おばあちゃんのおひざもと 第34話 どか雪
「どか雪が降った年があってね。朝起きたら、外が真っ白。3月に入ったっていうのに、おばあちゃんのすねあたりまで雪が積もってて仰天したよ。そうだね、いつ頃だったかなあ。幸ちゃんのお父さんが1年生くらいの時だったかな。子供の足には膝くらいまであって、これじゃあ歩くの大変だろうと、下の県道までおぶって行ったよ。下の通りはここよりは全然雪も少なくて、そこからは歩いて学校に行かせたけど、あそこまでは真っ白な深い雪の中をザックザックと歩かなくちゃ行けなくて、一歩ずつ、一歩ずつ大きな子供を背