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「アッシェ」の【もぐもぐチャレンジ】は、誰でも取り入れやすい食品ロス解消法!

こんにちは、翼祈(たすき)です。
皆さんは、日本はどれ位、1年間で食品ロスが起きていると思いますか?

農林水産省の推計では、日本ではまだ食べられるのに廃棄された食品ロスは2021年度で523万トンで、国民全員が毎日茶碗1杯分の食べ物を廃棄している計算になります。

ここでは食品ロスを解消しようと素敵な取り組みをする、高知県のスーパーの話です。

消費期限や賞味期限が迫った食品に貼られたシールを集めると、購入者が特典などが貰える【もぐもぐチャレンジ】が浸透しています。5年前に高知県高知市でスタートし、今までに23都道府県でトータル300店以上が同様の取り組みを導入しました。「食品ロス」削減を掲げた取り組みですが、手軽で、楽しみながら意識を上げることができると好評を博しています。

今回は、【もぐもぐチャレンジ】を取り入れたスーパーについて発信します。

【もぐもぐチャレンジ】を取り入れたスーパーの反響

導入したのは、高知県高知市のマーケティング会社「アッシェ」です。「アッシェ」の男性によりますと、代表の須江勇介さんが節分の時期に売れ残った恵方巻きが大量に廃棄処分されている社会問題をニュースで知って、「我々が何かできないか」と思ったのがきっかけでした。

高知市内でスーパーを展開するサニーマートと共同で、2019年2月にスタートしました。スーパー側は、閉店時間が迫ると商品に貼る値引きシールと共に、《もぐもぐシール》を貼ります。購入した人はオリジナルキャラクター『もぐにぃ』をデザインしたシールを10枚集めます。台紙に貼ってスーパーに持参すると、店頭で「ガチャガチャ」などと呼ばれるカプセルトイを使ったくじ引きが引けます。

特に『ガチャガチャ』は子どもに人気で、ゲーム感覚で《もぐもぐシール》を集めていく親子連れが多い」と「アッシェ」の男性は述べます。景品は店舗によって違い、文房具やお菓子、『もぐにぃ』のシールなどがカプセルに入っています。スペースの都合でカプセルトイが設置できずにスマホの専用アプリで抽選をするところもあるといいます。

寄付も選択できて、国連の機関や地域の子ども食堂などに《もぐもぐシール》1枚につき1円を店を通じて寄付可能です。10枚集めるのができない人向けに、スーパーに掲示したポスターに貼って頂き、集まった枚数相当額を寄付できるシステムもあります。

【もぐもぐチャレンジ】をスタートさせた2019年10月には、食品ロス削減推進法が施行されました。食品ロス解消への社会の関心が高まったことで、【もぐもぐチャレンジ】の参加店舗は年々増加しました。2021年には首都圏の4都県で店舗を展開し、東京都にあるサミットも加入し、北海道から九州まで16社、およそ320店に拡大しました。集まった《もぐもぐシール》はトータル1826万枚に上ります。

「アッシェ」の男性は、「シールを集めて用紙に貼るという簡単な作業で、子どもから高齢者の方までみんなが気軽に参加できる」と説明します。店舗によりばらつきはありますが、取り組みによっておおむね1割前後の食品ロス削減に結び付いているといいます。その「アッシェ」の実績が評価され、2023年には民間団体が選出する「SDGsアワード2023」のSDGs推進ベスト企業賞、「グッドデザイン賞」に相次いで選出されました。

それ以外の企業が同じ様な取り組みを実施したり、期限が迫った商品に貼られた値引きシールを集めて応募すると、賞品が当たる自治体のキャンペーンも行っています。

参考:期限迫る商品に貼られたシールを集めて特典 高知発祥「もぐもぐチャレンジ」 楽しみながら食品ロス削減 東京新聞(2024年)

「アッシェ」はスーパーと共同して、店舗や近くの保育施設などで『もぐにぃ』が登場するイベントも開催しています。【もぐもぐチャレンジ】や食品ロス問題の啓発に力を注いでいます。

「アッシェ」の男性は、「これから導入して頂けるスーパーを増やして、全都道府県に浸透させることが目標です。開催するイベントも増加していきたいです」と話し、「食品ロスは、誰もが関連する身近な社会問題です。【もぐもぐチャレンジ】に参加したことで興味を持って頂き、楽しみつつこの問題の解決に励んで頂きたいです」と声を上げています。

目標があることで

意識して取り入れやすい食品ロスの解消法だなと思いました。

ただ「食品ロスを解消しましょう」では心に響きません。こちらの【もぐもぐチャレンジ】は、交換アイテムがあることで、「これが欲しいから、シール集め頑張ろう」とか、関連イベントもあることで、積極的に参加しやすいものになっていると思います。

シール集めが冒険心というか、好奇心をそそられますし、チャレンジしがいもあって、みんなで行うことで、店全体が食品ロス解消に向けて、良い相乗効果しか生まれない。非常に良いことです。

10点というところも比較的負担が少なく済む得点だと思います。どんなに良いものでも、得点が高すぎると、「全然集まらないな。金銭的にもキツいし、やめた」になると思います。

私は【もぐもぐチャレンジ】とは違いますが、去年あるもので、得点集めようとして、必死になって、そのことで金銭的にも、身体の状態も悪化させてしまい、「今年は絶対にしない」と思いましたので。

似た様なサービスが他のスーパーでもあっているそうですが、広く普及して欲しい、そんな素敵な取り組みです。

参考サイト


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