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#小説
『君の青が、海にとけるまで』が素敵な話だったので紹介する
いぬじゅんさんの『君の青が、海にとけるまで』(角川文庫)という作品を読みました。
主に高校生たちの恋を描いたお話が多かったいぬじゅんさんの作品ですが、今作は社会人が主人公の居場所をテーマにした物語となっていて、これまでの作品とはひと味違う優しさを感じる内容でした。
念願の看護師になったものの、職場でのトラブルで心が病み、休職することになった胡麦。物語は休職中に胡麦がSESTAというカフェに訪れ
ことのは文庫5月の新刊2点の話!(ちょっとお知らせ的な)
ライト文芸レーベル・ことのは文庫の5月新刊2点の帯に私がネットギャリーで先読みした際のレビューが採用されています。
まず1冊目は、鞠目さんの『下の階にはツキノワグマが住んでいる』という作品です。
人間と動物が共存する少しファンタジーの入った新感覚な日常のお話でした。小説ではなかなかに珍しいタイプのお話だと思います。
人間の女性・ゆり子さんと人の言葉を話すツキノワグマさんとのほのぼのした会話が
カワイソウ、って言ってあげよっかw(NetGalleyより)
夏原エヰジさん『カワイソウ、って言ってあげよっかw』という小説を読みました。この作品は、発売前の本などのゲラが読めるサイト「NetGalley」にて読んだものとなります。講談社から単行本が11日に発売とのことです。
ここ近年、生きづらさをテーマにした小説にかなり関心があるので、性格の悪そうなタイトルと合わせてどのような物語が展開されるのか、めちゃくちゃ気になりました。
外国の文化への憧れ、働く
サイレント・ヴォイス(NetGalleyより)
松田詩依さん『サイレント・ヴォイス 想いのこして跡をたどる』という作品を読みました。こちらの作品は発売前の本のゲラが読めるサイト「NetGalley」にて読んだものとなります。
ことのは文庫より来月刊行される作品で、生と死をテーマにした物語が個人的に好きというのと、「遺品整理」というキーワードに惹かれて、この作品を読んでみようと思いました。
今作では残留思念を活かし、遺品整理士として依頼者に故