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2022年10月の記事一覧
「食」から生まれる印象的な時間と出会えるアンソロジー(『あなたとなら食べてもいい』*アンソロジー)
こんにちは、あみのです(^^)
今回の本は、新潮文庫nexのアンソロジー『あなたとなら食べてもいい』です。
このつぶやきで触れてた本が実はこれです。
私としては初めて読む作家さんの作品も多かったので、ひとつひとつの物語がより新鮮に感じられました。
「食」をテーマに様々な人間関係が描かれるアンソロジー。一見何気ない食事の風景でも、実は日常を変えるようなヒントが隠れていたり…?気になる料理と共に
自分で選ばなければ掴めない「幸せ」もある(凪良ゆう:『汝、星のごとく』)
こんにちは、あみのです!
今回の本は、凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』という作品です。
私は凪良さんの作品で描かれる「少し変わった人間関係の形」がとても好きで、作品を読むたびに「世の中にはいろいろな考えがあっていいんだな」と気付かされます。
今作は遠距離恋愛を描いた物語なだけでなく、これまで凪良さんが既刊で描いてきた「少し変わった人間関係の形」に対するひとつの「答え」のようにも私は感じられました
第184回:生と死の間で「自分らしい生き方」を考える。(楪一志:『レゾンデートルの祈り』)
こんにちは、あみのです!
今回の本は、楪一志さんの『レゾンデートルの祈り』という作品です。以前TikTokでバズった作品だそうで、いろんなところで見かけるたびに読んでみたい!と思っていました。生きていく中で自分にとって大切なものを考えながら読んでみてほしい1冊です。
ストーリー感想前半のエピソードでは、恋人や妻と離れ離れになり、生きる理由を見失った人々と眞白が交流する様子が描かれました。
恋人が
第183回:二丸さんの新シリーズを読んだよ(二丸修一:『呪われて、純愛。』)
こんにちは、あみのです!
今回の本は、二丸修一さんのライトノベル作品『呪われて、純愛。』の第1巻です。一時期ハマっていた『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』(以下、おさまけ)の作者の新シリーズとのことで、読んでみました。かっこよくてインパクトのあるカバーデザインもずっと見ていたくなりますね。
あらすじ感想「おさまけ」は全体的に楽しい気持ちになれるラブコメですが、今作は雰囲気がガラッと変わり、ミス
第182回:「人生を変えた1冊」に出会ったことがある人に伝えたい物語!(住野よる:『腹を割ったら血が出るだけさ』)
こんにちは、あみのです!
今回の本は、住野よるさんの『腹を割ったら血が出るだけさ』という作品です。
高校生の頃から大好きな住野さんの最新作。住野さんの作品はどの作品もストーリーに新しさを感じることはもちろん、ちょっとスパイスの効いたような独特の表現も好きで、新作が出るたびにどんなお話なのかわくわくしてしまいますね。
あらすじ感想小説『少女のマーチ』に感化され、小説の主人公と自分を重ねた日常を送
第180回:新しい「味」に出会えるのも旅の魅力(『おいしい旅 初めて編』*アンソロジー)
こんにちは、あみのです!
今回の本は、角川文庫のアンソロジー『おいしい旅 初めて編』です。旅と食という私の好きな要素しかないアンソロジー、絶対これは面白いな!と思って読んでみました。
住んでいる街ではなかなか食べられない旅先ならではの食べ物との出会いを描いたアンソロジーです。国内外の様々なスポットのリアルな描写には、実際に現地に行ったような気分が味わえます。旅好きの人なら読んで絶対後悔しない1冊
第179回:独り占めしたい少年の秘密(堀辰雄:『鼠』*乙女の本棚シリーズ)
こんにちは、あみのです!
今回の本は「乙女の本棚」シリーズより、堀辰雄の『鼠』という作品です。
今作では誰にも言えない家族の悩みを抱える少年が登場します。友達と遊ぶ時間も好きだけど、時には家族のこととか恋愛のこととかひとりでじっくり向き合いたいこともある…。そんな気持ちに共感してしまう人もいるかもしれない物語です。
感想少年たちは空き家の物置小屋を秘密基地のようにし、自宅から様々な物を持ち込ん
第178回:生きていることの尊さを感じる物語(月瀬まは:『君が僕にくれた余命363日』)
こんにちは、あみのです!先月はあまり読んだ本の感想をnoteにアップできなかったので、またこれからぼちぼち投稿できたらいいなと思います。
さて今回の本は、月瀬まはさんのライト文芸作品『君が僕にくれた余命363日』(スターツ出版文庫)です。
「他人の寿命が視えてしまう」主人公と、「自分の寿命を分け与えることができる」ヒロインの不思議な青春物語。スターツ出版文庫作品をはじめとする青春ものではよく見