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映画「君たちはどう生きるか」を、ある業界に生きた女性たちへの賛歌として考察する。
遅ればせながら、件の話題作を昨日7/21(金)にIMAXで鑑賞。一晩明けた今、ペンをとりました。いろんな感情を喚起する作品とはいえ、私的には「アニメーション業界を支え続けた女性たちの闘いと、それを人生の一部として伴走しつづけた監督・宮崎駿による人間賛歌」と感じられる。その理由について、備忘録的に記そうと思います。
本作を「宮崎駿氏の半生のメタファーであり自伝的作品」と評する試み、その意義や根拠に
SFプロトタイピングって、つまり「本物のSFを目指す」ということなので。
SFプロトタイピング、というパワーワードをあちらこちらで見かけるようになりました。私自身も、仕事として関わる機会が増えつつあります。簡単にいうと、きたるべき社会を物語(SF=サイエンスフィクション)のように想定し、それを一つのプロトタイプ(試作品)とみなして、現在の技術開発に反映させる行為です。ガンダムが必要だと思ったら、二足歩行する巨大ロボットをどうやって作ろうか、それを今から考えるということ。
もっとみる東京駅駅前から謹賀新年!2020
吾奏です。今年もよろしくお願いします。360度ぐるりと見渡せるイラストは描けないものかと試行錯誤し、完成させましたので、こちらのURLに静止画を置きました。スマホなら、スマホ自体を動かすことで全周を眺めることができます! #場所はkitteの空中庭園でした 。
https://tawamure.jp/img/nyi2020_360.htm
「WIRED」「ヒルズライフ」に掲載されている吾奏の最新記事はこちら。
すべてを網羅はしていませんが、ご一読いただきたい記事を幾つかご紹介します。
【インタビュー系】
HILLSLIFE:「パワードスーツ」には変形が必要だ(text & photo, 2017) https://hillslife.jp/innovation/2017/12/18/gonna-be-a-transformation/
独自取材・撮影です。もともとおつきあいのあるロボット企業の若手
吾奏の妄想力③シン・ゴジラの何がどう鑑賞に値するか/映画館に足を運ぶ気構えとしての「芸術的意義」
映画「シン・ゴジラ」が大盛況です。そして、その盛況ぶりを耳にして「じゃあ観てやろう」という方も大勢いるように感じます。気をつけてほしいのは、大袈裟な賞賛を耳にいれてしまった結果「むしろ気に入らない」「みんなが言うほどのものじゃない」といった落胆に陥りやすく、映画館に支払った代金や費やした時間を「損失計上」してしまう事。それを避けてほしいがため(……というのも、私自身この映画に感銘を受けたので)「シ
もっとみる吾奏の妄想力②映画「バケモノの子」がイマイチで、しかも「どうしてイマイチなのかがはっきりと説明できない人」に対し、脚本技術的な解説を試みる。
はい、久しぶりの更新です。今回は「バケモノの子」がどうしておかしなことになっているのか、脚本技術的な解説を試みたいと思います。この文章は脚本の勉強をなさる方、特に映画の脚本を書こうという人にとって有益だと思います。いまのところyahooのレビューなどで低く評価している方々は
「後半ドタバタしている」「要素が多すぎる」
「熊徹の剣云々が唐突」「超展開過ぎる」
「ヒロイン・楓の存在が無用」
などを
吾奏伸の大局観④ ウェアラブル戦線異状アリ。スマートグラスは主役じゃない?
今年初めて開催されたウェアラブルEXPOに招待客として参加してきました。各社とも展示には大きく分けて「ウェアラブルなハードウェア」と「ウェアラブルなサービス」の二種類あり、それぞれにはっきりとした傾向があったように見受けられます。
1)主役の座をひきずり降ろされる「スマートグラス」ここ数年、グーグルグラスに代表される眼鏡型ウェアラブルコンピューター(スマートグラス)がウェアラブルの主役と目され
明日から東京ビックサイトで「ウェアラブルEXPO(装着型デバイスの技術展)」と「オートモーティヴ・ワールド(車系のICT技術展)」が同時開催されますね。会場広そうだ……うまく視点が定まりそうなら、軽めのレポートにしてみたいと思います。でも会場広そうだ(泣)
吾奏伸って誰④絵モ描ク〜Much peace, love and joy to you all in 2015!(謹賀新年ノ意)
遅れましたがnoteのみなさま明けましておめでとうございます。
年賀状用のイラストを制作し、ハガキ用として図案の拡大・横長バージョンを、電子メール用として全体像&ポスターサイズっぽいものを作りました。今回はまるっと手描きです。CG使ってません。疲れた。
折角ですのでnoteの方にも公開しておきます。
まず、こちらがハガキバージョン(クリックすると大きな絵に飛ぶ)>
148mm*100mmって
吾奏伸って誰③「wired.jp大賞2014」にて小谷副編集長賞を受賞した(らしい)!
謹賀新年!……というわけで、珍しくYouTube動画にリンクを貼りたいと思います。
2014年12月29日に放送されたFMラジオ番組のスタジオを録画した物です。WIRED誌の小谷副編集長がJ-WAVE(東京ローカルのFM局)にレギュラーで出演しているという噂は聞いてたんですが、年末の29日は若林編集長とのダブル出演を果たし、WIREDの年間ベスト記事を選んで発表した模様。小谷副編は私が取材・写真
吾奏の妄創力①アニメミライ短編「デス・ビリヤード」考察 (祝「デス・パレード」TV化!)
文化庁主催の若手アニメーター育成事業「アニメミライ2013」にて発表された話題作「デス・ビリヤード」。皆様、どんな感想をお持ちですか?……すんげーモヤモヤします? 本作が残す様々な謎を個人的に整理・分析・解釈してみました。この作品は結末が曖昧ないわゆる「リドル・ストーリー」で、解釈を楽しむことが作品の一貫であると思われます。なので、あえて「楽しんでみよう」というわけです。それなりの答えを用意できた
もっとみる吾奏伸の大局観③「美味しんぼ」を俯瞰する
週刊ビッグコミックスピリッツに連載中の人気漫画・美味しんぼ「福島の真実編」について、思うところがあるので大局観シリーズの第三弾としてリリースします。「福島県には(放射能に汚染されているから)住めない」「鼻血が(福島を取材したせいで)出た」というニュアンスの台詞が散見されるため、作品が風評被害をあおっている=この作家がいわゆる放射脳(極端な反原発論者)である、という批判が世間を湧かせている。一方で作
もっとみる吾奏伸の大局観②ウクライナ問題を俯瞰する
はい、第二弾です。かなり複雑にみえるロシア・ウクライナの小競り合い。一説には「ウクライナの政変(親露政権の転覆)は欧米が仕掛けた陰謀で、ウクライナをNATOに取り込みたい。ロシアはこれに反発すべく軍事介入した」と囁かれておりますが、これをエネルギー革命を巡る投資合戦という違った視点から俯瞰してみたいと思います。「なんでロシアはクリミア以外の東部を編入しようとしないの?」「どうして欧米はネオナチと噂
もっとみる吾奏伸の大局観①オボカタ問題を俯瞰する
大声で語るとちょっとアレな気がするオボカタ問題ですが、いちおう京大大学院で物理工学修士を取得した後、企業戦士として日本だけでなく米国および欧州でも登録特許を取得した経歴を持つ理系人間として語らせていただきます。(14年4月17日の時点での大局観です)。
まずオボカタさんの記者会見における発言を受け、メディアが繰り返し主張する「作成のコツがあるならすべて提示しろ」という指摘は無意味だというところか