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母の部屋と秘密事【夢日記】

 私たちは銀座線に飛び乗る。
 銀座線一本で帰れる場所じゃないのに、帰れると思っている。
 走ってホームに行くと、車両の中で今まさに倒れた女性がいた。はっとしながらも、私はそれを横目に別の車両に乗った。私たち3人いい場所を取れた。
 そして、自分の駅で降りて帰れた。
 銀座線一本で帰れる場所じゃないのに、と思っている

*  *  *

 そこで私と母は二人で暮らしているようだった。
 部屋の中の色は全体的に銀色。私と二人暮らしだったが、母は何かを隠しているような雰囲気があった。なんだろう? と思いつつも、私はそんなに嫌な気がしていなかった。

 私の部屋は一部居間のようにもなっていて、母のものも混じっていた。私の棚に見知らぬ赤いリュックみたいのが下がっていて、母が何か買ってきたのだ、と思った。私は折り畳み自転車かなと思っている。

 それに対して母の部屋は二部屋あった。一部屋は、一部浴室になっていてそこは母専用みたいな、隠れ浴室みたいになっていた。私はその時初めてその部屋を見たのだろうか、少し驚いた。母は、私をその部屋に案内する前、多分朝早くにどこかに20万円を振り込みに行っていた。私がなぜそのことを知っているのかわからない。母は極秘にそれをやったつもりだったろうけど、私は知っていた。わざわざ出向いて振込しているところが、古いなぁと思ったりしている。ネットからできるのに、と。

 母の部屋には、どちらも洋服がみっちりと掛けられていた。浴室の部屋にもみっちりとスカートやらがかかっている。こんなところに掛けておいたら湿気るだろうに。
 もうひとつの部屋は、半分服が溢れ出ていた。母が何枚かのスカートを取り出して私に見せた。私はそれを見ながら、もう着ていないものは捨てた方がいい。そうしたら循環が起きる、などと説いている。まだ説得の途中なのに、そこに割り込むように見知らぬ男性がぬっと顔を出し、「金貸したからな(振込んだからな)、わかってるな」みたいな顔を私に向けた。私はなんのことかわからなかったが、母はわかってるみたいだった。

 その後、私と母は喫茶店に出かけた。どこか小学校や中学校の教室みたいな雰囲気と間取り。私と母は4人掛けのテーブルに並んで着いた。テーブルの上には、私たちが持ち込んだ荷物がごちゃごちゃと置いてある。私はこういうの嫌いだが、この時はなぜか許容している。
 私は母と話しながら、今日休みの連絡をする時間を見計らっている。すぐ隣にいる女性の上司に連絡するのはいろいろ面倒なので、まとめ役のあの男性に連絡しよう、と思っている。お店の時計を目安に時間を見ている。そろそろだな、と思ってメールを送ろうとするが、なかなかその男性のアドレスに辿り着けない。おどおどと悪戦苦闘を繰り返す。挙げ句の果てに、お店の時計が狂っていることに気づき、本来の時間はもうとっくに最適な時間を過ぎてしまっていた。
 母はいつのまにか別の席に移動して、優雅にしている。私はアドレスに辿り着くどころか、メールフォームすら開けない状況に陥っていた。
 私の席の前後には、亡くなった叔父さん(母の弟)の仲間たちがわいわいとしていた。叔父さん自身はいなかった。

//夢ここまで
at 20240616

~筆者雑記~
 なんといっても意味深な母が印象的だった。何か隠しているけど、私は隠されている立場だけど、どこかわかってしまっている。
 部屋に所狭しとかけられた色とりどりの洋服、20万円、振込、見知らぬ男の威圧、喫茶店の時計が狂っている(遅れている)、メールが送れない(焦り)、この辺りも印象的だった。
 部屋の割り振りだが、実際の実家では母専用の部屋はなく、私の部屋はあったが母のものが侵入していたのは夢と同じだった。私は、私の部屋なのになんで母が私の部屋に母のスカートを取りにくるの? と思っていた。笑
 でも夢の中では、母は自分の部屋を持ち、自立していた。母の部屋と私の部屋の差といったらないが。それでも私は不満ではなかった。その部分が現実では不満に思っていた私から成長したみたいで、嬉しくも感じた。


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