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『夢育て農園』。「農福連携」×「教育」を掲げ、農作業と座学で障害者の夢叶え!

こんにちは、翼祈(たすき)です。

私は祖母の家や自宅に小さな畑があることで、小さい頃から自然と触れ合って生きてきました。

もうだいぶ暑いですが、春の季節は特に母が植えた花などの植物たちが一斉に開花し、毎年良いシーズンを迎えます。

祖母の家でも白菜などその旬の野菜を育て、祖母の家に行くと、採れたての野菜を使った料理を食べたりもします。

この記事でも、そんな野菜が関係があって、障害者の方が携わっている農園となります。

『夢育て農園』は、発達障害や知的障害を抱えている人に、座学や農作業を通じて身体・認知機能を高めていくプログラムを提供しています。青年コースは週1回、2時間半で授業料は毎月1万6500円(教材費別)。『夢育て農園』の活動は、農福連携の優れた企業を表彰する「ノウフク・アワード2023」チャレンジ賞を受賞しました。

今回は『夢育て農園』のある日の1日をお届けします。

『夢育て農園』のある日の出来事

2024年3月下旬、東京都世田谷区内にある農園を訪問すると、発達障害や知的障害を抱えている10~20代のおよそ10人が、畑にジャガイモを植えていました。「余り話さなくてかがめなかった子が、今はよく喋るし、楽しそうに膝を曲げて畑仕事をやっています」。『夢育て農園』の代表の前川哲弥さんは作業を見守って、目を細めました。

2022年秋、農業を介して障害を抱えている人の成長を促進させようと『夢育て農園』をオープンしました。青年と小中高校生の2コースを、それぞれ毎週開講しています。身体・認知機能を高めていく座学や畑作業の確認に取り組んだ後、畑へ移動し、農作業に励みます。

農業の指導者以外にも、身体・認知発達の専門家、ボランティアなども『夢育て農園』の活動に参加します。この日励んだのは、土に溝を作り、種イモを植える作業でした。長靴を履いて腕まくりをした受講生から「僕もやる」「ジャガイモ!」と声が上がりました。

代表の前川さんは、大阪府出身です。京都大学農学部を卒業した後、農林水産省に入省し、およそ20年勤務しました。長男は知的障害があって、中学時代まで左右の区別が分からず、時計も読めませんでした。ですが、療育を介してできる経験が増え、成長を感じました。

前川さんは、家業の運送会社を継ぐために農林水産省を退職しました。会社を経営しながら、長男を育てる中で目指す様になった「障害を抱えていても夢を追い続けられる社会」の実現に向け、2018年にNPO法人「ユメソダテ」を立ち上げました。2020年には、株式会社「夢育て」も立ち上げました。

農林水産省を退職した後、農業と福祉が連携した活動、「農福連携」に触れました。「畑作業は、身体・認知機能の向上に役立つはず」。活き活きとした障害を抱えている人たちの姿を見て、そう考え始めました。障害を抱えている人が学び続けられる場を提供したいと、「農福連携×教育」をテーマに掲げ、農園を造ろうと動き出しました。

『夢育て農園』では、畑作業をする前に毎回、受講生一人ずつに「自分の夢」を聞きます。「動物の世話をしたい」「遊園地に行きたい」。どんな小さなことでも、語り合うことに意味があると感じています。「彼女ら、彼らは怒られたり、注意されたりすることが多いでしょう。夢を語り、個々の成長の喜びを知ると嬉しく感じます」。

参考:<ひと ゆめ みらい>障害ある若者の「成長」促す 「夢育て農園」開設・前川哲弥(まえかわ・てつや)さん(61)=世田谷区 東京新聞(2024年)

農作業をおよそ1年続けた受講生たちのストレス数値が軽減され、複雑な図形を模写する能力が高まるなどといったデータも確認しました。「障害を抱えている人にも、生涯学習の居場所の提供が必要」だと述べます。

将来は「『夢育て農園』のメソッドを福祉、教育、雇用などの現場に拡大していきたいです」。たまに畑作業を手伝う長男の成長を感じながら、前川さんの夢は大きく広がっていきます。

私が子どもの頃

農園とは違いますが、牧場の経営者に憧れていた時期があります。中学校の時の職場体験で、本当は牧場に行きたかったのですが、学校に職場体験で牧場に行ける様なつてがなく、別のもので職場体験をしました。

この話は、2ヵ所目に行っていた精神科で話したことがあります。すると、主治医から「そういうのびのびできる場所が合っているかもしれないですね」と言われました。

それから10年以上経過して、記事を書くために、パソコンをひたすら触っている、身体を動かさないWEBライターの仕事をしているなんて、不思議ですね。

私は基礎疾患を発症してから肌がまけて荒れやすく、今は全く土いじりはしないのですが、こちらの『夢育て農園』は、農作業と座学をしながら、夢を語り合う、素敵な場所だと思いました。

私がWEBライターの仕事をしたいと思ったのは、就職する1年前からそういう仕事があることを知って、今なりましたが、障害があっても夢は抱き続けたい。

そんな夢を否定せず、寄り添って、親身になって話を聞いてくれる。『夢育て農園』は、そんな優しさや温かさを感じました。

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