マガジンのカバー画像

大好きなnote

501
フムフム納得、心に響いたnoteを集めてます。
運営しているクリエイター

#note

個の話を普遍的なテーマへ開くにはどうしたらいいのか?【エッセイ】

個の話を普遍的なテーマへ開くにはどうしたらいいのか?【エッセイ】

『開かれた文章はどうしたら書けるか』

これははつかさんから頂いた文章相談の言葉で、収録時にどの意味合いでこの言葉が使われたかはっきりせず明確に答えられずにいたものだ。しかし、番組公開後、はつかさんご本人よりしっかりと明言化されましたので、この場でお答えしたいと思う。

個を語りながら一般化する文章?というか、自分のことを書きながら読者を引き込むためには、という意図で『開く』と表現したんだと思いま

もっとみる
やめよう、SNS自虐。

やめよう、SNS自虐。

母が64歳にしてカウンセラーとして独立した。

毎日ブログを書いて、どうしたら集客ができるのかとウンウン唸っている。事あるごとに「有沙〜聞いて」と相談されるので、なんだかんだとブログの書き方や、開業の事などを話す毎日。

そんな日々の中で、母のブログはアメーバ公式にピックアップされる「アメトピ」に掲載された。しかも3回も。

内容はどれも父の食道がんの闘病記。娘のわたしが読んでも、よくまあこんなに

もっとみる
価値観のものさし、使い分けてもいいよね

価値観のものさし、使い分けてもいいよね

「自分のものさしが大事だ」

わたしがnoteでよく書いている言葉である。
「みんないますぐ文具屋に行ってマイものさしを買え」という意味ではなくて、自分なりに「自分の評価基準」を作ろうよ、ということだ。知ってるわ。

他人の評価ってのはブラックボックスだ。例えば、noteのオススメなんかもそうでしょう。noteはいまや、1日に1万件以上の投稿数があるという。人力でピックしている以上、すべての投稿を

もっとみる
心の風邪と仮病

心の風邪と仮病

「心の風邪って鬱とかじゃなくて、本当は仮病なんじゃないのか」と東畑さんが呟いていた。たしかにそうかもしれない。

仮病、嘘をついて休むこと、ズル休み。

ときどき嘘をついて休みたくなる気持ち、すごくよく分かる。

なんとなく休みたい。嘘をついてまで休むほど、深刻に弱ってるのかといえばそうではなくて。ただ、なんとなく。

なんとなく休みたいので休みます、って言えたらいいのにね。

言いにくいから、と

もっとみる
数えないこと

数えないこと

数ほどわかりやすいものはない。

なんでも数にして表したら、多いか少ないか、大きいか小さいか、すごいかすごくないか、分かる。

数が持つ力を知っている。
それは大きな説得力をもって、簡単に人の判断を誤らせることができる。

数が絶対的な力を持った世界に不安になることがある。ときには、数えないことも必要なんじゃないかとふと思う。

数えずに、感じること。想像すること。考えること。数は答え合わせのよう

もっとみる
昨日までの自分を愛するためのnoteの続け方

昨日までの自分を愛するためのnoteの続け方

毎日ではないにしても一年以上何かを続けていると漠然と「いま、見える景色が変わったな」と感じることがある。このnoteというサービスも例外ではない。

見る視点や視座が変わることももちろんだが、何よりも自分のnoteの周りに人の気配が息づく様になること、これがnoteの大きな力になりうる。

今から私が書くこと。

これは別にコンテストに受賞する為の書き方だとかnote運営側からオススメ入りする為の

もっとみる
例えば、僕が歌えなくなったとしても

例えば、僕が歌えなくなったとしても

ライターをしています。

というのが、さいきん自己紹介で定番になっている。
事実だし、単純にわかりやすくて、なんとなくひとの興味を惹く仕事なので、基本的には外さない自己紹介だ。便利なのでよく使っている。
でも、実際のところ、「ライターであること」にはそんなにアイデンティティがない。

noteもTwitterも、「運用どうなってるんですか?」と聞かれることがある。
世間一般の「ライターらしい」ふる

もっとみる
スキをもらわない勇気

スキをもらわない勇気

勇気という言葉がすきです。

口にするだけで、すこし力が湧いてきます。心細いときに心の中でつぶやくようにしています。

noteを書く時間がすき自分の思っていることを書く
自分の内面を深く覗き、言葉を探す
何かがつながる。表現する

文章を書く時間、noteを書く時間がすきです。ただ、公開するまでは少しの不安があります。

この言葉遣いでいいかな
誤字はないかな、誤解を生まないかな
伝えたいことが

もっとみる

あなたはいま、書くのがたのしいですか?

ちょこっと思うところがあって書いてみますよ。

このタイトルにYes!と答えたひと、ハッピー!いいねいいね。そのまま書きまくってほしい。あなたにこのnoteは必要ないです。ほらほら、帰った帰った!

でも、ちょっと即答できないひと。Noと答えたくなっちゃったひと。
どうしてそう思うんだろう。ちょっといくつか想定した答えと、それに対する回答を持ってきたので書きます。メンタル中心だけど、技術論もちょこ

もっとみる
思考の「外注化」について

思考の「外注化」について

便利な世の中になった。

ひとたびネットにつなげば、おいしいお店や話題のニュース、いろんなひとたちの意見や反応など、なんでもかんたんに知ることができるだろう。これはありがたい。電波さえあれば、どこでもひとりでも、そうそう退屈することはない。なんという科学の進歩であることか。
とくに、知識人の意見や、インフルエンサーの思考が流れてくるTwitterのタイムラインを見るのはとてもおもしろい。ついつい「

もっとみる
人間関係、ベン図でよくない?

人間関係、ベン図でよくない?

さいきん、なんでも共感をしなきゃいけない、させなきゃいけないような空気があるように思う。共感がいたるところで氾濫している。共感の過剰供給と言ってもいい。

たしかに、人間はひとりでは生きていけない。だからこそ、なにかに属し、なにかと繋がっていかなければならない。でも、ここんとこすこしばかりその力がつよすぎるように感じている。
否定をせず、相手に合わせて受け取らなくてはならない空気。自分と相手の円が

もっとみる
下書きばかりの人生も悪くない

下書きばかりの人生も悪くない

noteの下書きを確認したら45個ほどあった。

完成しているものもあったし、途中まで書いてあるのもある。中にはタイトルだけものもある。

以前はエディタで下書きすることが多かったが、最近はnoteに直接書くスタイルに変更した。noteでどう表示されるのかを見ながら書きたいからである。

書きたいと思ったことはまずタイトルだけ書いて下書き保存する。すぐに続きを書くこともあるが、書けないこともある。

もっとみる
家事神話からの解放で、男女の家事時間ギャップを埋めるんだ!

家事神話からの解放で、男女の家事時間ギャップを埋めるんだ!

いまや「男だって家事育児するのが当たり前だろ」という社会的な雰囲気、空気はたっぷりあります。

男の人の価値観だって、それだけ変わってきているわけで「俺だってぼちぼち家事育児してるよ」という人も多いはず。

それにも関わらず、男性の家事率はどうにも低いままのようで。
やはりクリティカルな課題として、「働き方」の問題は大きいと言われています。物理的に時間がないんだよね、ということです。

その一方、

もっとみる
君のSNSには誰も入っていない 無機質なものが欠けた雫になる

君のSNSには誰も入っていない 無機質なものが欠けた雫になる

午後11時。
街灯はついていない。
「おはよう。」
どこからともなく聞こえてくる。
空耳かと思った。
やんわりと首筋を噛まれる。
ごめん、無視したわけじゃないよ。
夜空を咀嚼する。
背伸びをしたら届きそうだった。
わたしはいつだってわたしなのに。
わたしにはわたしが入っているのに。
動物が寝静まる時間は空白だ。
人、そのものの皮に包まれる。
わたしたちは皆わたしを着ている。
それを脱いだら名前、わ

もっとみる