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『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか』がZ世代を科学する名著だった話~「世代」への理解を深める意義について考える

こんにちは、水無瀬あずさです。noteを書きたいnoteを書きたいと思っているのに、仕事と時間ともろもろに追われて結局何もできてないやないかい!ムキー!となっている今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか。

先週土曜日は、長男・次男の体育祭がありました。曇りかと思ったら意外にも超いい天気で暑かったですが、無事我が子たちの勇姿をカメラに収めることができました。私は今年もPTA広報委員をやっており、特等席で写真が撮れてホクホクです。

広報委員だけ3階に上がって写真が撮れたのである(夫撮影)

長男くん(中3)はクラス別大縄、学年別競技、色別選抜リレー、よさこいソーランに出場。次男くん(中1)はクラス別大縄、学年別競技に出ていました。あと二人とも学級委員なので、用具係も頑張っていました。長男くんは何やら毎年リレーに選ばれており、昔から運動音痴だったのに案外足って早くなるもんだなあなどと感慨深いものがあります。文句を言いながらもバスケ部で3年間頑張っているからなのかなあ。

見よ、長男くんの勇姿!(夫撮影)

ちなみに体育祭では赤・黄・青チームに分かれていて、長男くんが黄色チーム、次男くんが赤チームだったのですが、優勝したのは青チームでした。二人ともドンマイ。

そんな体育祭話はさておき、忙しい合間を縫ってビジネス書などを読んだりもしております。まあ勉強熱心ではない私なので、本当に気が向いた時だけで、決していつもではないわけですが。で、少し前に本屋でタイトルだけ見て買った本が、予想を遥かに上回る勢いで名著だったので、ぜひ皆さんにもご紹介したいと思いました。テーマはズバリ「Z世代」です。

ということで今回は本の紹介をしつつ、そこから私が得た知識、考えたこと、見解などをまとめていこうと思います。感じ方や考え方はもちろん人それぞれでしょうが、Z世代や自分たちの世代の違いと同じところ、似ているところ、相容れないところなどについて、改めて考えるきっかけになってくれれば嬉しいです。


「世代」について理解を含める意義

私のnoteをいつも読んでくださっている方は、私がとりわけ「世代」というものに関心を持っていることをご存知かと思いますが、私は「世代」によって分断された考え方や文化、行動の違いに関する考察に昔からとても興味があります。過去記事はこちら。

テレビやSNSを見ると、とかく「◯◯世代」という言葉をよく見聞きしますよね。何を隠そう我が長男くんは「Z世代」、次男くんはZ世代のさらに進化版とされる「α世代」です。いわゆる「ミレニアル世代」とか呼ばれる私とは、もはや完全に異次元の文化圏にいるのが子どもたちなのです。

親子関係でも職場の上司と部下の関係でも、もはや考え方の違う若い世代を理解するのは大変です。かといって育児をする責任がある以上、「若いもんの考えることはわからん」では済まされないこともあります。子どもたちと何かあった時に、話し合った結果「理解はできないけど、まあ言っていることは分かる」という状態にしておきたいんですよね。そのためには、「世代」に通ずる考え方や「常識」を理解することが必要だと考えるのです。

ぶっちゃけ同世代だろうと親子だろうと所詮は他人。完全に理解することは不可能です。でも世代特有の行動原理を理解すれば、なんでそんなふうに考えるの?どうやってその結論に至ったの?という疑問を解消する糸口にはなると思っていて。つまり「世代」を理解することは、親子間のコミュニケーションにとっても必要だと考えている私です。異論は認める。

反面、「世代」という言葉で人間を分断することはぶっちゃけ好きではないということも付け加えておきたい。私の少し下の世代は、いわゆる「ゆとり世代」と呼ばれ、長きに渡り(なんなら今でも)ちょっとした侮蔑の対象みたいな扱いを受けてきました。また私たちはいわゆる「就職氷河期世代」と一括りにされている現状があり、「就職にありつけなかった不遇の世代」みたいな扱いをうけることが多々あります。うるせえわと思うわけです。確かに苦労はしたけど、人間はそんな一括りで把握されるもんじゃないのよな。

ただまあ集団心理や行動原理を知るうえで、ある程度まとまった単位として捉える必要があり、それはそれで仕方ないことも理解しているつもり。なので、今回の記事は決して「Z世代」を十把一絡げにして評論したい、意見したいということではない点をご理解いただければと思います。

『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか』の個人的な注目ポイント

ということでまずは『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか』をご紹介させて下さい。2023年11月初版のビジネス書です。

イマドキの若者は、「厳しすぎても辞めていく、優しすぎても辞めていく、何もしなくても辞めていく」という話はいろいろなところで見聞きします。実際昔に比べると転職の周期は早まっているわけで、まあ「そういう時代なのね」と思えば確かにそうなのですが、何でそうなのかな、私たちの頃と具体的に何が違うのかなというのはずっと気になるところでした。

この本の表紙を見て、何となくそのヒントが得られるんじゃないかなって期待したんですよね。結果としてその通りになりました。ラッキー。

この本の特に面白いところは、筆者の私見や独断を一方的に述べるのではなく、あくまでも科学的見地に立って、データに基づいて考察をしているという点にあります。いわゆるデータサイエンスですね。評論家や批評家、専門家というわけでなく、数字から冷静に分析をしている点が大変素晴らしく、何と言うか納得感が違いました。やはり時代はデータサイエンスなんだなあというのを痛感させられましたね。

ということで、内容が盛りだくさんで全ては紹介しきれないのですが、私が特に気付かされた、なるほどと感じたポイントを7つほど挙げてみました。

「Z世代」と一括りにしてはいけない

多様性が叫ばれる昨今、「Z世代」はその多様性の象徴のような扱いを受けています。にもかかわらず、世代について私たちが考える時、「Z世代はこんな特徴だ!」「こういう考え方をしている!」と決めつけてしまう。これは明らかに矛盾ですよね。多様性の時代のZ世代は、文字通り一人ひとりが多様なので、「Z世代だからこう!」と一括りに決めつけられないものなのだ、ということが第一章に書かれています。

本の中では、29歳以下の大学卒以上、大手企業に就職している社会人に質問した調査を例に挙げ、Z世代の考え方の傾向を科学的に分析しています。具体的な質問は以下です。

現在のあなたのお考えについて伺います。次の質問について、どちらの考えに近いと思いますか。
※「Aに近い」「どちらかといえばAに近い」「どちらかといえばBに近い」「Bに近い」のいずれかを選択する

項目1
【A】現在の会社で長く勤めたい
【B】魅力的な会社があれば転職したい
項目2
【A】会社でいろいろな仕事をしたい
【B】会社で専門分野を作りたい
項目3
【A】家族・配偶者とはしっかり相談してキャリアを決めている
【B】家族・配偶者とはほとんど相談せずキャリアを決めている
項目4
【A】忙しくても給料がいい仕事がしたい
【B】給料は低くても落ち着いて働きたい
項目5
【A】仕事をメインに生活したい
【B】プライベートを大事に生活したい

参照:『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか』第一章

これに対する結果は以下になりました。

【項目1】A52.4%、B47.6%
Aに近い:15.8%
どちらかというとAに近い:36.5%
どちらかというとB に近い:29.7%
Bに近い:17.9%
【項目2】A56.4%、B43.6%
Aに近い:13.8%
どちらかというとAに近い:42.6%
どちらかというとB に近い:33.6%
Bに近い:10.0%
【項目3】A55.3%、B44.8%
Aに近い:13.6%
どちらかというとAに近い:41.7%
どちらかというとB に近い:30.0%
Bに近い:14.8%
【項目4】51.2%、48.8%
Aに近い:11.3%
どちらかというとAに近い:39.9%
どちらかというとB に近い:37.5%
Bに近い:11.3%
【項目5】A71.8% B28.2%
Aに近い:5.4%
どちらかというとAに近い:22.8%
どちらかというとB に近い:39.5%
Bに近い:32.3%

参照:『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか』第一章

これを見る限り、多くの項目ではAとBがほぼ50%に近い数値となっています。「若い人はすぐに転職するから一つの会社にとどまりたくないんでしょ?」「しんどい仕事はしたくないんでしょ?」と決めつけるような有意差がないということですね。これを見ただけでも、「Z世代とはこうだ!」と決めつけるのは非常に無意味であることが分かるのではないでしょうか。

なお最後の項目、「プライベートを大切にする」傾向が強いというのはZ世代の特徴とも思えそうですが、それについても疑問符。働き方改革によって仕事に対する考え方が変化するなか、私たち世代でも「仕事よりプライベート」という傾向は強まっていることから、これがZ世代特有のものであるとは言い切れないと本では結論付けています。

ではZ世代と30代・40代で大きな違いはどこかといえば、詳細の調査は割愛しますが、周りの人と自分の関係性に関する価値観が大きく異なることが分かっています。要するに、「人からどう見られるかという視点を強く持っている」(引用)という点です。これはSNSによる影響と言えるのかもしれませんが、「自分がどう見られているか」が何よりも気になるってことです。

つまり現代の育児においては、「人は人、あなたはあなた!周りの目なんて無視しなさい!」は通用しないっていうことですね。デジタルの力によって自分さえも可視化された現代社会において、人の目を気にしないで生きるというのは、非常に高度なテクニックなのかもしれません。

「不満はないが不安はある」

この本のキーワードともいうべき言葉、それが「会社に不満はないけど不安はある」です。言いえて妙とも言えるベストワードだと思います。

働き過ぎやハラスメントに対応すべく企業が努力した結果、多くの職場は非常にゆるくホワイトなものになったはずです。若手に対して見えざる圧を加えることは決して許されず、新人教育の際には極力優しく落ち込ませないように配慮し、誰から見ても透明な運用が求められています。にもかかわらず、ある調査によると、若者の「ストレス実感は減少していない」という結果が得られました。なかでも近年特に増加しているのが、「不安だ」という回答。2019-2021年卒で75.8%にものぼっています。

この「不安」を紐解いていくと、「このまま所属する会社の仕事をしていても成長できないと感じる」「自分は別の会社や部署で通用しなくなるのではないかと感じる」「学生時代の友人・知人と比べて、差をつけられていると感じる」など、つまり「このままでいいのか」とキャリアに対して漠然と不安を抱いているということになります。

自分たちが新卒の頃は、「そのうち転職する」とは思いながらも、「自分のキャリアはこのままで大丈夫だろうか」などと心配したことはほぼなかったと記憶しています。何なら40代になった今のほうが、キャリアについてすごく考えている気がする。

でも今の若手は、20代のうちからキャリアに対して漠然と不安を抱え、早いタイミングからスキルや専門性を身に付けて備えているということです。堅実といえば聞こえはいいですが、キャリアの分岐点があまりにも早いのは気の毒だなあと思ったりもしました。

先輩や上司がロールモデルにならない

終身雇用の仕組みが崩壊しジョブ型雇用に注目が集まるなか、若者は「一つの会社に長く働いていたからと言って将来が安泰ではない」ことを身をもって知っています。だからこそ新卒すぎの早いタイミングからキャリアを模索し、専門性を身に付けてキャリアを磨こうとしている。ときに迷子になってしまう人も続出しているわけです。

そんな状況なので、職場の先輩や上司はZ世代にとってロールモデルにはなり得ない、というのが本に書かれていました。職場の人はみんないい人なんだけど、「こういう人になりたい!」「将来この人みたいな仕事がしたい!」と思える人がいないってこと。言われてみればそのとおりなのですが、その着眼点がなかったので「なるほど!」って思いました。

いわゆる「俺たちの若い頃は・・・」とかいう思い出話、しますよね。私もよくしてしまうので良くないなと反省するところですが、何でそういう話をしてしまうかといえば、自分たちも先輩や上司からそういう話を聞かされて育ったからです。先輩のそういう愚痴に付き合いながら、「なるほど自分も数年後はそういうことをするんだな」とイメージできていたんです、私たちの世代は。

方やZ世代、そういう話を聞いたからと言って「自分の数年後は・・・」とはイメージできません。いわばネット記事みたいな感じで「昔はそうだったのねwww」みたいなノリで聞くことはあっても、自分に当てはめて考えるには情報が古すぎるっていうわけですね。

よほどのカリスマ、よほどの技術力や推進力、リーダーシップ、そういうものを持っていなければ、若者に「自分もこうなりたい!」とイメージしてもらうことは難しいということなんでしょう。部下のいる上司の皆さんは大変ですね。若者がインフルエンサーに憧れるのだって、おそらく目に見える形でロールモデルを示してくれているからなんだよなと考えさせられました。

褒めるだけでは育たない

「不満はないけど不安はある」ということは、会社に大きな不満はなくても若手が辞めていくということです。つまるところ、褒めて褒めて優しくしてあげても、若手は育たないということを示しています。

少し前に読んだ『「学力」の経済学』という本では、「褒めて育てる」が主流となっている現代の子育てに一家言を呈し、育児において子どもを褒めまくって育てても自己肯定感は上がらないということをデータで証明しています。

「褒めまくって育てなくても、子どもの自己肯定感は成績が高ければ自然と上がる」みたいな無慈悲な結論を挙げていて、読んでいてなかなかおもしろい本でした。そんな身も蓋もない。

この本は子どもへの教育についての本ですが、子育てと新人教育って、「教える」「導く」という点で通じるところがとても多いと考えていて、共通する所も多いと感じました。つまり新人教育において、先輩や上司がコンプラを気にしながら怒りを抑えて「偉いねよく出来たね!」って褒めまくったところで、「よーしもっと頑張るぞ!」とはならない。むしろ言われた若者は「この職場大丈夫か?」とさらなる不安を募らせてしまう。これがいわゆる「ゆるい職場」の典型ですね。

他方、褒めるだけでなく、「でもここはこうしたほうがいいよ」と適切なフィードバックをしている職場では、若手の離職率が低いと本では紹介されています。「Z世代はとにかく褒めておけばいいでしょ」と決めつけるのではなく、必要なところでは適切に指導し、若手が「ここなら成長できる!」って実感できるようなフィードバックをしてあげることが重要ということですね。

マネジメント達成感と若手離職率の相関

「Z世代の若手がすぐに辞めていく背景には、彼らを教育するマネジメント担当者のワーク・エンゲージメントが大きく関与している」と本には書かれています。教育には「する人」と「される人」がいる、これは当然のことですが、若手教育や育成の話になると「される人」にばかりスポットが当たる。でも実は、この2つはセットで考えていかなければいけませんね、とするアプローチです。これもなるほどと思ったポイントでした。本の文章を借りるなら、「働き方改革」と同時に「育て方改革」が必要であるということ。

マネジメント側(上司や先輩)の「若手育成に対してうまくいっている・いっていないという実感」は、管理職のワーク・エンゲージメント(つまり達成感)と正の相関にあると本には書かれています。「若手育成、俺うまくできてるなあ!」と実感できる人は仕事に対する満足度が高く、その下について働く若手の成長実感も高いという結果。

考えてみれば全くその通りで、やる気にみなぎって『よし一緒に頑張ろうぜ!」ってリーダーシップを取ってくれる上司の下にいれば、若手はそれに引っ張られる形で成長できるってことで(まあ、もちろんそうでない人も一定数居るけど)、そこはペアの関係で考えるべきなんだなあと。

特に育成実感の高いマネジメント側の特徴としては、以下のような特徴があるとも書かれています。

  • 29歳以下の若年管理職である(若手の部下と年が近く、「水平関係」での育成がしやすい)

  • 転職経験があり労働時間が長い

年も近く経験も豊富な若手マネジメントそうであれば、Z世代のロールモデルにもなりえるということでしょうか。確かに年は近いにこしたことはないよねってことで、若手の皆さんまあがんばれよと思いました(小並感)。

人材やスキルさえシェアする時代

若手に限った話ではありませんが、今は法規制等もしっかりして働き方改革が進み、昔に比べると仕事量は減っている傾向にあると思います。でも世の中が便利になるために仕事ってなくなるものじゃなくて、仕事自体の量は多分増えている。それをどう補うかといえば、一人ひとりがリスキリングによって専門性や得意分野を広げ、兼業や副業などによって、一人がたくさんの仕事をこなすということです。今まさに私も皆さんもやっていること。

つまるところ、これまた社会や仕事そのものが壮大なシェアリングエコノミーとなったということなんですね。人もスキルもリソースが限られているので、ガッツリと入ることは出来ないかわりに、できるところにちょっとずつでもシェアしてみんなで支え合いましょうという。少子高齢化が進む世の中でにあって理にかなった傾向と言えますし、リスキリングで自己の市場価値を高められれば、いくらでも高みを目指せるという夢のある時代になったとも言い換えられそうです。野望のある若者はもっと世界に出れば良いと思いました。

「入社前までの社会的経験」がキャリアの安全性を高める

「キャリアの安全性」とは、若手が将来のキャリアに対して不安を抱かず、「ここでなら成長していける」と実感できることをしめしています。たとえば海外企業などとも積極的に取引を行ったり、新しい技術を身に着けて仕事に転嫁している若手は、それがたとえ大企業ではなくてもキャリアの安全性が高い。逆に、大手企業にいても社内で言われたことをダラダラこなしているだけの若手は、キャリアの安全性が低いということです。

本の後半では、若手の「入社前の社会的経験」が、キャリアに対する考え方を左右していると指摘しています。社会的経験とは、たとえば「中学・高校時代に複数の社会人から仕事の話を聞く経験」「複数の企業や社会人が参加するイベントの主催・運営」「インターンシップ」「起業や法人設立」「地域や会社と連携して行う講義・授業」などです。このような経験が多い人ほどキャリアに対する不安は低く、経験のない人はキャリアに不安をいだいている、とする調査結果です。非常に興味深いですね。

学校という安全な枠を超え、広く社会の人と関わる経験が、人の思考を成長させるという証左だと感じました。社会に出るまでにより多くの社会的経験を積むことは、きっと子どもや若者にとって最大の財産になるというのを改めて実感しました。

我が子たちは今それぞれに地域活動に参加しており、同級生から下級生、大学生、大人と実に幅広い人たちと関わっています。そもそも私は時間がたくさんある子どものときにこそ、老若男女と広く関われる経験が必要だと考えていたので、この本がそれを裏付けてくれる形になって嬉しいです。

世の中にはいろいろな人がいて、いい人も悪い人もいて、自分の思い通りにならないことばかりで、でもそのなかで協力し合いながら生きていく。それは学校の教室だけでは決して学べないことです。そしてまた、世界はこんなにも広いことがわかれば、たとえば学校でなにか問題があって居場所を失ったとしても、「大丈夫、自分の世界はここだけじゃない」と切り替えて考えられるようになるんじゃないかなあ。あくまでも希望的観測ですが。

小さい頃からの社会的経験は、一生ものの財産になると思うんです。たぶん塾に行って成績を上げるよりも、習い事をするよりもずっと。まあいつまで続けるかは本人次第なんですが、子どもたちにはこうやって社会と関わり続けることを諦めないでほしいな、と願う今日このごろです。

結び

久しぶりなのでサラッと終わらせるつもりが8500字を超えました。ハハッ!最近のお仕事はインタビュー記事が多いので、自分の意見をガツガツと吐き出せて大変満足です。はあスッキリ。

とまあ私の心のはけ口ともなってしまった当記事ですが、ご紹介したとおり『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなにも難しいのか』は大変素晴らしい本でして、私にさまざまな気づきをもたらしてくれました。ぜひマネジメントをしている皆さん、そして若手育成に悩む皆さん、育児中の皆さんにも読んでいただき、Z世代とはかくいうものだという固定観念にはいかに意味がないか、若者のキャリアや将来に対する漠然とした不安に真摯に向き合うことの大切さを知っていただきたいです。

先日新たに「α世代」についての本も買ってきたので、読んだらそのうち考察記事を書きたいと思います!

書きたい記事がだいぶ消化できたので、そろそろゲームネタも書きたいところですね。次回はおそらくゲーム記事を書く予定です。それではみなさまごきげんよう!

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