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暗い池の中につながるものは【夢日記】

 こんな仕事があるんだけど、ぜひ次はうちに来てほしいとすごく勧められるが、
私は断固として拒否している。内容は忘れたが、できるけどそれはやらない、と思うようなものだった。

 古い木造の部屋。昔の校舎のようだったが、そこは職場だった。私は借りてきた猫みたいに、入り口に一番近い席に座っていた。そこで働く気など全然なかったが、なぜかそこに座っていた。いろといわれたからただいる、みたいな感じだった。
 デスクには何もなくてきれいさっぱりしていた。誰かに言われた気がする「デスク、何もないね」と。私はデスクには必要なもの以外置かない主義なのだと答えた。

 しばらく経つとデスクの端に、書類が何枚か置かれるようになった。誰宛とも書いてなく、ただ用件だけ書かれた付箋が貼られている。私は何も聞いていないし、なんのことかさっぱりわからない。宛先が書かれていないことに私はイライラした。こんなのを渡されても意味が全くわからないし、困るだけだ。宛名さえ書いてくれれば、その人に持っていくことくらいはするのに。

 何枚か溜まった書類を持って、向かいに座っている人に尋ねたのだろうか、
それとも別のところから来たのだろうか、先輩らしき人が「わからないことがあったら佐々木さんにきくといいよ」と座席表を見せてくれた。佐々木さんは隣の部屋にいる派遣社員のようだった。隣の部屋とは、広い範囲を1人で担っているんだなと思った。その書類の何枚かは、佐々木さんに聞かずともその先輩さんがなんとかしてくれた。

 その先輩さんは、私を別のところに案内してくれた。そこは寮のようなところだった。
 シャワー室から出た人を追う視点で通路を進む。私はこの時点で気分が落ちている。共同の施設で入浴して、くつろぐところも共同だ。扉を開けると照明は薄暗くなっていて、衝立がまず見えた。そして衝立の先をそっと覗いてみると、ソファがあって、そこに女性2人と男性1人が等間隔に間を開けて座り、首を垂れて眠っていた。男性はさっき会話に入ってきた雄一さんに似た男性か岩田さんだったと思う。私は音を立てないようにそっとその場を離れ、部屋を出た。

 先輩さんが次に連れて行ってくれたのは、大きな池のような沼のようなところだった。その場所は一本舗装された細い通路があって、片側には家、片側が池となっていた。
 その池も付近も暗かった。我々はこの池で何かをしながら仕事をしている、と先輩さんが説明してくれた。池側には柵などなかったので近づくと足が竦んだ。
 いつの間にか細い舗装道に仕事に関わっているだろう人たちが一列に並んで池の方を見ている。整列している、このまま敬礼でもしそうな雰囲気だ。ここの職場の人たちは、どこか仲間意識みたいなものがあるように感じた。共に頑張っている、というような。私は自分はそんなふうに思えないけど、そういう感覚も悪くないなと思っている。

 下を向くと暗い水辺だが、上を向くとほんのりと明るい青空があって、見上げた途端そこに何本も虹がかかった。私はそれを見て感激した。虹を見れた! と。
 そして、池の淵を覗いてみるとそこにはたくさんの花が咲いていた。暗くてあまりよく見えなかったが、赤とかピンクとかそういった色味の大きめの花だった。
 ここの花もそこに切って置いてあるから自由に持って行っていいんだよーと先輩さんが言った。へぇ! それはいいな! と思ったけど、切花になっている花の周りには小さな虫が飛んでいたりして、あまりいい印象を受けなかった。これを家に持ち帰るのはちょっと嫌だなと。せっっかくいいこと見つけたと思ったのに残念だった。

//夢ここまで
at 20240521

~筆者雑記~
 全体の印象として「暗い」だった。そしてまた職場の夢。そしていいこととあんまり歓迎しないこととの繰り返し。なんといっても池が暗いのが気になる…。足元の池が暗すぎる。でも、池はたっぷりと水を抱えているし、上を向けば優しい雰囲気の空に何本も虹がかかった。
 足元に見えづらくなっているもの、気づけていないことがあるということかな。空や花はそこに気づけた先に待っているものをチラ見せてくれたのかも。
 それと池→水が、そこの人たちの意識の繋がりのようなものとリンクする。水は伝達物質。池の深さとか水の量がその繋がりの強さや広さを表していたりするかもなと思ったりしました。それはどんな意識で、私にとってそれはどういう意味を示唆しているのか…。おもしろいですね。

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