考えるsowa

陽気に生きるシングルマザーです。生きさせて下さい!陽気に!!

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記事一覧

存在は眠り、踊る。

在宅勤務の朝。 息子を送り出してから朝食を食べ、掃除機をかけてひと息ついた頃に三毛猫のマコちゃんが自分のベッドでうとうとしている姿が目に入った。 外からマンショ…

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3週間前
14

春の恋

「おらイケメンになる!」 3日ほど前、小学校を卒業したばかりの息子が洗面所で叫んだ。 ませた女子にマスクの上からキスされたり、砂場に押し倒されてキスされたり、私…

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1か月前
25

ぶち上がり卒業式

今日、我が子が小学校を卒業した。 6年間はありきたりだけど長いようで振り返るとあっという間。 でも写真を見るとちんちくりんだった息子は私の目線の高さまで大きくな…

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1か月前
14

雪とピュアBOY

今年も私の住む福岡に雪が降った。 今から8年程前、私は母の経営する小物屋さんで経理をしていた。 幼稚園が冬休みのため当時4歳くらいの息子を連れて出勤した日は確か給…

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3か月前
14

ちおり

私は友達が少ない。 小学生から続く唯一の友達がちおり。 と言っても小学生の頃はあんまり好きじゃない子と一緒にいる地味な子、という印象しかなかった。 かなり遠い、…

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3か月前
17

意地悪の黄色い薔薇

父は創業50年を越えるレストランのオーナー兼シェフである。 アーティストの様な風貌で昔からずっと女性の影が絶えなかった。 母は決してそれを受け入れず死ぬまで苦しみ…

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4か月前
28

楽しいんだ日々

ホテルのウェルカムドリンクで早速酔っている。 前回ここへ来た時私は今の私より3歳くらい若かった。 外務省職員の彼氏にリオに来て欲しいと誘われていた。お手伝いつき、…

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4か月前
14

家族よ集まれ

揉めている。 大晦日の朝、親族集まる前からもう揉めている。 誰が何を何時に持って集まるのか。 がめ煮は姉、ケーキとお節は私。 蕎麦と数の子、黒豆は頂き物がある。 鰤…

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4か月前
14

朝の会話

起きてすぐにYouTubeを見始める息子。 「朝は時間の確認もしたいからテレビにして!」 と、ふりかけ片手に叫ぶ私。 帰省ラッシュのニュースを見つけ、 「これこれ〜!…

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4か月前
13

光浦さんな彼女と大久保さんな私

仲良しの同僚と雑談している中で、毎週欠かさず聴いているポッドキャスト「大久保佳代子とらぶぶらLOVE」の話になった。 この週配信のテーマが面白く、彼女も気になったよ…

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4か月前
17

21世紀の食いしん坊〜グルメツアーレポ〜

日々の疲れをホヤホヤにほぐしてくれる神ポッドキャスト番組「21世紀の食いしん坊」の第0回グルメツアーに参加してきました! この番組のグルメフィールドでもある福岡県…

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5か月前
16

ピーマンの思い出

最近さくらももこのエッセイ集を読んでいる。 幼少期の話が多くどれも面白いのだけど、読んでいると昔の記憶がどんどん鮮明に溢れ出て来て読書どころではなくなってしまう…

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6か月前
18

たまごが割れた話

東京のテレビ局で働いていた時、父親から携帯に着信があった。 父からの電話は珍しかったのですぐに折り返すと、母と姉を乗せてのドライブ中に交通事故を起こした、とのこ…

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6か月前
29

運命のドアと焼肉ランチ

私にとって2023年、今年は変化の年になった。 ポッドキャストとの出会い、初めてのオフ会参加。そして聴く側からまさかの配信する側へ。 人との繋がりが増え、気がつくと…

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7か月前
21

人のかたち

自分の子供や友人の子供たちの成長を見てきて思う事がある。 人は生まれた時はまっさらだ、と言うのは嘘だ。というか、間違いだ。 実際に赤ちゃんを産み育てるまで知らな…

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7か月前
16

お盆プレイ

お盆ですね。 みなさんご家族と過ごしていたり友達に会ったり会わなかったり色々でしょう。 ちなみに私は1人きりで縁もゆかりもない土地を楽しくぶらついています。 人に…

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9か月前
14
存在は眠り、踊る。

存在は眠り、踊る。

在宅勤務の朝。
息子を送り出してから朝食を食べ、掃除機をかけてひと息ついた頃に三毛猫のマコちゃんが自分のベッドでうとうとしている姿が目に入った。

外からマンションの管理人が箒を履く音が聞こえる。柔らかいベッドに柔らかい体を沈み込ませてゆっくり目を閉じていく。

それを見つめていると、昨晩買い物に行ったドラッグストアで軽快なステップを踏み踊る息子の姿を思い出した。

楽しみにしていた中学校生活が始

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春の恋

春の恋

「おらイケメンになる!」

3日ほど前、小学校を卒業したばかりの息子が洗面所で叫んだ。

ませた女子にマスクの上からキスされたり、砂場に押し倒されてキスされたり、私を好きにならないなんて気に入らないと定規をへし折られたり、恋愛事情においては圧倒されてばかりのおぼこい息子。
女子から電話があっても「今ゲームしてるから」と言って切ってしまう。
遊ぶのは男子のみ。
イケメンになりたいなんて言葉が出てきた

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ぶち上がり卒業式

ぶち上がり卒業式

今日、我が子が小学校を卒業した。

6年間はありきたりだけど長いようで振り返るとあっという間。
でも写真を見るとちんちくりんだった息子は私の目線の高さまで大きくなっていてきっちり6年分成長している。

適当な朝ごはんを食べ、文句を言いながら登校し、帰る頃にはまあまあ上機嫌で、夜ご飯までゲームしたりYouTubeを見て、申し訳程度に宿題をする。寝る前にはヘッドフォンで好きな音楽を聴いて踊り、漫画のス

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雪とピュアBOY

雪とピュアBOY

今年も私の住む福岡に雪が降った。

今から8年程前、私は母の経営する小物屋さんで経理をしていた。
幼稚園が冬休みのため当時4歳くらいの息子を連れて出勤した日は確か給料日。
二人で銀行へ行き忙しく手続きをしていた時、外では雪が降り始めた。
息子が窓のそばのソファに座り舞い落ちる雪を夢中になって見ている。

「ママ、雪がいっしょにあそぼーっていってるみたいだねぇ。」

なんて美しくピュアな事を言うんだ

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ちおり

ちおり

私は友達が少ない。

小学生から続く唯一の友達がちおり。

と言っても小学生の頃はあんまり好きじゃない子と一緒にいる地味な子、という印象しかなかった。
かなり遠い、興味のない対象。

中学に入って初めてクラスが一緒になりなんとなく仲良くなった。

みんなが恋愛のことばっかり考えるようになりドロドロとした空気が蔓延する中でちおりは色恋からキッパリと距離を取り、みんなに適度に可愛がられるペットのような

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意地悪の黄色い薔薇

意地悪の黄色い薔薇

父は創業50年を越えるレストランのオーナー兼シェフである。
アーティストの様な風貌で昔からずっと女性の影が絶えなかった。

母は決してそれを受け入れず死ぬまで苦しみ抵抗した。私と姉は物心ついた時から母の悲しみを聞かされ、彼女の味方だった。

姉妹揃ってすっかり成人し、しばらく経った頃にお店の40周年記念パーティーが開催された。
地元のアナウンサーが司会を担当し、昔馴染みの地元企業の会長さんや料理人

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楽しいんだ日々

楽しいんだ日々

ホテルのウェルカムドリンクで早速酔っている。

前回ここへ来た時私は今の私より3歳くらい若かった。
外務省職員の彼氏にリオに来て欲しいと誘われていた。お手伝いつき、料理人付きの生活。

若さも彼氏も夢のような生活も全て失って2024年のお正月を迎えている。

今の方がずーっと幸せなんですよね。
リオじゃなくて福岡にいて良かった。

毎日笑って
吹けば飛ぶような日々を愛している。

最近見つけた新た

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家族よ集まれ

家族よ集まれ

揉めている。
大晦日の朝、親族集まる前からもう揉めている。

誰が何を何時に持って集まるのか。
がめ煮は姉、ケーキとお節は私。
蕎麦と数の子、黒豆は頂き物がある。
鰤は?もう買ったって言ってたよね?
お節はどうせ食べないから海老となんか適当でいい?
いや子供達の勉強のためにお節の詰め合せを買ってきて。
数の子と黒豆がかぶるやん。
たくさん食べるから大丈夫。
餅は?餅はどうする?

それでも集まれる

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朝の会話

朝の会話

起きてすぐにYouTubeを見始める息子。

「朝は時間の確認もしたいからテレビにして!」

と、ふりかけ片手に叫ぶ私。

帰省ラッシュのニュースを見つけ、

「これこれ〜!年末感!フォー!」

そんな私に息子は

「おかぁもおばちゃんになったねぇ」

「は?あんた、おかぁがギャルの頃から知っとったと?」

「僕はねえ、あなたの事を何千年も前から見ていたのだよ…ふふ…」

「…息子…おかぁもそんな

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光浦さんな彼女と大久保さんな私

光浦さんな彼女と大久保さんな私

仲良しの同僚と雑談している中で、毎週欠かさず聴いているポッドキャスト「大久保佳代子とらぶぶらLOVE」の話になった。
この週配信のテーマが面白く、彼女も気になったようだ。

以前から光浦さんファンを公言していた彼女に大久保さんのどこが好きなのかと聞かれて

「大久保さんの、地を這うようなところが好き」

と答えを口にしてから本当にそうだな、と思った。

彼女は光浦さんの生き方、考え方、趣味の手芸に

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21世紀の食いしん坊〜グルメツアーレポ〜

21世紀の食いしん坊〜グルメツアーレポ〜

日々の疲れをホヤホヤにほぐしてくれる神ポッドキャスト番組「21世紀の食いしん坊」の第0回グルメツアーに参加してきました!

この番組のグルメフィールドでもある福岡県田川市の廃校利活用施設、いいかねパレットからスタートです。

とその前に、私のグルメツアーは雪もチラつく博多駅ホームに汗だくで駆け込んでくる作務衣の上水さんを見守るところからのスタートでした。
間に合ってよかった。
どうなる事かと思った

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ピーマンの思い出

ピーマンの思い出

最近さくらももこのエッセイ集を読んでいる。

幼少期の話が多くどれも面白いのだけど、読んでいると昔の記憶がどんどん鮮明に溢れ出て来て読書どころではなくなってしまう。

今日は、幼稚園のエピソードを読んでピーマンを持って追いかけてくる先生の事を思い出した。

私はピーマンが嫌いだった。
お昼ご飯のピーマンを残し、最後まで食べなさいという先生の言葉を振り切って仲良しのユキちゃんとブランコを漕いでいた。

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たまごが割れた話

たまごが割れた話

東京のテレビ局で働いていた時、父親から携帯に着信があった。
父からの電話は珍しかったのですぐに折り返すと、母と姉を乗せてのドライブ中に交通事故を起こした、とのことだった。
詳しく聞くと父の居眠り運転が原因でガードレールに突っ込み、後部座席で横になって寝ていた母は足元に転がり落ち、シートベルトをせずに助手席に乗っていた姉は頭からフロントガラスに突っ込み二人とも病院に運ばれていた。

3人とも命に別状

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運命のドアと焼肉ランチ

運命のドアと焼肉ランチ

私にとって2023年、今年は変化の年になった。

ポッドキャストとの出会い、初めてのオフ会参加。そして聴く側からまさかの配信する側へ。
人との繋がりが増え、気がつくとカレンダーが埋まっていた。

きっかけとなったのは以前の職場で出会ったワタナベさん。キレキャラの多い職場で息の詰まる日々だったがワタナベさんだけは違った。
淡々と仕事をこなしているのに内心はずっとふざけ倒している事を知った日、ワタナベ

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人のかたち

人のかたち

自分の子供や友人の子供たちの成長を見てきて思う事がある。

人は生まれた時はまっさらだ、と言うのは嘘だ。というか、間違いだ。

実際に赤ちゃんを産み育てるまで知らなかったが、ひとりひとりが、赤ちゃんの時点で既にとても個性的だ。

息子は赤ちゃんの頃から非常にマイペース、笑うのが好き、安心するまで私のそばを離れなかった。11歳になった今も、その基本的な性質はそのまま。
友達の子は抱っこ紐から大人のよ

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お盆プレイ

お盆プレイ

お盆ですね。
みなさんご家族と過ごしていたり友達に会ったり会わなかったり色々でしょう。

ちなみに私は1人きりで縁もゆかりもない土地を楽しくぶらついています。
人にはそれぞれ事情があるものです。

私の生まれ育った家族構成は両親と姉の4人家族。両親はどちらもかなりの自由人。
社会的な振る舞いが出来ない、または知っていて疎かにしている。
年末年始のご挨拶は正月明けてから、お中元やお歳暮は受け取り専門

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