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京都、この日この場所で
紅葉の名所とされる多くは見頃を過ぎているらしい。
まだ見頃の続くところを探して行ってみる選択もあるが、初日に転ぶというアクシデントもあって、街なかを散歩している。
こうして歩く街のところどころでひっそりと色づく葉、この日この場所の出会いを愛でるのも悪くない。
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ゆっくりとしか歩けないことで目に入るものがいつもと少し変わるのか、こんな葉にも目がとまる。
改めて美しいと思う。
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息子と一緒の時間も、こうしてひとりで歩く時間も、どちらもいろいろなものを残してくれている。
そして同じく北野天満宮の社務所脇。
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樹齢120年。最近になって新品種と認定され、「北野桜」と呼ばれるようになったとのことだ。
あまり話題になることはないが、桜の紅葉も美しい。
以前よりその美しさに目が向くようになったもののひとつだ。
青もみじもしかり。
どの季節にもどの時代にも、愛おしい時間が流れている。人間も同じことなのだろう。
そう考えると、偶然バスで居合わせた見知らぬ人にも、そして自分にも少し優しい目を向けられたりする。
諸般の事情でいつもそうばかりもしていられないが(笑)、ときどき思い起こせる自分でありたい。
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