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#詩

寺山修司の詩「ぼくが死んでも」―青い海が見えるように

寺山修司の詩「ぼくが死んでも」―青い海が見えるように

『寺山修司少女詩集』には詩しか載っていないが、もともとは「海へ来たれ」というエッセイに含まれる詩だ。「海へ来たれ」は、1970年出版の『ふしあわせという名の猫』(新書館)という本に収められている。小題「少女のための海洋学入門」の一篇だ。

寺山は、新書館が企画した「フォアレディース」と銘打った若い女性向けのシリーズのために、『ひとりぼっちのあなたに』(1965)を皮切りに、全部で8冊の本を刊行した

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The Mirraz / ハッピーアイスクリーム

「 はぁ 」って溜息の、その一瞬の中身みたい。
溜息の質量って大体このくらいじゃないかと思う。

歌詞
https://sp.uta-net.com/song/122904/

ラブソングで自分語り

ラブソングで自分語り

上記のリンクで曲を聴き、歌詞をご覧ください

中身は情熱的に愛し合う2人のラブソング
聴いているだけで「ご馳走様」

わたし、異性へ
ここまで愛したことや愛されたことがあったかな
断言していい、「ない」

これに似たセリフは聞いたことがある
もちろん、わたしへ向けてではなく愛猫に向けて
愛猫が亡くなった折、復讐と自死と考えた人

話を聞いた時、妙にしっくりして
確かに、ネコの奈々のためにウソや殺し

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静と動

静と動

あなたが旅する
知らない街の話を
聞くのが好きな私は

いつも同じ街で
窓辺から外の景色の
移り変わりを眺めるのが
好きなんです

私は「静」で
あなたは「動」

正反対なようで
でも
どこか似ている

窓から眺める景色は
毎日同じようで
日々 刻々と変わっているのです

そんな
小さな話に
耳を傾けてくれるあなたは
やっぱりどこかに
「静」をもっていて

私は奥深くに「動」をもっている

あなた

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『淡々とこなす』

『淡々とこなす』

時間は平等なの

ほんとうに

簡単なことから

考えることやら

外の景色は変わり

中の空気は止まり

単純に流れていく

妙に単調だけど

自分だけの時間

淡々とこなし

淡々と過ごす中

割り込み揉めて

ぶつかり合い

目が覚める

我が強いのか

プライドが高いのか

プロ意識をひけらかす

他人を見て学ぶ

いつの世も

幾つになっても

人を見て学び

生かしていく

学びの姿を

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[すこし詩的なものとして]0150 さよなら夕焼けの街よ

[すこし詩的なものとして]0150 さよなら夕焼けの街よ

たぶん僕たちはなんとでもなるだろう
でもね
その選んだ道が本当によいのかどうかとても不安だ

君の家の裏庭で遊んでいると
犬が鼻をクンクンと僕らの周りを嗅ぎ回る
誰かが盗んだ血のついた銃は
土の中で眠っている

すべてが不完全だろう
そんなものに意味はないのに
僕は涙を流して
テーブルのマーブルケーキを頬張った
コーヒーを淹れるママの後ろ姿がまぶしかった

僕らの胸を痛めつけるために
あの鐘が鳴っ

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私を放つ

私を放つ

もしも私のゆく先を
阻むものがあるとしたら

その半分は環境
もう半分は自分自身

自由になりたいのなら
自分の気持ちに嘘をつかないこと

「できない」と思う自分と決別して
「きっとできる」と信じること

もう過去のトンネルを
覗いてみなくたっていいのだから

いちばん内側にあるもの

いちばん内側にあるもの

どうして君に過去を話したくなったのか
わかったの

君は深い哀しみを超えてきた人
だから
聞いて欲しかった

私の哀しみも受け止めて
流してくれると思ったから

僕にも同じようなことあったけど
なんでもないことだよ
さらりと言ってくれるのが
心地よくて安心だったから

君に会わなくなって
やっぱり哀しみは自分で背負うものだと
気付いたの

人には様々な願いがあって
その最も内側にあるのは

自分の

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問題が分からない問題

問題が分からない問題

問題解決はシンプルに考えたい
複雑なのはメンドクセー

出来事には大体AとBの2極あり
Aを取れば、Bが倒れる。その逆もある

問題解決を遅延させるのは
自分の価値基準で選択したり、妥協してしまったり
角を立てないよう、中間を取ること

AとBは
・ なぜ対立しているのか
・ 対立に矛盾がないか
ここに着目しない
AとBの抱き合わせは、解決策が見つかる

そもそも、何が問題か分からない人がいて

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snow veil

snow veil

窓の外は粉雪がちらついて
人知れず朝を白く染める

音もなく静かに降りつもり
柔らかく重ねられていく
いつのまにか世界を包む
あなたの優しさがそうだった

ふるふる
粉雪降るあさに
ふるふる
ふと気づいたの

闇に触れた傷が
ヒリヒリと痛まないように覆う
黙ったままの雪
朝陽が差したら
気づかれないまま消えていくかも知れないのに

ふるふる
優しく降りおりる
ふるふる
優しく降り続く

いつのまに

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真珠月

真珠月

頬をかすめる冷たい風が
昨夜のキミの少し高くて
かすれた声と重なる

この手にあったぬくもりと
確かに触れたキミの髪
夜を掘り起こせば
胸の真ん中に穴があく
呼吸の仕方を忘れる程に
疼くカラダを風が抜ける

大切なものなんて
そんなに多くないんだ
守りたいのはキミだけなんだ

記憶に散らばるキミの面影
ひとつひとつ拾いあつめて
そこだけ熱く紅く
胸に焼きつく

秘密を抱いた貝のように
白く輝く冬の

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詩 「ピストル」

詩 「ピストル」

いつからだろう僕が

心優しき人の視線にさえ
ピストル突きつけられるような
怖さを感じるようになったのは

いつだって僕は

腐りきった目つきで
神様を威嚇する
まるで撃たれる前に撃つかのように

閑静な住宅街 
晴天の空

誰かに聞こえるはずもない
僕の銃声が鳴り響く

BANG BANG BANG.....

『応えることがすべてになる』

『応えることがすべてになる』

遠く離れていても

力の限り応援してくれる

磁力や電波よりも遥かに強く

肌感覚で温かみを感じる

至近距離でも遠くに感じる

一緒にいても触れ合えない

接触冷感のような冷たさ

今は求めてなく近付けもしない

新しいものに慣れていくこと

一つ一つ大切にしていこうと

身体と心を少しずつ慣らしていく

ぬるま湯から真水へ浸かれるように

少し白濁したものを澄んだ視界へと誘う

甘くはないが己

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キス未遂の想像《自由律俳句》

キス未遂の想像《自由律俳句》

始まり始まり私の独壇場劇場

目を閉じるともう二度と開けたくなくなる

銭湯のソファで気持ちよく目覚めた

指鳴らし いよいよ盛り上がってきましたね

自己肯定感が低い美人一生戦っている

全方位全包囲こんな所で負けていられない

山盛りの睫毛盛りすぎた髭

穴掘りゲームをし続け頭痛に驚き

強い権力を得ても中腹あたりを目指している

自分への問いの答えはいつも君が持っている

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