ハウスマスターってどんな仕事?
こんにちは!知夫里島島留学です。
さて、今回の記事では「ハウスマスター」という仕事について紹介していきたいと思います。突然耳馴染みのない横文字が出てきて戸惑ったかと思われますが、大丈夫。安心してください。私たちも未だに慣れていません(笑)。
突然放たれたこの「ハウスマスター」という単語ですが、これは島留学の寮スタッフのことを指します。名前だけ聞いても何をするのかサッパリ分かりませんよね。よく分からないけど何らかの「マスター」らしい。何なんだコイツらは。何ができるんだ。
そんな感じで、「ハウスマスター」という名前を挙げるたびに「何をしているの?」と聞かれる宿命を抱えた私たち。だからこそ、この記事でハウスマスターとはどんな仕事なのか、ある程度ハッキリさせられたらと思います。
仕事の内容は寮運営のみならず多岐にわたりますが、とりあえず細かいところは一旦置いといて、ざっくりと仕事内容を紹介していきます。
それでは謎の職業「ハウスマスター」の生態に迫りましょう!
子どもと関わる
ハウスマスターの最も大きい仕事は、島留学生と関わることです!
関わるといっても色々な関わり方がありますが、例を挙げると
・雑談の相手
・遊び相手
・悩み相談の相手
・子どものやりたいことの手助け
・生活指導
・生活支援
など様々です。
子どもに一番身近な存在であるからこそ、彼らの存在に寄り添うことが一番大切な役割です。人一倍子どものことを気に掛け、想像力を働かせ、柔軟に子どもと向き合えるように心がけています。
ハウスマスターから「今日なんかあった?」と尋ねることで、初めて「実はこういうことがあったんです...」と溜めこんだものが出てくることもしばしば。
ただ一緒にいることや、ただ話を聞くことは、簡単なことかもしれませんが、そういったなんでもない時間にも豊かさを生み出せるような存在でいられたらいいなと思っています。
食事作り
生活に欠かせないのが毎日の食事ですが、ハウスマスターは寮の食事にも関わります。
普段の食事作り(寮生と一緒にやることもあります!)
はぐくみ寮には調理員さんが6名ほどいますが、調理員さんが入ってない時はハウスマスターがご飯を作ります。朝食は今は毎日ハウスマスターです。
ちなみに献立は食事担当のハウスマスターが考え、1週間分をまとめて商店へ発注をします。
食べ方を知る
殻付きで頂いた牡蠣を捌いたり、丸々1匹立派なお魚を頂いて1から捌いたり、梅を梅干しやジャムにしたりなど、食材を料理にするまでの過程をたくさん経験できるのもこの島留学。
都会ではなかなかできない体験を子ども達と一緒にやることも仕事です。
食材を自分で調達する
野菜を一から育てたり、魚を自分で釣ってきたり、時には食材の調達もやります。自分たちの手でとった食材はやっぱり美味しさが違う気がします。
地域とのつながり
私たちが住んでいる知夫里島の魅力のひとつは「人と人との距離感が近いこと」です。知夫里島に暮らしていると島の人たちの人情味やあたたかさに救われ、飾らない振る舞いや粋な計らいに感激する場面が多くあります。
島留学生も地元の方々の人情味やあたたかさに支えられて暮らしています。島留学生が暮らす「はぐくみ寮」の近隣の方々からは差し入れを頂いたり、地域の行事に誘っていただいたりと、本当にいつもお世話になっています。
いつも寮生に美味しいご飯を作ってくださる調理員さんも、地元の食材を使ってくださったり、郷土料理を作ってくださったりと、本当に真心のこもったはからいをしてくださいます。
その他にも、同級生のお友達、その親御さんなどなど、挙げだすとキリがないほど多くの人に支えられて生活しています。
島留学生には、そうやっていつも暮らしを支えてくださる知夫里島の方々に感謝を伝えると共に、さらに深くに関わることで色んなことを学びとってほしいのですが、小中学生にそれを自力で行うように求めるのはなかなか難しいところです。
そこで、ハウスマスターがあいだのつなぎ役になって、相互とコミュニケーションを取ったり、イベントを開催したりと、それぞれの取っ掛かりになるように動くことで、感謝の気持ちをお伝えできたり、さらなる関係性が育まれたりすることがあります。これもハウスマスターの大事な仕事です。
自分たちがつなぎ役になることで、学校と寮だけでなく地域のなかに子どもたちが居場所を持って、知夫里島以外では味わえないような様々な人たちと触れ合うきっかけになってくれたらいいなと思っています。
保護者さんとのやりとり
島留学生の保護者さんとのやり取りもハウスマスターの仕事です。
学校からの配布物を送ったりといった事務的なことから、子ども達の日頃の様子などの共有、学期末には保護者面談も行います。
保護者さんは離れているからこそ、頑張ってやてれるかな?元気かな?と心配も多いはず。
中学生ともなると、子ども達は積極的に親と連絡を取ることも少なくなり「4月は毎日連絡していたのに、今は既読スルーです苦笑」なんて話もよく聞きます笑。
でも実は、実家から送られてきた荷物に大喜びしていたり、「早く家帰りたいなあ」なんてぼやくこともあり、そんな裏話を保護者さんにこっそり伝えたりと、子どもと保護者さんを繋ぐのもハウスマスターの仕事なのかも・・・?!
帰省する度に「うちの子、成長しました」という声をいただき、そんな嬉しい言葉にいつも励まされ、次の学期も頑張ろうと思うことができます。やりがいを感じる瞬間です。
ここまではハウスマスターの仕事内容をざっと紹介してきました。上のような仕事はごく一部ですが、書き始めるとキリがないのでこの辺で。次はハウスマスターのある1日の流れを覗いてみましょう。
ハウスマスターの1日
ハウスマスターはシフト制でローテーションしていきますので、休みや出勤日数も月によって様々です。
毎月やる仕事もあれば、その時期にしかない仕事もあったり、ましてや寮生の様子は日々変化するので、なかなか全てを紹介しきれませんが、ここでは実際にあった1日を例に紹介したいと思います。
①ある日の平日
13:00
教育委員会に出勤し、前日の引き継ぎ事項を確認。その後、打ち合わせ。
14:00
15:00
17:00
寮生帰寮。子ども達と会話を通じて、今日の様子を確認。夕食まではお話をしたり、一緒に遊んだりして過ごします。
19:00
20:00
21:00
22:45
消灯時間になったら、戸締りや電気の確認をして、ハウスマスターもスタッフの部屋で就寝します。
5:30
朝ごはん作り開始です。メニューによって起床時間を調整します。お弁当を作ることも学期に2,3回程度ですがあります。
6:15
子ども達が起きてくるので健康観察をして、朝の活動がスタートです。掃除や朝食作りの手伝いなどを15分間します。
7:00
8:15
学校に遅刻しないように子ども達を送り出したら、教育委員会へ出勤し朝礼に参加。
9:00
退勤!
②ある日の休日
9:00
寮へ出勤。今まで入っていたハウスマスターと引き継ぎ作業を行います。今日は部活のため、ほとんどの寮生は部活へ行っています。そういう時は自分の仕事を進めます。
11:00
12:30
14:00
15:00
休日は長いので、早番と遅番で勤務が交代することもあります。今日は15時から泊まりのハウスマスターとチェンジです。また引き継ぎを行なって、退勤します。
PCをカタカタする時間は正直けっこうありますが、子ども達と一緒に遊んだり、悩んだり、笑ったり、これもハウスマスターの大切な仕事です。
おわりに
さて、ここまでハウスマスターという職業についてざっくり説明してきましたが、いかがでしょうか?長かったですね!それにしたって長い!でも、これでもだいぶ簡潔にまとめてみたつもりです...
具体的に説明しようと思えばもっと長ったらしく説明できるのですが、さすがに疲れそうなのでやめておきます(笑)
それだけ中身が魅力で詰まっていて、味が濃い職業ということですね。なかなか他では味わえない、面白み満載の仕事だと思います。
そんなハウスマスターというお仕事に興味を持っていただけたあなたにお知らせです。知夫里島島留学では来年度一緒に働いてくれるハウスマスターを募集しています!この記事を読んでちょっとでもいいなと思ってくださった方、是非とも応募していただきたいです。
詳細は以下のnoteに書いてありますので、そちらをご覧ください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
(筆:ハウスマスター 小金井、曽田、伊藤)