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職場の中と外でのできごと【夢日記】

 そこは昔の木造の校舎の教室のようなところだった。机は壁につけられて配置されている。私のよく使う席は入り口から大体真正面のところと、左端の方の机だった。教室のようだったけどそこは職場だった。
 その時は、そこに私と和也だけがいた。そこに安田が入ってきた。カーキ色のコートに黒のニット帽みたいのをかぶっていたか、あるいは黒のタートルネックのニットを着ていた。安田は仕事を終えて自分のデスクに戻ってきた様子だった。そしてすぐに帰って行った。その束の間の間に、安田は私の仕事を馬鹿にした。私の仕事は、いわゆる一般事務・庶務だった。そんなのは誰でもできる、とか仕事のうちに入らない、とか簡単な仕事だ、とかそんなようなことを言った。安田は自分の仕事、というより働き方を自慢したいようだった。安田は朝は早くからだったが、仕事が終われば昼にでも帰れる。そんな安田の横柄な態度と考え方に私は真っ向から反論した。
 私の仕事は誰にも出来ない、側から見ているだけではわからない苦労があるのだ。そういうことを安田は理解していない。やってみればわかる。私たちは言い合った。和也は静かに見守っていた。私は感情を露わにしすぎたかと少し思ったが、安田の反応が意外にも好意的というか、反論することに対して好意的な感じを受け取ったので、そこにわずかな向上性や循環、許しを感じて、本当に僅かだがこれでいいのだと楽になった。安田はにやにやしながらその働き方を行使し、さっさと出て行った。
 それでも安田が出て行った後、私は怒りが収まらず1人でプンプンしていた。よく使う机の引き出しを開けるとシャープペンシルが一本だけがコロンとしていた。窓側の端の机に移動して仕事を続けた。和也は何も言わなかったし、私も和也に何も言わなかったけど、その和也の存在がどこか心強かった。
 安田が去ったあと、何も知らずにナミが出勤してきた。髪の毛を切った私を見て「えー!」と少し残念そうに声を落とした。「私も合わせて伸ばしてたのに〜」と言った。私はそんなこととは露知らず、私も少し残念な気持ちになった。

 今度は全く別の職場の光景。今回はデスクが向かい合わせに室内に2、3列に並んで配置されている。私は一番端の列の一番端の席で部屋全体が見える方向に座っていた。ひとつの島にデスク8〜10個ほど。一列に4〜5個並んでいた。私がいる島のひとつ隣の島は全部で6つのデスクが向い合い、上司のデスクだけ皆の見える方向に向いていた。
 その隣の班には今日新しく入社する人が3人ほどいるみたいだった。その班には1人、派遣社員のようなアシスタントの女性がいた。新入社員はすでにもうそれぞれの席についていて、その後からその班の上司ら2人が腕とか頭に白い包帯を巻いて現れた。アシスタントの女性がそれを見て思い出したように慌てて「あ、電話をとるには#1です」と伝えていた。

 私はその光景を遠目に見ながら、他人ごとながら少し可笑しくて、隣の男性に「何であの班の上役はみんな怪我して出勤なんだろう?」と話しかけた。それを聞いて、またその会話を聞いていた向かいに座っていた女性が反応してこちらに寄ってきた。私の隣の男性は、その女性に何か問いかけ、女性もそれに応えていたのだけど、こんなに近くにいるのに何を喋っているのか全く聞き取ることができなかった。私はその様子を見ながら、そんな小声で喋る技術があるなんてすごいと思ってしまった。
 その後、気づいたら私はその男性とずっと手を繋いでいた。手を繋ぎながら、それはとても暖かく気持ちよかったのでそのままにしておいたのだが、恋人がいるのに恋人でもない人と手を繋いでぼーっとしているのって、どうなのかな〜? とぼーっと考えていた。でも、私の恋人も私以外の人と手を繋いでもきっと心地よくなるだろうから、まぁいいのかなどとぼーっと思っている。
 その男性は後から来た女性社員の子供にお父さんだと思い込まれ、あたふたしていた。お父さんじゃないと反論するタイミングに酒井さんがやってきて、機会を失ったのだとか。小さな子供にお父さんだと思い込まれるには、そうとうな時間がかかると思うのだが、私が1日と感じていた時間の間にその男性には数年が過ぎ去っていたんだな、そんなことってあるんだなと思っている。

 私は会社を出た。お昼時間だったと思う。私は仏像が立っている脇を通り抜けて行きたかったのだけど、そこに何かが挟まっていて邪魔になっていた。それを取り払っても通り抜けるには狭すぎて、私は諦めて王道を行くことにした。その際に向こうから来るスーツをビシッと着たサラリーマンの1人が、何かお経を唱えてこちら側に向かってきたので、私もなぜか負けじと大きな声て般若心経を唱えて参道の階段を降りた。

 参道を降りるとしとしとと雨が降っていた。石畳の道を私はその仏像を右手にまっすぐ進もうとした。そしたら、そこを横切るようにナミとその連れ2人が通りすぎた。ナミの連れは先に道を渡り、左側に倒れている人を見て驚いていた。私もその2人が横切るまでは倒れている人に気づかなかった。倒れている人は大きな車の陰にいて救助を待っているように見えた。ナミも傘を差しながらその倒れている人を遠くから心配そうに見、「同級生かも。話しかけたいんだけど…」と言った。私はそんなナミの優しさに衝撃を受けた。なぜなら私はそういう現場にはできるだけ近づきたくなかったからだ。巻き込まれるのが怖いからだ。私はショックを受けながらも急ぐからと言って、ナミと別れて先を急いだ。高架下を右に曲がるとその先の道路の作りは全てアールになっていた。横断歩道はあるのだけど、歩道ではなく車道に列をなして待っている人、いやあれは人間ぽい鳥だったと思う。鳥たちが並んでいた。私はそこの交通ルールがわからなくて、どうやって向こう側に渡ろうかと戸惑っている。 

//夢ここまで
at 20240503

~筆者雑記~
 今日の夢は個人的にですがシンクロがあったり、いろんなサインがあったのでとても面白かった。
 安田との言い合いは私の心の叫びである。私は安田の働き方に憧れていると同時に、そのようにできない自分を責め、必要以上に反応してしまう。ただそうすればいいだけなのに。安田の方に行けばいいのに。できないと思っているのは自分だけだ。
 そして、職場の外での出来事。ナミの衝撃は私に対する戒めや試練かもしれません…。人を心配するナミを置いて私はその場を去ったから、その先を渡り歩くルールがわからなくなってしまったのかな…。もっと自分を掘ったほうがいいところが炙り出された感じです。

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