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#旅

また「すずき」を|魚介のおいしいレストラン@ミラノ

また「すずき」を|魚介のおいしいレストラン@ミラノ

義母の誕生日ランチに訪れたレストランでの続き。

前の記事で紹介したアンティパストのあと、プリモ・ピアット(第一の皿。リゾットやパスタなど)はパスして、セコンド・ピアット(メイン)へ。

絶対あるはず、と、ちらっとメニューを確認し即決したのは…

Branzino al sale=すずきの塩ロースト!嬉
(珍しく太字にしております)

もうひとり、家族の中に絶対このメニューを注文するだろう人がいる

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はじめましての再会|高速バスでの出会い

はじめましての再会|高速バスでの出会い

先日、ミラノへ向かう高速バスの車内でのこと。

私たちの斜め前の席に二人連れの男性がいた。
一人は私たちと同じぐらいの年だろうか、もう一人はずっと若く、親子のように見えた。

発車してしばらくすると、快晴だった空がミルク色に変わっていき、やがて視界を遮る濃霧となった。
そんな空が暗示するように、なにかよくないことが起こったらしい。ふたりは急に落ち着かない様子で話しはじめた。

一緒に乗っていた夫は

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Trip|写真で旅する冬のフィンランド 〈02.クリスマスマーケットと聖ルシア祭〉

Trip|写真で旅する冬のフィンランド 〈02.クリスマスマーケットと聖ルシア祭〉

2022年の12月、4年ぶりのフィンランドに行ってきました。前回のセイナヨキに続き、今回は旅のもうひとつの目的、クリスマスマーケットと聖ルシア祭の様子をお届けします。

フィンランドに到着した翌日、12月1日にスタートしたヘルシンキ大聖堂前のクリスマスマーケット。うっすらと雪がかかる三角屋根がずらりと並ぶ様子に心が弾みます。

さっそくマーケットの中へ。三角屋根のブースには、さまざまなクリスマスの

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夜の片隅のメンチカツ

夜の片隅のメンチカツ

京都滞在中のある夜、ちょっと疲れて夕飯は近くで済まそうということになった。

ホテルのすぐそば、歩いて1分かからないところに小さな居酒屋があった。

入口はアルミサッシの引き戸、ガラスの部分にはいろいろ貼ってあって、ちょうど目隠しになっている。
赤ちょうちんと暖簾がなければ飲食店には見えない。
うん、こういうのもいい。

「ここにしよう」と戸を開けて、唸った。
店のサイズ感、カウンターの間取りが深

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朝の贅沢|匠の技を間近に

朝の贅沢|匠の技を間近に

京都の旅もそろそろ終りという木曜日、息子とお昼ごろに会う予定になっていたが、前日になって「やっぱりもう1箇所午前中に行きたいところがあるから、9時過ぎにホテルに迎えに行く」と言ってきた。ふむ、どこだろう。

翌朝。ホテルからバスで30分ほど、西陣・堀川今出川で降りる。
交差点を渡ったすぐ先にその店はあった。

「鶴屋吉信 本店」

と、息子は店の正面ではなく、すぐ横の通路を進み、奥の入口へ。
エレ

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ルーブルの歌声 【旅の音】

ルーブル美術館🇫🇷

00:00 | 00:00

夕方のルーブル美術館「マルリーの中庭」でのコーラスの歌声です。

チロルの山旅で買ったもの|Giessweinのハーフコート

チロルの山旅で買ったもの|Giessweinのハーフコート

さて、今日はもうひとつ山で買ったもののお話を。

今回のアルプバッハの旅、ぜひとも寄りたい店があった。
Giesswein社の店舗&アウトレットだ。
アルプバッハからバスで20分ほど、一番近い鉄道の駅「Brixlegg」のすぐそばにその店はある。
帰りの電車を待つあいだに行ってみることにした。

Giesswein社はチロルの羊毛製品メーカー。
圧縮ウールの室内履きなどは根強い人気があるため、聞い

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御所散歩と心地よい重さの幸せ

御所散歩と心地よい重さの幸せ

寒気が緩んで久々にプラスの気温になったが、これからクリスマスまではぐずついたお天気が続くらしい。

穏やかな晴れの日が多かった京都滞在の話に少し戻りたい。

その日は京都御所に赴いた。
入口で手荷物検査を受け、入門証を首からかけて順路に沿って進む。

入ったところからすでに時間の流れがゆっくりになるような、そしていつもの世界から少しずれるような感覚があった。
雰囲気にまったく不釣り合いな入門証のひ

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京都、この日この場所で

京都、この日この場所で

紅葉の名所とされる多くは見頃を過ぎているらしい。

まだ見頃の続くところを探して行ってみる選択もあるが、初日に転ぶというアクシデントもあって、街なかを散歩している。

こうして歩く街のところどころでひっそりと色づく葉、この日この場所の出会いを愛でるのも悪くない。

ゆっくりとしか歩けないことで目に入るものがいつもと少し変わるのか、こんな葉にも目がとまる。

改めて美しいと思う。

息子と一緒の時間

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王宮の二重らせん階段とガチョウのロースト

王宮の二重らせん階段とガチョウのロースト

グラーツ半日散歩の最終回。

娘の部屋へ荷物を運び終えると15時を過ぎていた。
天井の高い古い集合住宅がこのようにシェアハウスとして使われるケースが多いようだ。

大学周辺をまわり街の中心へ向かう途中、かつての皇帝フリードリヒ3世が住んだという王宮に立ち寄った。
わりと普通の建物に見えたが、やはりほとんどの部分が近年改築されたものらしく、現在は州知事公邸となっているようだ。

そんな中、一ヶ所だけ

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夏の富士登山の写真が届きました

夏の富士登山の写真が届きました

8月末のある早朝、富士山頂から「あ、おはよー。えーとね、ここはどこでしょう」と言ってきた息子。

今ごろになって、登山中に撮ったという写真が送られてきた。

あのときは下山の連絡がなく心配したが(想定内)、紫外線ガードが甘かったことによるひどい日焼けで皮膚科にお世話になったほかは問題なく済んだようだ。
(2日後、「皮がプラスチックみたいにはがれる」と言っていた)

なに人だかなんともいえない感じの

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プリトヴィツェ湖郡国立公園@クロアチア

プリトヴィツェ湖郡国立公園@クロアチア

北半球のみなさまは、暑さもいよいよ本番ですね。
今日は少し涼を呼ぶ写真をお届けします。

2015年夏に訪れた↓プリトヴィツェ湖群国立公園(クロアチア)で撮影したものです。(実際はそれなりに暑かったですが。笑)

昨年、こちら↓の写真記事にも一枚載せていました。

本当は ↓こんな絶景も見ることができますが、このときはリサーチ不足で辿り着けず……

四季を通して美しい湖群、またいつか行ってみたいと

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凪のような暮らしの中で見つかる小さな幸せ-岩手県大船渡綾里-

凪のような暮らしの中で見つかる小さな幸せ-岩手県大船渡綾里-

「ワカメ漁の手伝いを探している。」
画面をスクロールしていたらとある記事が目にとまった。岩手県、綾里、ワカメ。
理由は良くわからない、けれど気づけばそこにいた。滞在期間は約3週間。綾里で過ごした記憶を書き残しておきたい。

綾里という場所

岩手県大船渡市、太平洋に突き出た小さな半島に綾里はある。山と海の両方に囲まれた自然豊かな土地だ。人口はおよそ2500人ほど。海に関わる仕事をする人が多く、村の

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屋久島の森

屋久島の森

ずっと行きたかった屋久島へ。

午前4時48分、登山口へ向かうバスに乗る。まだ空は暗い。6時ごろ、さぁ出発というころ、空は薄く明るくなって、霞んで青い。

トロッコ道をぽくぽく歩く。深く青くて、しっとりとした森の中を歩く。いつも見ている信州の森はこの時期はまだ春を待ち、眠っている。屋久島の森はいつ眠るのだろう。見上げると瑞々しい葉っぱがびっしりと空を覆っている。

屋久島の森で強く感じたことは、時

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