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Yuuki
2022年2月4日 20:17
きみは私が触れた途端ポロポロと崩れてしまいそうなくらいに、そうきっと、脆いんじゃないかな。ぎゅっと抱きしめてみたいけれど、きみはきっと私の体温で、火傷しちゃいそうじゃない?きみのもつ脆さ。それはきっと、この世界で生きて、死んでいくことへの怖さ。きみのもつ灰褐色の目は、この世界の理を見通して、霞みがかっているように見える。ほら、その証拠にわたしを抱きしめるきみの身体は、こんなにも震え
2022年1月24日 20:50
私が見ている此の夜の海は、孤独色した真っ黒な夜空を溶かしたみたいに、冷たくて壮大だ。誰かの悲鳴と沈痛が目一杯に詰めこまれた『黒 くろ Black』と書かれた絵の具のチューブを、他の色が混ざらないように、優しく、ゆっくりと絞り出してゆく。それは空明に吸い込まれては、哀しく生滅する。ねぇ、アンナ。私たちは死んだら、このまま消滅して、記憶を失くしたまま新しい誰かになっていくのかしら。
2021年9月25日 16:05
頭がはち切れそうに痛い。頭が痛いと、大好きなものだって、この世の不条理だって、どうでもよくなってしまう。好きな小説を並べて読んでいても、なにも面白くない。ただ無造作に並べられた文字の羅列を見ているみたいで、言葉は入ってくるけれど、自分の感覚の実態として、全く現れてこないの。破った。やぶった。ヤブッタ。B5サイズの真っ白い紙の四角の隅を、押しピンで1つずつ、ぐっ、ぐっ、と押し込むよう