか? でも思考はできるな……。と考えていた時に、じゃあ忘れること自体について書けばいいんじゃないかと思い

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言いたいことも言えないこんな世の中じゃ

 せっかく多少文章が書けるのだから、ここはひとつ駄文を量産して自分がどこまでいけるか挑戦してみよう。という意気込みで毎日書こうとしているのがこのMoMoの木であるが、まあ毎日飽きずに千文字とか二千文字とか語ることがあるわけでもない。いろいろ思索にふけっていた暇な大学時代でさえ「今日は何もない素晴らしい一日だった」しか感想がない日があるのだ。忙しくて脳みそが草臥れている社会人の平日にそれほど大量に語

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教養と人格と単なる感想

 Xでこのような言説があった。

 いろいろと突っ込みたいところは多々あるが、これに対して以下の反論があった。

 別にこれは最初のポストに対しての返信でも引用リポストでもないのだが、なんと勝手にXのおすすめTLに流れててきた。意外とXのおすすめTLって高性能なんだな~、などという私の感想はいったん置いておいて、まあこの反論はごもっともな感じがする。しかしそこで終わってはただの紹介noteになって

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時間帯と集まる人

 Xを眺めているとアルゴリズムのせいなのか何なのか分からないが、やたらネガティブな発言を繰り返すTLになったり、ADHDの嘆きが投げ捨てられるTLになったり、かと思えば人生に教訓を与えてくれる示唆に富んだTLになったりするのを目撃する。これは何なのかと思ったが、どうも時間帯によって集まる人種が変化するのではないかと予測を立てた。そして昔入り浸っていた5chのことを思い出した。今回はそういう話をする

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