Dentsu Lab Tokyo

Dentsu Lab Tokyoは、研究・企画・開発が一体となったクリエーティブのR&…

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Dentsu Lab Tokyoは、研究・企画・開発が一体となったクリエーティブのR&D組織です。 テクノロジーを起点とした新しい表現開発に取り組んでいます。是非サイトにもお越しいただき、私たちの活動を知っていただけると幸いです!→http://dentsulab.tokyo

マガジン

  • THE TECHNOLOGY NOTE

    • 49本

    THE TECHNOLOGY REPORTは、テクノロジーの風向きへの感覚を言語化・体系化していくことで、手段先行に陥ったり、進むべき方向を見失わないようにするためのコンパスを作ろう!という思いを共有するBASSDRUMとDentsu Lab Tokyoのメンバーによりはじまったプロジェクトです。

記事一覧

欧州最大規模のテクノロジー見本市「IFA」の100周年を視察してきた。 ③IFA Berlin 視察参加のTipsをまとめました。

この記事ではIFA視察に参加してきた初心者の視点から、Tipsをまとめてみました。ちなみにIFAはイーファと発音されることが多かったです。(CESはシーイーエスと発音される…

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【速報レポート】バーチャルリアリティ学会2024いってきた

はじめにはじめまして、Dentsu Lab Tokyoの竹内です。 DLTではリサーチ活動の一環として、見本市などに視察を行っています。 今回はアカデミックな研究動向や研究開発のト…

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欧州最大規模のテクノロジー見本市「IFA」の100周年を視察してきた。 ②企業のサステナビリティ報告が必須になると...?

こんにちは。Dentsu Lab Tokyo なかのかなです。 欧州最大規模の家電見本市「IFA(イーファ)」レポート2回目をお届けします。1回目はこちらです。 * * * オープ…

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欧州最大規模のテクノロジー見本市「IFA」の100周年を視察してきた。 ①プレスデーで注目されていたのは?

こんにちは。Dentsu Lab Tokyo なかのかなです。 ラボではR&Dの「R=Research」活動の一環として、国内外の展示会や学会での視察を行っています。今回は、毎年9月初旬にド…

Dentsu Lab Tokyo
2週間前
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思考ツールとしてのジャグリング

藝術家であり、ジャグラーであり、Dentsu Lab Tokyoプランナーの小野澤です。 高校在学時から人前にたち、大学ではプロのジャグリングパフォーマーをしていました。今もSNS…

Dentsu Lab Tokyo
3週間前
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時間と空間を編集する新しい撮影ツール「4D NeRF」

こんにちは。Detsu Lab Tokyo のクリエーティブテクノロジストの横山です。 先日 Dentsu Lab Tokyoは、独自の R&D プロジェクトで新しい撮影ツールである「4DNeRF」のプ…

Dentsu Lab Tokyo
4週間前
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はじめまして、高梨です!

はじめにはじめまして。Dentsu Lab Tokyo新入社員の高梨と申します。 今回のnoteでは自分の自己紹介も兼ね、自分が興味を持っているものについて紹介しようと思います! …

Dentsu Lab Tokyo
1か月前
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「そもそも」から考える、Web技術の新しい使い方

こんにちは、Dentsu Lab Tokyo 新入社員の山岸です。 Webと聞くと、ニュース記事やコーポレートサイトなど、情報発信のためのWebページをイメージするかもしれません。 そ…

Dentsu Lab Tokyo
1か月前
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スマートフォンから、なにできる?📱📡🤖

THE TECHNOLOGY NOTEの今回のお題「枯れた技術:ヴィンテージ・テクノロジー」に沿って記事を書いています。寝かせたからこそ使いごろになっているテクノロジーのメリット…

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ヴィンテージ・テクノロジーについて考える

日々変化していくテクノロジーの潮流を観測していると、ついつい最新の技術に目を奪われがちです。やっぱり、これまでできなかったことができるようになる、というのは楽し…

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NFTアート再考

NFTアートについて、いまだによくわかっていない。 以前「メタバース」について書いた時もそうだったんですけど、コンセプトはすごくわかるし、もちろん面白いと思うのだ…

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NFTアートの熱狂が落ち着いてきた今このタイミングで読みたいSF小説📚80'sサイバーパンク🧠と90'sサイファーパンク🔑

NFTアート/クリプトアートが注目を集めはじめた2021年頃、ふと思い出したSF小説がいくつかありました。今回のTHE TECHNOROGY NOTEのお題が「NFTアート」のため、直接的にク…

9

融けるロボット

ロボットという存在について考えると、2000年以降の20年でその分野は大きく広がり、かなり身近な存在になったように思います。Sony「AIBO」、NEC「パペロ」、SoftBank Robo…

6

じつは『ターミネーター』を初めて観たので「ロボット」について改めて考えてみた

 筆者はテクノロジーと人との関係を考える仕事をしているため、余暇にはSF映画や小説をなるべくチェックするようにしています。  ただ、育った家庭の方針が "中学生以…

4

言葉に依存しない検索は可能か?

ChatGPTを調べ物に使うといった用途にはじまり、BingやPerplexityといった、いわゆる大規模言語モデル(LLM)を採用した対話型AIを介した検索サービスが次々に登場していま…

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森の中でゆるふわ検索

🌲検索アルゴリズムは人工ニューラルネットワークだけのもの?  現在の"AI"を押しすすめてきた人工ニューラルネットワークは、その名の通り、人間の脳の神経構造を模した…

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欧州最大規模のテクノロジー見本市「IFA」の100周年を視察してきた。 ③IFA Berlin 視察参加のTipsをまとめました。

欧州最大規模のテクノロジー見本市「IFA」の100周年を視察してきた。 ③IFA Berlin 視察参加のTipsをまとめました。

この記事ではIFA視察に参加してきた初心者の視点から、Tipsをまとめてみました。ちなみにIFAはイーファと発音されることが多かったです。(CESはシーイーエスと発音されることが多い。)

◆期間
Press Conference     2024年 9月4-5日 プレスセンターは8am〜
IFA一般公開         2024年 9月6-10日 10am to 6pm
IFA Global M

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【速報レポート】バーチャルリアリティ学会2024いってきた

【速報レポート】バーチャルリアリティ学会2024いってきた

はじめにはじめまして、Dentsu Lab Tokyoの竹内です。
DLTではリサーチ活動の一環として、見本市などに視察を行っています。
今回はアカデミックな研究動向や研究開発のトレンドをインプットするために「バーチャルリアリティ学会2024」に行ってきました。
バーチャルリアリティ学会年次大会は今年で29回目を迎え、バーチャルリアリティ関連の技術や心理実験などの発表・意見交換を行う場です。体験や

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欧州最大規模のテクノロジー見本市「IFA」の100周年を視察してきた。 ②企業のサステナビリティ報告が必須になると...?

欧州最大規模のテクノロジー見本市「IFA」の100周年を視察してきた。 ②企業のサステナビリティ報告が必須になると...?

こんにちは。Dentsu Lab Tokyo なかのかなです。
欧州最大規模の家電見本市「IFA(イーファ)」レポート2回目をお届けします。1回目はこちらです。

* * *

オープニングトークでも注目トピックとされていた「AIとサステナビリティ」。この数年はCES(米国最大のテクノロジー見本市)などでも持続可能性は中心テーマとなっていますが、IFAで注目を集めているのには欧州特有

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欧州最大規模のテクノロジー見本市「IFA」の100周年を視察してきた。 ①プレスデーで注目されていたのは?

欧州最大規模のテクノロジー見本市「IFA」の100周年を視察してきた。 ①プレスデーで注目されていたのは?

こんにちは。Dentsu Lab Tokyo なかのかなです。
ラボではR&Dの「R=Research」活動の一環として、国内外の展示会や学会での視察を行っています。今回は、毎年9月初旬にドイツ ベルリンで開催される欧州最大規模の家電見本市「IFA(イーファ)」にやって来ました。

今年で100周年を迎えたIFA。名前の由来はドイツ語の「Internationale Funkausstellung

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思考ツールとしてのジャグリング

思考ツールとしてのジャグリング

藝術家であり、ジャグラーであり、Dentsu Lab Tokyoプランナーの小野澤です。
高校在学時から人前にたち、大学ではプロのジャグリングパフォーマーをしていました。今もSNSにアップしたり、時折ショーに出演しています。

さて、このnoteでは技の凄さや技術について語るつもりはなく、ジャグリングという "考え方" についてまとめてみたいと思っています。

私にとってのジャグリングは、言葉で綴

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時間と空間を編集する新しい撮影ツール「4D NeRF」

時間と空間を編集する新しい撮影ツール「4D NeRF」

こんにちは。Detsu Lab Tokyo のクリエーティブテクノロジストの横山です。

先日 Dentsu Lab Tokyoは、独自の R&D プロジェクトで新しい撮影ツールである「4DNeRF」のプロトタイプを九鬼、齋藤と開発しました。
また、その撮影技術を用いて日本のテクノポップバンドLAUSBUBさんのMVを制作しました。
この記事では技術開発のお話を少しだけできればと思います。

(プ

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はじめまして、高梨です!

はじめまして、高梨です!

はじめにはじめまして。Dentsu Lab Tokyo新入社員の高梨と申します。
今回のnoteでは自分の自己紹介も兼ね、自分が興味を持っているものについて紹介しようと思います!

学生時代からテクノロジー を使った表現に興味を持ち始め、日々AIやVRやwebなどを使った表現のプロトタイプや制作を行っています。特に、音楽領域や音楽ライブパフォーマンスにおけるテクノロジーの活用に興味があり、大学時代

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「そもそも」から考える、Web技術の新しい使い方

「そもそも」から考える、Web技術の新しい使い方

こんにちは、Dentsu Lab Tokyo 新入社員の山岸です。

Webと聞くと、ニュース記事やコーポレートサイトなど、情報発信のためのWebページをイメージするかもしれません。
その一方で、私たちの普段使っているPCやスマホの性能が上がり、開発環境も充実するなか、Web技術を従来の用途とは異なる、新しい使い方をする活用例がジワジワと増えてきています。
この記事では、私がこれまで作ってきたもの

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スマートフォンから、なにできる?📱📡🤖

スマートフォンから、なにできる?📱📡🤖

THE TECHNOLOGY NOTEの今回のお題「枯れた技術:ヴィンテージ・テクノロジー」に沿って記事を書いています。寝かせたからこそ使いごろになっているテクノロジーのメリットは大きくは次の3つでしょうか。

・導入コストが低い:大量生産されているので安く利用することができる。
・説明コストが低い:すでに普及しているので扱える人が多い。
・費用対効果が高い:そうきたか!というびっくり感を作ること

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ヴィンテージ・テクノロジーについて考える

ヴィンテージ・テクノロジーについて考える

日々変化していくテクノロジーの潮流を観測していると、ついつい最新の技術に目を奪われがちです。やっぱり、これまでできなかったことができるようになる、というのは楽しいですし。

ただ、それぞれの分野に専門の研究者の方がいることからも分かるように、最新を追いかけ続けるのは本当に大変です。進化が早すぎて数日間情報をチェックしなかっただけで状況がガラリと変わるようなことになってくると、肝心の「これで何をしよ

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NFTアート再考

NFTアート再考

NFTアートについて、いまだによくわかっていない。

以前「メタバース」について書いた時もそうだったんですけど、コンセプトはすごくわかるし、もちろん面白いと思うのだけど、どうも「ノリきれなくて語りにくい」というところがあるんですよね。

自分なりに、なぜノリきれなかったのかを考えてみると、メタバースもNFTも、コロナ真っ只中の2020年末くらいに不自然なくらい急速に喧伝されるようになったのを見て、

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NFTアートの熱狂が落ち着いてきた今このタイミングで読みたいSF小説📚80'sサイバーパンク🧠と90'sサイファーパンク🔑

NFTアートの熱狂が落ち着いてきた今このタイミングで読みたいSF小説📚80'sサイバーパンク🧠と90'sサイファーパンク🔑

NFTアート/クリプトアートが注目を集めはじめた2021年頃、ふと思い出したSF小説がいくつかありました。今回のTHE TECHNOROGY NOTEのお題が「NFTアート」のため、直接的にクリプト(暗号)の記述がないものも含めてメモ的に書き記します。

まずはサイバーパンクの古典『ニューロマンサー』(1984年)を産み出したウィリアム・ギブスンが、2000年代初頭に手がけた同時代を舞台にしたシリ

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融けるロボット

融けるロボット

ロボットという存在について考えると、2000年以降の20年でその分野は大きく広がり、かなり身近な存在になったように思います。Sony「AIBO」、NEC「パペロ」、SoftBank Robotics「Pepper」などは一度は見たことがあるでしょう。パンデミック以降は、いわゆる非接触ソリューションとして、接客ロボットや配膳ロボットが導入されている店舗も増えていますよね。

ロボットの社会実装が進む

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じつは『ターミネーター』を初めて観たので「ロボット」について改めて考えてみた

じつは『ターミネーター』を初めて観たので「ロボット」について改めて考えてみた

 筆者はテクノロジーと人との関係を考える仕事をしているため、余暇にはSF映画や小説をなるべくチェックするようにしています。

 ただ、育った家庭の方針が "中学生以下の子どもが観ていい映画は暴力表現やベッドシーンがないものに限る"だったため、80-90年代前半に観る機会を逸したままの映画がたくさんあります。

 『ターミネーター』シリーズもその一つです。

 TTR編集部のnoteマガジンでは、

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言葉に依存しない検索は可能か?

言葉に依存しない検索は可能か?

ChatGPTを調べ物に使うといった用途にはじまり、BingやPerplexityといった、いわゆる大規模言語モデル(LLM)を採用した対話型AIを介した検索サービスが次々に登場しています。アルゴリズムの変化など、裏側の進化に比べて、ユーザインターフェイス(UI)自体には大きな変化がなかった検索エンジンにとって、新しい対話型UIはユーザの目にも新鮮に映りました。

ただ、対話型AIを介した検索であ

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森の中でゆるふわ検索

森の中でゆるふわ検索

🌲検索アルゴリズムは人工ニューラルネットワークだけのもの?

 現在の"AI"を押しすすめてきた人工ニューラルネットワークは、その名の通り、人間の脳の神経構造を模した仕組みになっています。
 GPTシリーズなどで話題のLLM(Large Language Model:大規模言語モデル)も、自然言語処理の分野で用いられる人工ニューラルネットワークがベースとなっています。

 これらの技術によって「

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