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こんばんはラベンダーハニー
今日はラベンダーハニーの香り
いつにも増して艶々と芳しい君の髪
慣れないフェイスマスクに硬直する表情
残り液を首から鎖骨に流すそのしなやかな動き
裸の爪にはとっておきのオイルを
それをたっぷりふくらはぎにも馴染ませて
マッサージを始めた真剣な眼
ゆっくりとした手つき
時に力強く
時に細やかに
君はそのままでも美しいのに
その努力がまた美しい
鏡に向かうとびきりの笑顔
ふと我に返る真顔
短編過去作「桃色のチューリップ」③
忙しい毎日を送っている間に季節は過ぎ、あっという間にライブ前日の金曜日がやってきた。私は、ウキウキとした気分で出勤し、今日のタスクを確認する。今日は、まず昨日終わらなかったバグ修正を午前中までに終わらせて、新しく任せられたテスト作業に取りかかり始めよう。午前中はいつもより頭がすっきりしていて、集中できた。12時のお昼休憩を知らせるメロディが鳴り始める。
「おつかれ~」
いつもちょこちょこと歩
短編過去作「桃色のチューリップ」②
後日、職場のお手洗いで偶然彼女と鉢合わせた。今日は桃色のブラウスだ。チューリップみたいな彼女によく似合っている。私は早速、重要情報について聞きだそうと話しかける。
「おつかれ。あ、ねえ、どうだった?当落」
「それがさ~、私全落ちだった。宮田さんは?」
「私もー。まあ、人気の証だよね。今回は仕方ないね」
二人でちょっと落ち込んだ気分になりながらお手洗いを出た。
「じゃ、切り替えてこの後