高校の卒業のタイミングだろうか。次がみな決まり始めていた。といっても大学進学が決まるとかではなく、もっと先の大学卒業までもが決まっている様子だった。 かおち…
私たちは銀座線に飛び乗る。 銀座線一本で帰れる場所じゃないのに、帰れると思っている。 走ってホームに行くと、車両の中で今まさに倒れた女性がいた。はっとしなが…
鉄製の建物の中はモスグリーン色に見えた。事業内容とは裏腹に鉄のカチッとした雰囲気。そこは小柳さんが経営する会社内で、私は小柳さんの後について社内を案内されてい…
このみさんに今度こういうのあるから行ってみなよ、とチラシと渡された。私は全然乗り気じゃなかったが、行くふりをして前講座には行ってみた。 それは都会的なガラス…
こんな仕事があるんだけど、ぜひ次はうちに来てほしいとすごく勧められるが、 私は断固として拒否している。内容は忘れたが、できるけどそれはやらない、と思うようなも…
それはそれは豪華な部屋だった。私はそこに住むことになった。でも、1人ではない。父母となぜか見知らぬ外国人何人かと。 リビングは全面ガラス張りで、そこからの景色…
そこは大学の講堂のようなところだった。ステージに相当する場所が一番低く、観覧席は段階的に高くなっている。そんな場所だったが、そこは職場であったと私は認識してい…
そこは四角の中に四角が四つほど区切られた空間。 一番大きい四角には働く人が、一番小さい四角にはそれを見守る人がいた。 私は一番大きい四角にいたのだけど、体を…
そこは昔の木造の校舎の教室のようなところだった。机は壁につけられて配置されている。私のよく使う席は入り口から大体真正面のところと、左端の方の机だった。教室のよ…
そこは職場だったのか。自分の部屋の配置に似ていたけど、他に何人も人がいたし、あれは職場だったのだと思う。 自分のデスクに同じ書類が2通あり、その違いは何かと…
そこは飲み屋か食べ物屋か、いや誰かの店舗兼事務所のようなところだったか。とても古くて小さい建物だった。壁も窓も全部木製で、風が吹けばガタガタいうような建物。形…
こんにちは。ゆなみ天音(ゆなみあめ)と申します。 幼い頃から歌うこと、文章を書くこと、手作業が好きでした。今、手元に残っているのも主にこの三つ。今回は「文章を書…
私たちはなんとか騙されてたふりをして、あの男を欺き隙を見て逃げようとしていた。 あの男とは父だったと思う。 そこはちょっとした組織となっていて、ある男が仕切…
それはまるで偶然新幹線で隣同士になったくらいの距離感で、私は見知らぬ男性と六畳一間に同居していた。年の頃も同じくらいだったと思う。どのくらい一緒に暮らしていた…
私は自分の部屋のベッドに横になっていた。 目が覚めると、私の体の脇には捨てようと思って置いておいたキャニスター式の掃除機があった。 体を起こすとそこには親し…
玄関を開けると向かいに小さな会議室のような部屋があった。この建物は小さなアパートのはずだったが、いつのまにかこの住宅棟を含めて大きなショッピングモールのような…
ゆなみ天音(ゆなみあめ)
2020年12月3日 19:12
高校の卒業のタイミングだろうか。次がみな決まり始めていた。といっても大学進学が決まるとかではなく、もっと先の大学卒業までもが決まっている様子だった。 かおちゃんもその類の決定があり、笑顔がもれていた。いつにない柔らかな印象。私は特に決まっていなかったが、そんなに不安でもなかった。安堵に満ちたかおちゃんと一緒にその進路のことで校内を移動していた。途中トイレに立ち寄ると、すべての便器(和式)に汚物
2024年6月17日 03:05
私たちは銀座線に飛び乗る。 銀座線一本で帰れる場所じゃないのに、帰れると思っている。 走ってホームに行くと、車両の中で今まさに倒れた女性がいた。はっとしながらも、私はそれを横目に別の車両に乗った。私たち3人いい場所を取れた。 そして、自分の駅で降りて帰れた。 銀座線一本で帰れる場所じゃないのに、と思っている* * * そこで私と母は二人で暮らしているようだった。 部屋の中の
2024年6月9日 01:10
鉄製の建物の中はモスグリーン色に見えた。事業内容とは裏腹に鉄のカチッとした雰囲気。そこは小柳さんが経営する会社内で、私は小柳さんの後について社内を案内されていた。どうやら私はこの会社で働くみたいだった。 小柳さんの社屋の構造は、大きな螺旋階段状になっており、通常通路と言われる場所がとても広く、その通路にデスクを一人、二人分置いていた。下の階の人々の働いている姿も見え隠れしていた。デスクも鉄製で
2024年5月30日 22:49
このみさんに今度こういうのあるから行ってみなよ、とチラシと渡された。私は全然乗り気じゃなかったが、行くふりをして前講座には行ってみた。 それは都会的なガラス張りのビルの何階かで行われていた。側は都会的だったが、その一室の中は古い木製の校舎の中のような雰囲気だった。小学校で使うような机が並んでいた。10〜20人くらいの人たちがその講座を受けに来ており、熱心に説明を聞いている。講師は女性。ちょっと
2024年5月22日 02:30
こんな仕事があるんだけど、ぜひ次はうちに来てほしいとすごく勧められるが、私は断固として拒否している。内容は忘れたが、できるけどそれはやらない、と思うようなものだった。 古い木造の部屋。昔の校舎のようだったが、そこは職場だった。私は借りてきた猫みたいに、入り口に一番近い席に座っていた。そこで働く気など全然なかったが、なぜかそこに座っていた。いろといわれたからただいる、みたいな感じだった。
2024年5月18日 01:48
それはそれは豪華な部屋だった。私はそこに住むことになった。でも、1人ではない。父母となぜか見知らぬ外国人何人かと。 リビングは全面ガラス張りで、そこからの景色はAIが描いたかのような色鮮やかな景色が広がっていた。この高さは結構な上階だ。そこにピンク色やら水色に染まった雲が、日の光を浴びて美しくキラキラと光っていた。私はその景色に吸い寄せられて、窓に張り付いた。空に浮いているみたいだった。見知ら
2024年5月12日 02:01
そこは大学の講堂のようなところだった。ステージに相当する場所が一番低く、観覧席は段階的に高くなっている。そんな場所だったが、そこは職場であったと私は認識していた。 前の席に仲のいいすみちゃんが座っていた。職場だったけど、私たちはよくおしゃべりした。また、すみちゃんは私よりも他の人とたくさんの繋がりがあって、いろんなことを知っていた。私は毎日この席に座っているわけではなかったので、職場内のあれ
2024年5月8日 00:43
そこは四角の中に四角が四つほど区切られた空間。 一番大きい四角には働く人が、一番小さい四角にはそれを見守る人がいた。 私は一番大きい四角にいたのだけど、体を縦に保つことができなくなり一番小さい四角に行くことになった。そこにはとある会社で1年ほど働いた時にたまにしか顔を見ない男性上司とよく似た人がいて、その人が私をそこで匿うようにして置いてくれた。なので、私は安心して横になっていられた。 大
2024年5月3日 17:55
そこは昔の木造の校舎の教室のようなところだった。机は壁につけられて配置されている。私のよく使う席は入り口から大体真正面のところと、左端の方の机だった。教室のようだったけどそこは職場だった。 その時は、そこに私と和也だけがいた。そこに安田が入ってきた。カーキ色のコートに黒のニット帽みたいのをかぶっていたか、あるいは黒のタートルネックのニットを着ていた。安田は仕事を終えて自分のデスクに戻ってきた様
2024年5月1日 14:01
そこは職場だったのか。自分の部屋の配置に似ていたけど、他に何人も人がいたし、あれは職場だったのだと思う。 自分のデスクに同じ書類が2通あり、その違いは何かと分析した。それは宛名違いだった。全く同じ番号、同じ内容だけど宛名が違ったことに気づき、私はそれを聞かれた人に説明することができた。 そして、そのデスクにまゆみ先生に似た少し離れた上司がやってきて、あなたの印鑑を頂戴と何かの書類を持ってきた
2024年4月9日 23:28
そこは飲み屋か食べ物屋か、いや誰かの店舗兼事務所のようなところだったか。とても古くて小さい建物だった。壁も窓も全部木製で、風が吹けばガタガタいうような建物。形は正方形に近かった。 そこは私の馴染みの場所でもあって、比較的気楽に出入りしていた。そして、そこに私の好きな又次さんもたまに来ることがあった。私と又次さんは会えば少し話をする程度。距離は近くも遠くもない。そして、又次さんは結構な有名人で
2024年3月31日 17:13
こんにちは。ゆなみ天音(ゆなみあめ)と申します。幼い頃から歌うこと、文章を書くこと、手作業が好きでした。今、手元に残っているのも主にこの三つ。今回は「文章を書くこと」をメインに半生を交えて自己紹介してみます。文章を書くことは小学生のころから好きでした。手紙を書いたり、自分で新聞を作って「ゆなみ新聞」なるものを自室のドアに貼り付けて公開したり、学校の作文は何かしら掲載されたり、はたまた趣味で
2024年2月20日 18:09
私たちはなんとか騙されてたふりをして、あの男を欺き隙を見て逃げようとしていた。 あの男とは父だったと思う。 そこはちょっとした組織となっていて、ある男が仕切っている。灰色のイメージ。みないったんいいなりになって、様子を伺っている。 狭い関門を通り抜け外に出た。廃墟みたいな色合いの複雑な場所から逃げ出している気持ちだった。何かの一覧表をA3サイズくらいの大きさで作ったものを、誰かに渡すため
2024年2月13日 21:57
それはまるで偶然新幹線で隣同士になったくらいの距離感で、私は見知らぬ男性と六畳一間に同居していた。年の頃も同じくらいだったと思う。どのくらい一緒に暮らしていたかはわからないが、一度も口をきいたことがなかった。その人は私の目の前で堂々と横になっている。私も別にそれを気にしていない。 ある時、キッチンに私の持ち物のブルーのカバーがかかった布団が折り畳まれて縦に置かれていた。なんでこれがこんなとこ
2024年2月11日 15:01
私は自分の部屋のベッドに横になっていた。 目が覚めると、私の体の脇には捨てようと思って置いておいたキャニスター式の掃除機があった。 体を起こすとそこには親しい友人がいた。テーブルに向かって何か作業をしている。 ここはちょっと暗いけど、確かに私の部屋だ。「え! なんで? どうやって入ったの?」と聞いた。ここは2階だし、玄関はちゃんと鍵がかかっている。なんでなんで? と何度も問いかけると友人は
2024年2月9日 17:39
玄関を開けると向かいに小さな会議室のような部屋があった。この建物は小さなアパートのはずだったが、いつのまにかこの住宅棟を含めて大きなショッピングモールのようなものになっていた。玄関を出ると東側に広場があって、奥には洋品店などがあり、その途中にはその場で食べられるようなスペースとともに飲食店がいくつか作られていた。私はへぇー! いいじゃん! と思った。快適な空間になったなと思ったけど、広い部屋への