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人のかたち

自分の子供や友人の子供たちの成長を見てきて思う事がある。

人は生まれた時はまっさらだ、と言うのは嘘だ。というか、間違いだ。

実際に赤ちゃんを産み育てるまで知らなかったが、ひとりひとりが、赤ちゃんの時点で既にとても個性的だ。

息子は赤ちゃんの頃から非常にマイペース、笑うのが好き、安心するまで私のそばを離れなかった。11歳になった今も、その基本的な性質はそのまま。
友達の子は抱っこ紐から大人のような目線でいつも周りを観察していたり、親を振り返らずに遠くまでハイハイしていったり、兄妹でも真逆のタイプだったりして、いろんな子を見るにつけ生まれ持って来たものの大きさや個性の強さのようなものを感じざるを得ない。

まっさらな赤ちゃんなんて、1人もいない。

子供の性格は全部親の育て方のせい、みたいな言い方をする人は実際子育てをした事がないんだなと今では思う。

のんびり、ぼんやりした子はどんなに努力して育てても、左右違う靴下で出かけて行く。
部屋が散らかっていても気づかない子は、そもそも気付けないのだ。
どちらも我が子のことですが。
お互いに消耗する努力はやめた方が賢明かもしれない。

のんびりぼんやりしてる子はそのかわり人の失敗に寛容だったりする。
そもそも人にあまり興味がないから意地悪も悪口もない。誰も傷付けないナイスな奴だったりする。
そこを見ていくしかない。

赤く咲いた花を青くしようと躍起になるのはやめよう。
赤も青も、どっちも綺麗よ。
って事に早く気づこう。


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