マガジンのカバー画像

好きな記事(詩)1

1,822
感じ入ったもの。 珠玉(主観)
運営しているクリエイター

2020年7月の記事一覧

The beginning place

The beginning place



始まりの場所

終焉の地

地球のなめらかな肌に

雨になって還る場所

粉々に砕けて朽ちて

宇宙と繋がる場所

              文 MITSUKI

photo by SHIORI

命をつなぐ 《キアゲハとオニユリ》

命をつなぐ 《キアゲハとオニユリ》

私はもうボロボロだ
もうすぐ一生を終える
それは避けられぬ宿命
その日が来るまで私は精一杯飛んで子孫を残す
側には成虫になったばかりの美しい仲間もいる
私たちは1億数千万年前からそうやって生きてきた
私たちにとって死は命を繋ぐこと

もうすぐ死期を迎える

この蝶は4月から10月頃まで年に2回~4回ほど世代交代する

空洞

身体が膨張を続ける

精神の空洞が広がっていく

閉じ込めた魂が

核心へと向かっていく

この世界の裂け目から落ちて
再び姿を見せることはない

♯友 無性過ぎて

♯友 無性過ぎて

なんでそんなに無償なのか
私には到底真似できない
そんな私は疑い深くその真意が何かを探ってしまう
でもいくら探しても何も見つけられなかった

その後はどうしよう
そんなにしてもらって私は何を返せばいいか悩んでる
何たる器が小さい人間なんだ
自分が嫌になる
はー
それくらいの友を持った幸運を知る由もなく
ただビビっている私は
何なんだろう
きっと何でもないんだろうな

「君が祈れば 希望があふれてゆく」

「君が祈れば 希望があふれてゆく」

君が祈れば
希望があふれてゆく
器が満ちて
光があふれてゆく

人は一つの表現のために
理想と現実を呼吸する
ありがとうが届かないこともある
愛してるが余計なときもある

人生のドラマは
それぞれの心の中で
それぞれの時間で
それぞれのタイトルで
幕切れになる

麗しき魂よ
老いてゆくということは
後ろに下がっているということではない
前の景色を見よう

麗しき魂よ
老いてゆくということは
ダメに

もっとみる
生み出されるもの

生み出されるもの

あなたの祈った朝が来て、
私はまた"私がいること"を知って。

今日もまた今日は始まりと終わりを告げ、
幾千の春が過ぎ、時計の針・季節の往く音。

流れは止まず、上から下へ 君から僕へ あなたから私へ
きれいなものはいつだって永くは持たなくて、「でもだからこそ」を繰り返していく。

私たちは私の生み出す音を聞き、証明と感覚。
光を追うように線を繋いでは、音を閉ざすように眠りにつく。

はじまりはい

もっとみる

詩)  川

     川
           K465
最初の楽句(フレーズ)が闇の中から浮かび上がり
不協和音が過去をたぐり寄せるように私を見つめる

「私のなどは一時的な楽しみに過ぎない」
「お前について来れる奴など居るまい」
「こんなに喋ってしまうなんて今までなかった」
「あなたの派長に合わせることなどできない」
ふとこぼれ出た数々の何気ない呟きが
それぞれの谷を流れ下るうちに次第に近付き
森の間から

もっとみる
ため息

ため息

何もしなくていい

ただ
感じて

あなたが
そこにいることを

ここに
命があることを

ほぉ〜

落ちていく
ため息が生まれたら

きっとわかる

何もしなくて
よかったんだ

ただ
ここにいるだけで
よかったんだ

ため息とともに
広がる命が
教えてくれる

⭐︎

実家に来ています。

わたしのいる部屋のすぐ下は両親の寝室。

両親の雰囲氣がとてもリアルに伝わってきます。

母は毎日、父に

もっとみる
「泣きたいときに君がいない」

「泣きたいときに君がいない」

持っているものが欠けてゆくのか

持つものが増えてゆくのか

__人生

心の新しさは失われてくのか

心は経験で熟してゆくのか

__最後に人はどうなる

どうなることが正解なのだろう

忘れられないウイスパー

引きずるわけでもなく

消えてしまったウイスパー

こだわるわけでもなく

警告に似た虫の声

呼び止められたようで

人生に隙間ができるのかな

生きている今という時間に隙間ができる

もっとみる
ちょっと寂しいんだ

ちょっと寂しいんだ

あけ方に少しだけ憂鬱になる

となりに置いてきた昨日を

何となく見ないようにして 朝を覚悟する

カッコイイ毎日ではなく 喜び多くでもなく

月の半分は こうやって朝を疎ましく思う

それだけれども ぼくは

ばかみたいに『過ぎた1日』を毎日想う

にじむ程に『さっき今日だった昨日』を想う

いたって素直に感じるこの心の動きは

てんで道理とは合っていない

くちびるを噛んで考えた

れっきとし

もっとみる
チアノーゼ

チアノーゼ

目が覚めた
その後の気だるさだけは
いくつになっても
そのまま
変わらない

街路樹の木々は
見慣れて
褪せてしまった
鐘が鳴ったから持ち場へ
ああ 
だるい

音が鳴る
その前のゆらぎのような
その瞬間があれば
大丈夫

通り雨が降って
頭から
濡れてしまった
風が強すぎて
後ろを向く
ああ
寒い

一瞬で飛べ
目測を誤れ

青吹く風は
羽吹雲の隙間から
雨粒が伝う
下向きの向日葵に

夏の鏡を映し
駆ける子供たち
夕立後は路上
セミの亡骸

死を迎える朝
それほど若く
滅びる香は
垂れた

READING  7 ~照らされる人~

READING  7 ~照らされる人~

このnoteに 出会ってくださった すべての人へ 恵みあふれる日々を

**********

花々が咲きそろって 陽を浴びて 歌っている

たった一つの太陽の陽

そしてすべて違う日の当たり方をして それぞれの輝きを与えられた

時間も環境も あなただけを照らしている

今日という一日に さらに超えて 今という一瞬に

どれだけの輝きの自分がうまれたのだろう

**********

素晴らしい

もっとみる
梢

梢 さわさわ さわわ
風の姉さんこんにちは
急いでどちらへおいでなの

わたしの葉っぱの指先へ
どうぞ触れて行って下さいな

道中お気をつけて
願いの旅の終わりまで

そう エールを送りましょう

梢 さわさわ さわわ
お日様の兄さんこんにちは
光の粒をきらきら きらら

わたしの葉っぱの手のひらへ
どうぞ舞い降りて下さいな

道中ご苦労さまです
いつも輝きをありがとう

そう 感謝を送りましょう

もっとみる