今成夢人
今成夢人の映画に関する感想・駄文・批評など
もうあまり残っていない母との記憶を、呼び戻してなんとか書き起こしている何か
配信スタート後、全6回を一気見。圧巻のドキュメンタリーシリーズ。こうした作品のアプローチに対しては好き嫌いあれど今年のNo.1と言って差し支えないのではないでしょう…
9月23日はガンプロ横浜大会です。 各選手、気合いが入っているのはもちろんですが、8月大会が台風で中止になってしまったことの余波が少なからずあります。メーンイベント…
これはすごいドキュメンタリー映画でした。 凄いという言葉が正確かは分かりません。ですが、映像を記録していくことに表現をすることの意義を内包していくドキュメンタリ…
Blu-rayも持っているけど、映画館で一週間のリバイバル上映がやっているというので観に行ってきた。 奇天烈なストーリーテリングではある。 しかし映画としての運動体とし…
とんでもない映画である。 1979年の全斗煥によるクーデターを描いた作品。 フィクションによる添加はあるとはいえ、このような出来事が韓国内であったということにまず驚き…
先日、Netflixで話題の『地面師たち』を一気見した。 話題になる要素はこれでもかと散りばめられているが、中でも役者陣たちのハマりっぷリがとても印象に残る。 豊川悦司…
8月17日、土曜日。快晴の空を浴びています。 本来であればプロレス興行を開催した余韻で寝付けなかったりしたでしょうが、台風7号の影響でガンプロは8月16日の新木場大会を…
『うんこと死体の復権』 強烈なタイトルだがドキュメンタリーとしては道徳的なプログラムの作りだ。 全部で3章のプログラムとなっていて、そこにそれぞれ違う研究活動を…
ここのところ「コツコツやる」という感覚や「積み上げこそ大事」という感覚に加えて自分の持ち場をより大事にしよう、持ち場にこそフィードバックがありしっかり焦点を当て…
遅ればせながら『ルックバック』を鑑賞してきた。 普段からアニメーション作品をあまり観ない当方。 自分の好みだったり、アンテナに引っかかる作品ばかりを映画館に観に…
東風さんの試写で鑑賞させていただきました。 想田監督の観察映画の第10弾。 これまでの想田監督の映画には猫が頻出する。 ナレーションやテロップといった説明的なギミッ…
Netflixで数多あるドキュメンタリー作品の中で、今この作品が一番パッと観れて、パッと驚けるドキュメンタリー映画なのは間違いないと思います。 ルーフトッパーと呼ばれ…
素晴らしいドキュメンタリーだった。 当人に汚点のように築かれた出来事を中心軸に据えたドキュメンタリー。ドキュメンタリーには被写体の人間に一種の懺悔や悔恨の想いを…
A24が過去最大の予算を投じたという『シビル・ウォー アメリカ最後の日』を試写で拝見しました。 日本最大規模のグランドシネマサンシャインのIMAXシアターで鑑賞したため…
昨年の10月よりフリーランスになり、そのまま立て続けにプロレスラーとして所属していたガンプロがCFから独立をしたことで、大きく自分の舵取りが変わりました。 フリーラ…
8月9日、Twitterを見ると和歌山県カレー事件の林長男さんが映画『マミー』の公開に待ったをかけたい旨のポストをしていた。実名が流布され、プライバシーが脅かされ誹謗中…
2024年9月26日 12:37
配信スタート後、全6回を一気見。圧巻のドキュメンタリーシリーズ。こうした作品のアプローチに対しては好き嫌いあれど今年のNo.1と言って差し支えないのではないでしょうか。日本でこうした作品を作るのは恐らくは無理だと思われます。巨大帝国アメリカだからこその炙り出せる力があります。特にインサートしている映像がとにかくピンポイント過ぎて、よく見つけてきたなと思わされる映像ばかりです。そうした過去映像の
2024年9月20日 17:23
9月23日はガンプロ横浜大会です。各選手、気合いが入っているのはもちろんですが、8月大会が台風で中止になってしまったことの余波が少なからずあります。メーンイベントのタイトル戦はそのままスライドで移行していますが、それ以外のカードは変更となり選手たちに与えられたテーマや主題探しもそのまま変動となっています。気持ちをそのまま持ち続けているであろう石井さん、和田さんに感服しますし、変更カードにも真摯に
2024年9月12日 02:37
これはすごいドキュメンタリー映画でした。凄いという言葉が正確かは分かりません。ですが、映像を記録していくことに表現をすることの意義を内包していくドキュメンタリーのジャンルとして記憶を失っていくアルツハイマーの男性をカメラで映し出すことによってドキュメンタリー映画による「記憶-記録」のファクターをこれでもかと炙り出していると感じます。アルツハイマーを患ったアウグストはジャーナリストであり、チリ
2024年9月12日 00:35
Blu-rayも持っているけど、映画館で一週間のリバイバル上映がやっているというので観に行ってきた。奇天烈なストーリーテリングではある。しかし映画としての運動体としてスクリーンに溺れるような体感がある。目視で何が起こっているのか捉えきれない、スローと手持ちカメラの残像のような映像群。アヴァンギャルドな音楽がかかる冒頭から世界観に引き込まれる。九龍の街並みからこちらに匂いが立ち込めていく
2024年9月11日 16:41
とんでもない映画である。1979年の全斗煥によるクーデターを描いた作品。フィクションによる添加はあるとはいえ、このような出来事が韓国内であったということにまず驚きがある。クーデターによることを機に大統領が誕生している、映画の結末にたどり着いた時に、唖然とさせられる感情が自分の中に横たわっている。140分、映画として全くダレることのない、凄まじいテンポと情報量だが、対立概念はシンプルなので非
2024年8月25日 04:57
先日、Netflixで話題の『地面師たち』を一気見した。話題になる要素はこれでもかと散りばめられているが、中でも役者陣たちのハマりっぷリがとても印象に残る。豊川悦司(以下、敬意を込めて敬称のトヨエツと表記させていただきたい)演じるハリソン山中の存在感は群を抜いていた。どこかで真似をしたくなるような風貌や喋り方。キャラが立っていて忘れ難い。そんな渦中の中Threadsで『地面師たち』のトヨ
2024年8月17日 08:27
8月17日、土曜日。快晴の空を浴びています。本来であればプロレス興行を開催した余韻で寝付けなかったりしたでしょうが、台風7号の影響でガンプロは8月16日の新木場大会を中止しました。英断と判断することも出来ますが、興行の回数が多くはないインディペンデントで生きるガンプロレスラーやスタッフからすると悔しくてたまらない状況です。忸怩たる思いですが、早い段階で中止の判断が出来る団体に所属出来ているこ
2024年8月17日 02:22
『うんこと死体の復権』強烈なタイトルだがドキュメンタリーとしては道徳的なプログラムの作りだ。全部で3章のプログラムとなっていて、そこにそれぞれ違う研究活動をしている3名が主人公だ。その研究がうんこや死体にまつわることだ。うんこや死体が土に帰るとやがて分解されていき、それらを食べていく虫たちの大事な栄養源となる。そしてその虫たちを食べる動物たちがいて、またその動物たちを人間たちが食べてい
2024年8月12日 03:39
ここのところ「コツコツやる」という感覚や「積み上げこそ大事」という感覚に加えて自分の持ち場をより大事にしよう、持ち場にこそフィードバックがありしっかり焦点を当てていこうという心持ちになっています。
2024年8月10日 04:55
遅ればせながら『ルックバック』を鑑賞してきた。普段からアニメーション作品をあまり観ない当方。自分の好みだったり、アンテナに引っかかる作品ばかりを映画館に観にいく中、『ルックバック』の評判があちらこちらから漏れ聞こえてきて観にいきたくなりました。映画興行という観点でも58分という短い尺にも関わらずヒットしていて、尺が短いからこそ劇場でかかる回転数が良くてどうやら儲かっているらしいという妙。
2024年7月29日 19:53
東風さんの試写で鑑賞させていただきました。想田監督の観察映画の第10弾。これまでの想田監督の映画には猫が頻出する。ナレーションやテロップといった説明的なギミックとなるものを一切廃するということを徹底したドキュメンタリー映画作品たち。想田監督はフレデリック・ワイズマンに心酔しながらも想田監督のスタイルは撮影クルーすらもいない、もっともっと小規模なもの。必然的にそれらの映画群は景観のショットな
2024年7月23日 01:42
Netflixで数多あるドキュメンタリー作品の中で、今この作品が一番パッと観れて、パッと驚けるドキュメンタリー映画なのは間違いないと思います。ルーフトッパーと呼ばれる高い建物の頂上部まで行き、そこで撮影やらパフォーマンスをする男女のお話です。まずルーフトッパーのやっていることが根本的に建物への不法侵入を前提としていて「コイツらは悪いことをしている」と感じてしまう人には受け入れられないかもしれ
2024年7月22日 22:18
素晴らしいドキュメンタリーだった。当人に汚点のように築かれた出来事を中心軸に据えたドキュメンタリー。ドキュメンタリーには被写体の人間に一種の懺悔や悔恨の想いを吐き出させることでセラピーとなる効力があるように思う。本作もジョン・ガリアーノという一人の天才としっかりとカメラを通して見つめ合った先の、深遠なるカムバックを映し出しているように思う。天才は常にギリギリを生きている。本作のジョン・
2024年7月19日 13:55
A24が過去最大の予算を投じたという『シビル・ウォー アメリカ最後の日』を試写で拝見しました。日本最大規模のグランドシネマサンシャインのIMAXシアターで鑑賞したため、没入感が凄まじく、鑑賞後も後を引きずっています。映画のネタバレ等にならないように、自分が強く関心を抱いた点を書いていきたいと思います。インディペンデント系作品を製作・配給していたA24が今回ビッグバジェットの作品を創ったという
2024年7月12日 09:41
昨年の10月よりフリーランスになり、そのまま立て続けにプロレスラーとして所属していたガンプロがCFから独立をしたことで、大きく自分の舵取りが変わりました。フリーランスとして働き始めてから内心「変わりたい」と願望を持っていたことが、今度はプロレスの環境でも独立という形で連鎖したことで、強制的に様々な出来事をリセット出来たことは結果的に良かったことだなのだと思っています。
2024年7月10日 12:02
8月9日、Twitterを見ると和歌山県カレー事件の林長男さんが映画『マミー』の公開に待ったをかけたい旨のポストをしていた。実名が流布され、プライバシーが脅かされ誹謗中傷が止まらないというのだ。社会的意義のある作品だが、命の危険性を被写体に感じさせてしまえば本末転倒だろう。私は配給会社の東風さんに良くしていただいて、本作も試写で観させていただいた。監督も気骨のある方なのが、作品でも見て分かるが