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工業デザインと学際

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工業デザイン、取り分け、機械工学とその自動車産業のエリアは、日本の基幹産業だ。それは、複合的な産業であり、まず、Quality Controlや先端技術開発によるものも大きいだろ…
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#写真

リサイクル・ファッションブランド:Paolo Coppolella

リサイクル・ファッションブランド:Paolo Coppolella

リサイクル・ファッションブランド:Paolo Coppolella
Retal. Reciclaje Creativo

リサイクル衣料品ブランドに際して語る- Paolo Coppolella

パオロ・コッポレッラ(Paolo Coppolella)

パオロ・コッポレッラ(Paolo Coppolella,1980- /イタリア生まれ、 2006からスペイン移住/アーティスト)
Paolo

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カメラ・オブスクラとイラストレータの仕事

カメラ・オブスクラとイラストレータの仕事

カメラ・オブスクラとイラストレータの仕事 

カメラ・オブスクラとは

カメラ・オブスクラとは、針穴写真機(ピンホールカメラ)の原理で、上下左右反転した画像が、暗箱の中に現れる。なぜ暗箱なのか、それは、その画像が、とても暗いので、ヒトの目で認識しやすくするためである。この頃のカメラは、数時間もの露光を必要とした。

例えば、針穴をたくさん開けると、たくさんの画像できてしまうので、プリズムをたくさん

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写真小史 ベンヤミン-写真の可能性と、そこから派生する使命

写真小史 ベンヤミン-写真の可能性と、そこから派生する使命

写真小史 ベンヤミン-写真の可能性と、そこから派生する使命

芸術から一回生のアウラが消滅する複製技術の時代にあって、写真の可能性と、そこから派生する使命とはなんだったのか?
ベンヤミンの写真史は初期から、1930年代までの作品をベンヤミンなりの視点で体系化したエッセイである。

写真の始まりの霧は、印刷術のそれに比べて、明確性を帯びている、それは、カメラ・オブスクーラから、ダビンチの時代から、い

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#2)写真家クラレンス・H・ホワイト、時代の先駆者の人間関係と苦悩

#2)写真家クラレンス・H・ホワイト、時代の先駆者の人間関係と苦悩

クラレンス・H・ホワイト(Clarence Hudson White,1871-1925)
アメリカのピクトリアリスムの写真家・写真教育者。そして、フォト・セセッションのメンバーだ。そして、フォト・セセッションは、写真を芸術に引きあげる方向性にあったということだが、その解散の後、その個性の強いメンバー間には、確執もあった場合もあるが、多様な方向性を示唆している。それが、後の文化を支えている。
ピク

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オートクローム(Autochrome)は最初のカラー写真だ

オートクローム(Autochrome)は最初のカラー写真だ

赤い服を着たクリスティーナ(1913)、100年前の写真だが、なんとも思いを馳せる写真だ。(Portrait of Christina wearing a red cloak, 1913, Lieutenant Colonel Mervyn O’Gorman.)
これは、オートクローム(Autochrome)で撮られている。
今回は、学際の一面として、この写真化学であるオートクローム(Autoch

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#1)写真史-ストレートフォトグラフィの周辺

#1)写真史-ストレートフォトグラフィの周辺

ストレートフォトグラフィ(Straight Photography,20th初頭):それは芸術の1つのジャンルとして、写真を取り込んだ。

写真の創成期から、考える時、写真の創成期は、ダゲレオタイプの発生の前夜からだろう。
学際(がくさい)という言葉があるが、それは、知の共有だが、まさに、その時代は、その状況だった。
それまで、画家の仕事は、カメラ・オブスクラで肖像等を描く事であったが、それが、化

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なぜ、MoMAなのか(ニューヨーク近代美術館)

なぜ、MoMAなのか(ニューヨーク近代美術館)

ニューヨーク近代美術館(The Museum of Modern Art - New York)
アメリカ合衆国ニューヨークの近現代美術館。
1920年代からのモダンアートが収蔵されている。
1929年、開館された前衛美術の専門の美術館である。
その構想は、当時著名な文化人である女性達だ、そして、資金面でもサポートされ設立された。
L.P.ブリス、C.J.サリヴァン夫人、J.D.ロックフェラー2世

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SX-70 CAMERA(1972)の開発者と悲劇

SX-70 CAMERA(1972)の開発者と悲劇

Polaroid SX-70 LAND CAMERA - DESIGN 1972 (Henry Dreyfuss)

1970年代前半に、写真映像業界に於ける3つの大きなニュースがあった。
1)カラー写真の定着化
2)8mm映像フィルムカメラに於ける、同時録音(フィルム端の磁気部分に録音)
3)拡散転写式の"SX-70 Film”と”SX-70 LAND CAMERA”

SX-70 LAND C

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文化、それは切実な部分をイメージ化する

文化、それは切実な部分をイメージ化する

"文化とは、まずは、切実な部分をイメージ化して表現することだろう"

コンテンツの中に、自身の言葉、所謂セオリーを持つことは大切だし、必須だ。
コンテンツの文化は、影響、継承されるものだが、同次元での模倣だけではないはずだ。
純粋な苦悩中から生まれるその人の文化は、その人の重心や振動、鼓動だ、そのわずかな感性も時間軸、国境を超えて、受け手には大きな感動、鼓動となる。
受け手の側が、どう受け止めよう

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