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modern poetry

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#詩

抱きしめて

抱きしめて

きみは私が触れた途端ポロポロと崩れてしまいそうなくらいに、そうきっと、脆いんじゃないかな。

ぎゅっと抱きしめてみたいけれど、きみはきっと私の体温で、火傷しちゃいそうじゃない?

きみのもつ脆さ。それはきっと、この世界で生きて、死んでいくことへの怖さ。

きみのもつ灰褐色の目は、この世界の理を見通して、霞みがかっているように見える。

ほら、その証拠にわたしを抱きしめるきみの身体は、こんなにも震え

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Anna.

Anna.

私が見ている此の夜の海は、孤独色した真っ黒な夜空を溶かしたみたいに、冷たくて壮大だ。

誰かの悲鳴と沈痛が目一杯に詰めこまれた
『黒 くろ Black』と書かれた絵の具のチューブを、

他の色が混ざらないように、優しく、ゆっくりと絞り出してゆく。それは空明に吸い込まれては、哀しく生滅する。

ねぇ、アンナ。

私たちは死んだら、このまま消滅して、記憶を失くしたまま新しい誰かになっていくのかしら。

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Madness.

Madness.

頭がはち切れそうに痛い。

頭が痛いと、大好きなものだって、この世の不条理だって、どうでもよくなってしまう。

好きな小説を並べて読んでいても、なにも面白くない。ただ無造作に並べられた文字の羅列を見ているみたいで、言葉は入ってくるけれど、自分の感覚の実態として、全く現れてこないの。

破った。やぶった。ヤブッタ。

B5サイズの真っ白い紙の四角の隅を、押しピンで1つずつ、ぐっ、ぐっ、と押し込むよう

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