記事一覧
「クーデンホーフ光子の手記」 を読んで
#読書感想文 昨今世界情勢ははイギリスがEUから離脱を選んだという国民投票の結果に衝撃を受けています。 このEUにちなんで、EUの母と呼ばれる人が、実は日本人女性であ…
”生きとし生けるもの”という千年以上使われている日本語 に思う
#国語がすき 日本人であれば、誰しも一度ならず”生きとし生けるもの”という言葉を聞いたことがあるでしょう。 一千年以上前に書かれた古今和歌集の中にこの言葉が既に…
セナのCA見聞録 Vol.48 祖父と二人のハワイ旅行 その1
#おじいちゃんへ 5月の末、私は祖父と二人でハワイへ来ていました。 祖父と祖母の誕生月は必ず二人を訪ねることを常としている私は、4月の祖父の誕生日を祝うため、祖…
セナのCA見聞録 Vol.29 もぐら生活
#業界あるある CAとなり飛び始めてから数年。 アメリカ便ばかりが続く月がありました。それを数ヶ月繰り返しているうちに、私の睡眠に障害が出始めました。 アメリカか…
スティーブ・ジョブズが最後まで尊敬し続けた陶芸家 釋永由紀夫氏との対談 Vol.7 あとがき 〜運は動より生ず〜
あとがき
最後に、海外移住者の私が、そもそもどうやって釋永さんの存在を知ったかについて触れてみたい。
オーディオブックからである。。
何のオーディオブックかというと。。。
Ikigai - The Japanese Secret to long and happy life
https://www.youtube.com/watch?v=r3rJF6KMg2U&t=6151s
生きがい
スティーブ・ジョブズが最後まで尊敬し続けた陶芸家 釋永由紀夫氏との対談 Vol.6 呼吸と間合いについて
呼吸と間合いについて
天野:話は変わりますが、拝見させて頂いた動画の中で、物作りをする人ににとっては、呼吸と間合いが大事だということお話されていました。「もし私が娘に何か教えてられることが一つあるとしたら、呼吸です」と。「どういう呼吸をしてるの?」「これを作ったときには吐いてたのとか、吸ってたの」と。私、あのくだりが非常に興味深く印象に残ったんです。ということは、即ち釋永さんご自身が呼吸を意識し
スティーブ・ジョブズが最後まで尊敬した陶芸家 釋永由紀夫氏との対談 Vol.5 ドンペリの元醸造最高責任者が富山で日本酒を作っていた
ドンペリの元醸造最高責任者が富山で日本酒を作っていた 高級日本酒 IWA - Sake of Japan
釋永さん:これからお連れしようと思っている所は、最近出来た酒蔵なんです。ドンペリの最高醸造責任者をしていた、リシャール・ジョフロワさん。彼が富山の里山で酒蔵を作りたいということで、県内の私らのとこみたいな里山をずーっとドライブして、その結果、この立山連峰と富山湾の見えるここの稲田の中
スティーブ・ジョブズが最後まで尊敬した陶芸家 釋永由紀夫氏との対談 Vol.4 iPhoneのアイコンは釋永さんの作品がベースに?
iPhone のアイコンは釋永さんの作品がベースに?釋永さん:あと、アップルの iPhone に僕の作った作品と同じのがあるようなことも聞きました。本当かどうかわかりませんが。でも、メモ?っとかっていう黄色と白で上下に分かれてるアイコン。あれと同じものを作ってくれ、って言ってきたのは事実です。あの当時はまだ、iPhone 自体が世に出ていない時でした。
天野:ああ、Notesっていうアプリのこと
スティーブ・ジョブズが最後まで尊敬した陶芸家 釋永由紀夫氏との対談 Vol.3 Steve Jobs との出会い
スティーブ•ジョブズとの出会い天野:初めてスティーブ•ジョブズさんと出会ったのはいつですか? その時の様子をお聞かせ下さい。
釋永さん:1996年に京都で個展をした時です。ジョブズさん、展示会場にご夫婦で来られました。みなさんとのご挨拶が終わるのをずっと待っていて、その後話しかけられ、最初は同業者の陶芸家かと思いました。どんな釉を使ってるのかとか、専門的な質問だったのはすぐ分かりましたから
スティーブ・ジョブズが最後まで尊敬し続けた陶芸家 釋永由紀夫氏との対談 Vol.2
焼き物に使う土について
天野:釋永さんは、ご自分の作品は材料となる粘土は土を掘るところからご自分でなさるそうですね。
釋永さん:自分で土を掘る理由は、山の中で同じく見える土でも、粘土層の上下の差でわずかで、焼け味や性格が違ってくるからです。大量の粘土を作っている会社ですと、一山を大きく崩して、全体の土を撹拌します。そうすることで品質が平均し安定した粘土ができます。しかし、土それぞれの僅かな差を
スティーブ・ジョブズが最後まで尊敬し続けた陶芸家 釋永由紀夫氏との対談 Vol.1 登り窯で焼く越中瀬戸焼
はじめに
2021年のこと。「スティーブ•ジョブズが魅了された越中瀬戸焼作家、釋永由紀夫氏」というタイトルで、某雑誌向けに記事を書いた。私は海外在住のため、ご本人との内容確認はメールで行うより仕方がなかった。記事を書くにあたり、下調べをし、また釋永さんと直接メールのやり取りをさせて頂いく中、次に日本へ帰る時には是非一度直接お会いし、お話を聞かせて頂きたいものだと思いを温めていた。果たして2年
”もったいない”精神のすごさ
今回は、”もったいない” から日本文化、日本人の精神性の特徴について考察してみたい。
もったいない ー 私たち日本人には非常に馴染み深い言葉である。
戦後、物のない時代を経験した人であれば、誰でも”もったいない”は口酸っぱく聞かされた言葉に違いない。しかし、それ以前からずっと日本にはもったいない精神は深く根付いていた。
佛教協会から昭和2年に出版された、「佛教之精髄」という本がある。この小さ
弓と禅を読んで改めて思う日本の道という稽古の卓越さ
今から時を遡ること100年。1924年にオイゲン・ヘリゲルというドイツ人哲学者が日本の地を踏んだ。訪日の目的は日本の大学で哲学とラテン語等を教えるためであった。時代は大正末期から昭和初期にかけて。
彼はこの機会に、かねてから興味のあった禅について学ぼうと意欲的だった。華道を習っていた夫人の先生から、弓道は禅に通ずると聞くと、それではとドイツ語通訳をする知人に弓道の師匠を紹介してほしいと依頼した。
「クーデンホーフ光子の手記」 を読んで
#読書感想文
昨今世界情勢ははイギリスがEUから離脱を選んだという国民投票の結果に衝撃を受けています。
このEUにちなんで、EUの母と呼ばれる人が、実は日本人女性であたっということを皆さんはご存知でしょうか。
東京府牛込区、今の新宿の骨董品やの娘として生まれた青山ミツ。彼女は、18歳の時にオーストリア=ハンガリー帝国の駐日代理大使として日本へ赴任したばかりのハインリヒ・クーデンホーフ・カレル
”生きとし生けるもの”という千年以上使われている日本語 に思う
#国語がすき
日本人であれば、誰しも一度ならず”生きとし生けるもの”という言葉を聞いたことがあるでしょう。
一千年以上前に書かれた古今和歌集の中にこの言葉が既に使われていたことを、皆さんはご存知でしょうか?
”花に鳴く鶯、水に住む蛙の声を聞けば、生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける”
一千年以上経ってもなお一定の重みを持って使われ続けているこの日本語。
畏敬の念を覚えずにはいられな