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スティーブ・ジョブズが最後まで尊敬した陶芸家 釋永由紀夫氏との対談 Vol.5 ドンペリの元醸造最高責任者が富山で日本酒を作っていた


ドンペリの元醸造最高責任者が富山で日本酒を作っていた    高級日本酒 IWA - Sake of Japan


釋永さん:これからお連れしようと思っている所は、最近出来た酒蔵なんです。ドンペリの最高醸造責任者をしていた、リシャール・ジョフロワさん。彼が富山の里山で酒蔵を作りたいということで、県内の私らのとこみたいな里山をずーっとドライブして、その結果、この立山連峰と富山湾の見えるここの稲田の中が気に入ったらしいです。もう日本酒は作り始めていて、販売もしています。でも、あんまり日本国内で売るつもりはないようです。リシャールさんっていう方は、世界的なお酒の権威なんでしょうね。彼のファンが圧倒的に多くて、世界中からあの蔵を見学に来ています。彼が作ったっていうことで、欲しい人が世界中にいるんでしょう。

天野:ドン・ペリニオンの最高醸造責任者の方が富山、それも立山に目をつけられたんですね。日本の秘境というか、奥まったところにそんなすごい所があったんですね。こういう日本の純風景そのままの場所に。

釋永さん:リシャールさん、初めて富山に来て、色々場所探しをしている時に、家にも寄って行かれました。(田んぼ道を通り抜けながら)はい、ここです。この蔵を設計、建築したのは隈研吾さん。代々木の国立競技場を設計建築した事務所です。リシャールさんと隈研吾さんは親交があるらしく、隈さんが富山の蔵元を紹介したようです。

天野:すごい。その道の達人同士が繋がったんですね。

酒蔵 白岩

釋永さん:ちょっと中を覗いてみましょうか。ここを今任されているMさんいるかなあ。彼が空いていたら中を見せてもらえるかもしれません。(ドアを開けて)「こんにちは。Mさん、今いる?」

釋永さんは顔馴染みのようで、スタッフと親しげに会話をしていました。
残念ながらMさんは接客中とのことで、お会いすることはできませんでしたが、この場所に案内していただけただけでもう十分。こんな日本の奥地にスッと佇む高級日本酒を作る酒蔵があるとは驚き。また釋永さんの周りには一流の方がいらっしゃるものだと改めて痛く感心するばかりでした。

シャンパンの製造ノウハウを日本酒の醸造に取り入れた IWA 5


わざわざ自らの運転で、このような隠れ屋的存在の場所にご案内して頂けるとは、至極恐悦。それにしても、この酒蔵に向かうまでの道のりから見た景色は正に、日本ののどかな原風景そのまま。

日本には、知らないだけで、まだまだすごい宝が散りばめられていることを私は確信した。



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