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いったん開けたものは元のとおりに戻せない【夢日記】

 そこは職場だったのか。自分の部屋の配置に似ていたけど、他に何人も人がいたし、あれは職場だったのだと思う。
 自分のデスクに同じ書類が2通あり、その違いは何かと分析した。それは宛名違いだった。全く同じ番号、同じ内容だけど宛名が違ったことに気づき、私はそれを聞かれた人に説明することができた。
 そして、そのデスクにまゆみ先生に似た少し離れた上司がやってきて、あなたの印鑑を頂戴と何かの書類を持ってきた。私は印鑑を引き出しの中から探すふりをしながら、内心もう家に持って帰っちゃったんだよな…と思っている。同時に、どんな書類に押印するのか書類をよく眺めていた。なかなか押印の承諾をしない私をまゆみ先生はどう思っただろうか。今まで自分も正社員の代わりに伝票を切り、書類を作り、それには必ずその担当の人の押印が必要だったので、あらゆる人に押印を求めてきた。それはとてつもなく面倒くさく、なぜ本人の仕事を私が代わりにやり、その人の押印をもらうのに苦労するのだろうと意味がわからなかった。なので、早く仕事を済ませたいので押印さえ早くもらえればいいと各人に書類を持って行ってた。今、この上司もなんでもいいからとりあえず押印して、って思っているんだろうなぁ。上司から書類の説明がないから、じろじろと何の書類に押印するのか確認しながら、押印を渋る自分は今までの報復のつもりなのだろうか。印鑑が手元にないのもあるが。
 結局、印鑑がないので押印はしなかったと思う。

 私は青田さんのところへ気晴らしに行った。でも、青田さんは忙しそうで私には目もくれなかった。なので私は横のソファのようなベッドような空間にいったん横になったが、あ、ここはいつも青田さんが使っているところだから、と遠慮して少し位置をずらした。でも、青田さんが使っているところを触ってしまったので、それを青田さんが見ていたら嫌な思いになっただろうなと思いながらずれて横になった。
 するとそこにビニール袋におしゃれに包まれたものがあった。外見はパンなどの食べ物が入っているような雰囲気だったけど、開けてみたら3つの「物」だった。そしてそれも青田さんのものだと悟った。それなのに私はその3つを全部くまなく見てしまった。というのも、それは見ると動画のように映像を見ることができたのだ。何かの手順を伝えているようなものだった。覚えているのは、赤地に薄い白や黄色で書かれた角ばった模様の入った紙が折りたたまれていて、それを広げて平らかにするにはビューラーを使って伸ばすと平らになるよ、というものだった。 私はふうーんと思いながら、でもこれは青田さんのものだからとまた丁寧に元通りにビニール袋を結んだ。でも、その3つの「物」もいったん開いてしまったものだから、元あった通りにピタッと戻すことはできなかった。
 私がこれを開けたことも、青田さんは見ているだろうなと思った。でも、私は何も言わず、知らん顔してそのまま何もなかったかのように置いておいた。青田さんも何も言わなかった。

 私は外に出た。外は暗かった。道の左手には広場があって、火の輪を前に一台のバイクが一瞬の光を捉えるために何回も走りながら撮影をしていた。腕を上げてリモコンでシャッターを切っているようだった。私はへぇーああやってやるんだ〜と感心しながらその道を通り抜けた。
 道の突き当たりを右に曲がった。何か目的があったと思うけど、なぜそっちに行こうとしていたのかは思い出せない。現に右に曲がったはいいが私はすぐに引き返したのだ。
 今きた道を戻ると、狭い路地から上岡龍太郎に似た色褪せた青いエプロンをかけたおじさんがこちらに向かってきた。しかも、何回も同じ上岡龍太郎が同じところから出現して、足を使ってではなく浮きながら結構な速度で向かってくる。何事かと思ったが、それは通りすぎるだけで少し体を逸らせば全く害はなかった。その上岡龍太郎が出てくる狭い路地のあたりまでくると、上岡龍太郎は半分透けていることがわかった。
 さっきはそのすぐ先を左に曲がった道をきたのだが、引き返してきた今、その道がなくなっていた。その代わり、公民館のような建物が建っていて、そこを通り抜けなければ先ほどの道に戻れなくなっていた。なので、私は見知らぬ人々が集っている場所をそそくさと土足で室内を横断した。土足ではいけなかったかも、と気づいたのは部屋の真ん中あたりに来た時で、これはもうそのまま行ってしまえとそのまま突っ切った。
 
 さきほどの職場に似た空間に戻り、何かのお店を出しているかのように長テーブルに大津さんがいた。私は「○茶と煎茶の違いは何ですか?」と聞いたら、大津さんは目をキラキラさせて、緑が芽吹いている小さなコーナーに連れて行ってくれた。「煎茶はこういう新芽なんです」だから煎茶はおすすめなんです、というように意気揚々と語ってくれた。

//夢ここまで
at 20240421

~筆者雑記~
 職場の雰囲気はどこか高圧的だった。それは私の思いの反映だろう。私はその職場を出て、戻ってきたと思ったらそこは空間は似ているけど、全然違う雰囲気の場所になっていた。
 今回は、行って戻る、開けて戻す、という行為が大きくも小さくもあったが、これらはいずれにしても同じところには、同じようには、戻らなかった。戻れなかったといってもいい。そういうことなのねぇ〜と。いったん選択してその道を進んだら、もうその道を進む前の自分や環境には戻れないってことよね。物理的には戻れても。
 最後に煎茶をおすすめしてもらったことが希望です。


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