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#25 そもそも「地域振興」って?・続き

今まで3つ、「私の思う地域振興」のエピソードを紹介しましたが、
私の「地域振興」の考えやスタンスが少しお分かりいただけたでしょうか。
皆様はどう思われましたか?

そうそう、地域が、地域の人がそうなると、いいよね。
地域の人が、自分の地域や身近な人を改めて知っていくのは大事よね!

う~ん、まあ、これも「地域振興」っちゃ「地域振興」けど、地域外に
アピールするのも大事だし、経済効果なども考えたほうがいいんじゃない?

と、色々と意見が分かれるかと思います。

私がお伝えしたいのは、
意見は分かれていいんです。「地域振興」に正解はないのだから。

問題となるのは、お互いが思い描く「地域振興」がバラバラなことに気が付いてなかったり、同じだと思い込んでいたりして、そのズレたまま、現場レベルの物事を進める、ということです。

私の紹介したエピソードに共感する方は、似たような「地域振興」像を持っているかと思うので、主語は「地域の人」、対象者も「地域の人」、範囲も「地域内」、企画したり形にしていくのが「協力隊」といったように、自然と思い浮かぶのではないでしょうか。

私の紹介したエピソードに、う~ん、という方は、例えば、「地域振興」って地域をアピールして、たくさんの人に来てもらって、地域を知ってもらって、さらに、買い物や宿泊などをしてくれる、それが「地域振興」じゃない?としたら、アピールの対象者は「地域外の人」、範囲も「地域外の人に届くような場所で」、ということにもなります。

他にも、例えば、新規就農者を増やし農業で「地域振興」を目指そうとなったら、主語は「新規就農者=協力隊?」、対象者は「野菜を買ってくれる人」。一番重要なのは、その地域で農業を続けること、となるのでは。

どれもこれも、全てはミッション次第ではありますが、
大切なのは、どれが良いか悪いかではなく、どれを目指そうか、です。

お伝えしたいのは、#21でお話したように、「地域創生」「地域活性」「地域活性化」「地域づくり」「まちづくり」「地域おこし」「まちおこし」などなどの言葉の先に、その目指す姿を具体的に言葉にできますか、ということ。

それを、きちんと「地域おこし協力隊」に伝えていますか、
「地域おこし協力隊」と共有していますか、ということ。

な、なんだか、図らずも「地域おこし協力隊」を受け入れる自治体の皆様に向かって物申しているような口調になってますが(笑)。
ま、いっか(笑)。

ここがあやふやで、あまり考えられていない場合、ここを考えるところから「地域おこし協力隊」に期待している自治体もあるのではないでしょうか。

3年間限定身分の?「地域おこし協力隊」に?そこも考えてもらって?
さらには行動してもらって??地域を盛り上げてもらおうって???

協力隊はスーパーマンじゃないんだけどなぁ!

失礼しました。話の矛先が。話がちょっとズレてしまったか。

私の場合、ミッションの解釈次第で、どんな「地域振興」像を当てはめようが、どーにでもなるような、どーとでもとれるような、そんなミッションでした。

色々乗り越えた、任期満了目前の今となれば、この玉虫色のミッションは、結果オーライでした。がしかし、玉虫色が故に困りましたし、悩みました。

その時に、相談していた協力隊OBOGの方から教えていただきました。
「地域振興」と「産業振興」は違う、と。

この2つの考え方を知り、とてもすっきりしました。それで、自分の目指す「地域振興」を言語化できるようになりました。

次回、この「地域振興」と「産業振興」について考えてみたいと思います。

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