今成夢人

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今成夢人です。プロレスラーと映像作家 レスラー業はガンプロと飯伏プロレス研究所のニ団体所属。 映像制作ポートフォリオ↓ https://vimeo.com/user27206369 仕事の発注、ご相談など↓ yumehito.0922@gmail.com までお気軽にどうぞ

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  • 今成夢人のシネマ・ラリアット

    今成夢人の映画に関する感想・駄文・批評など

最近の記事

オールタイムベスト級映画『チャレンジャーズ』あらわる

私のSNSのTLで信頼出来る人たちの絶賛ムードだった『チャレンジャーズ』 これがオールタイムベスト級の大傑作だった。 「君の名前で僕を呼んで」「ボーンズ アンド オール」のルカ・グァダニーノ監督が「DUNE デューン 砂の惑星」「スパイダーマン」シリーズのゼンデイヤを主演に迎え、2人の男を同時に愛するテニス界の元スター選手と、彼女の虜になった親友同士のテニス選手の10年以上にわたる愛の物語を描いたラブストーリー。テニス選手のタシ・ダンカンは確かな実力と華やかな容姿でトッププ

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    • 尊厳とキャリア

      最近、昔に比べて自分のキャリアのことが好きになってきた。好きになってきたというよりかは、愛おしくなってきたと言うべきか。 ここで言うキャリアというのはプロレスラーとしてのキャリアだけを指しているわけではなく。 自分の人生全体のキャリアについてだ。 そう感じられるのはいよいよ、40歳という年齢が見えてきたからからだと感じる。 なんでもかんでも自分自身の節目を10年毎の単位で区切りにしなくてもいいとは思うけども、〇〇代という呼称はほぼ毎日のようにどこかしら聞こえてくる。年齢

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      • ギリシャ風ヨーグルト=ゴッチ式パイルドライバー説

        シャトレーゼのギリシャ風ヨーグルトが美味い。 どの辺りがギリシャ風なのかよくわからないが、正統派ヨーグルトよりも粘りっ気があり、甘味があって大変食べやすい。甘すぎないバランスが大変いい。 調べたら製品によってはギリシャ風ではなく、ギリシャヨーグルトと言い切っているものもあるそうだ。 では何故シャトレーゼから出ている製品はギリシャ”風”なのだろうか。 別にギリシャと言い切っても問題はないくらい美味しい。 でもギリシャと言い切れない何かがあるのだろうか。 そんなことを言った

        • 『城市特警』を観た

          城市特警 大好きな監督であるジョニー・トーの初期作が早稲田松竹で。 初見。 ビックリするほど粗い。 ツッコミどころ満載とご都合主義なシナリオ。 だけども所々でジョニー・トーの本領のようなものが見え隠れしてきて、この粗いシナリオなのに胸が熱くなってくる。 コテコテなフィアンセの死。 コテコテに冒頭から示す主人公のトラウマ表現。 脇が甘過ぎる盗聴。 時限爆弾を手持ちで工事現場まで走って運ぶなど 現代の映画に慣れ親しんでしまえばまるでコントのような展開が続くが、いつのまに

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        • 今成夢人のシネマ・ラリアット
          17本

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          和歌山毒物カレー事件を検証する驚愕ドキュメント『マミー』を見ました

          またもや東風さん配給の作品で気骨溢れる作品の試写会に行ってきました。 「マミー」は和歌山カレー毒物混入事件を題材にしています。 林眞須美死刑囚は冤罪なのでは?という問いから端を発した、強烈な取材劇になっています。 和歌山毒物カレー事件が起きた1998年、私は中学1年生でした。 同年4月に行われたアントニオ猪木引退試合を観戦し、プロレスに最高に感化されていた頃。 プロレスに感化されると同時に、ブラウン管で見るテレビそのものにも釘付けになっていた頃だったと思います。 子供な

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          ワン・ビン監督『青春』が素晴らしかった

          ワン・ビン監督の『青春』を観た。 215分の尺が劇場に足を運びづらくさせていたが、打ち合わせの帰りがてらに観にいった。 ワン・ビンの作品は劇場泣かせの尺だと思う。 でもどうしたってその尺での観客に体験をさせるのは集中出来る映画館でしかない。 もちろん配信やソフトでも可能なんだろうが、あの独特の感覚はやっぱり映画館がイイな。 都内で一つしかかかっていないイメージフォーラムに足を運んだのは紛れもない"ドキュメンタリー"を浴びたかったからだ。 最近は僕の仕事でも様々なインタビ

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          新生前夜

          ガンプロ新体制の前夜となりました。 今年に入ってから猛スピードで時間が過ぎていく感じがあります。 1月6日の大阪大会後に大家代表から独立を告げられたことが昨日のことのように思い返せれます。 非常に短期間のうちにガンプロの面々は自分の進路やプロレスとの関わり方を選択しなくてはならなかった。 即断即決した人、出来なかった人、違う進路を選択した人。いろんな人がいる中で、大家代表は「独立することが一番ガンプロらしく生きられると思った」と言葉にしていて、とても立派だと感じたし、そこに

          『リプリー』を観ました

          XのTLで褒められているポストが散見されたので、全8話鑑賞。 全編モノクロで映し出される圧巻のクオリティの映像演出。 とても贅沢なドラマだった。 詐欺師となるリプリーの大胆な行動と、見え隠れする上流階級への渇望。自分以外の誰かの人生を生きることを厭わない、自分の人生を差し出し、他者との人生に最も簡単に置換してしまえる感覚。詐欺師ではあるものの、滲み出る人間らしさが感情的にならずものとも的確かつ抑えた演出から醸し出される。加えてイタリアの美しい街並みを捉えた各ショットが美しい

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          『オッペンハイマー』と『フォロウィング』から見る普遍的なスタンス

          先日『オッペンハイマー』をIMAXで鑑賞した。 予習をしておくといいというSNSの書き込みを多数見つけ、動画サイトなどでありったけの予習をして臨んだ。 素晴らしい作品だった。180分の体感時間は長くは感じない。 会話劇でありながら、編集のスピード感によるものなのか、とにかくテンポがいい。 切り返しのカットバックもタルくはない。とにかく高速。それだけ会話がボリューミーでしっかりと重みがある。けど高速なのに、しっかりと間がある。空間の切り取り、映像の芳醇さ。王道の映画らしさ。「

          『オッペンハイマー』と『フォロウィング』から見る普遍的なスタンス

          『正義の行方』を観ました。

          東風さんの試写会で『正義の行方』を観ました。 傑作!と声高々に言ってもいいものだろうか。そんな想いに駆られるほどに心に深い爪痕を残してくる作品です。 画のクオリティも圧倒的で、日本のドキュメンタリー作品の中でも屈指の仕上がりとなっています。編集・構成の見事さに加えて、芳醇な色彩の豊かさに ”正義”という迷宮に入り込みます。 映画.comのあらすじを転載すると 2022年4月にNHK BSで放送され、令和4年度文化庁芸術祭・テレビドキュメンタリー部門大賞を受賞したBS1ス

          『正義の行方』を観ました。

          『記者会見で襲撃された男』完結

          昨日、年度末の3月31日に浪口修が主催するさくら祭りプロレスに参戦しまして、浪口修からパワーボムからのエビ固めでピンフォール勝利してまいりました。パワーボムは初公開。これまで何度も修練を重ねておりました。 一見するとただの無料お祭りプロレス参戦なのですが、私自身とても万感の思いだったと言いますか。 自分自身にとって大事にしていた歴史を、自分の手で直接終幕してくるという大切な儀式となりました。 というのも、浪口修は私が2013年にガンプロ旗揚げに参加することに直接的に起因と

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          ガンプロ現行体制の終焉と、さらば燻り

          気がつくとガンプロ現行体制の興行までラスト一日となっておりました。 最終興行は明日3月28日。東京・上野恩賜公園野外ステージ。 17:30開始の興行です。 https://www.ddtpro.com/schedules/22087 キップもまだ買うことが出来ますので、チケット取り置きのご用命あれば Yumehito.0922@gmail.comまでご連絡ください。 昨日はガンプロドージョー、ラストの合同練習会。 ガンプロドージョーと言っても、実はDDT道場を間借りさせ

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          卒業シーズンと告白

          ガツンと濃密な一週間だった。 年度末ではあるけど、自分の様々な感情が卒業していく感覚。 この環境だからこそ芽生えていた感情が少しずつ解き放たれていくような。 ケリをつけられてこなかったことが、半ば強制的につけられていく。卒業シーズンと自分の感情に絶妙なシンクロニシティがある。 その正体は一体なんだろうと考えるだが、書き出してみないとわからないことばかりだ。

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          卒業シーズンと告白

          見つけろ。テメエで。

          3.20DDT後楽園大会で上映することが出来なかったVTRを高木社長、そしてDDTのフロントの皆さんが工面してくださりUNIVERSEで無料公開にしてくださりました。 (こちらでご覧いただけます) https://www.wrestle-universe.com/ja/videos/ijKRqgFqXgRAYrUnVvWva5 当日煽りVTRがながれなかった試合に、本来煽りVTRがあった箇所に映像がくっついていますので、ここに至るまでの経緯が分からない人にとっては今成が何

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          撮影・編集、完パケまで担当した高木三四郎vs大家健の煽りVTRが上映されなかったことについて

          本日後楽園ホールで開催された『Judgement2024〜旗揚げ27周年記念大会5時間スペシャル〜』の高木三四郎vs大家健のシングルマッチ用の煽りVTRが上映されませんでした。撮影から編集、完パケに至るまでの一連の映像制作を外注として依頼されていましたが、上映されないという作り手としては一番悲しい結末になりました。 過去にも作ったVTRが選手欠場で上映出来ないということもありました。それは誰も悪くないと思えれます。 作り手も悔しいし、選手も悔しいし、団体も悔しい、仕方ないと

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          自分でオリジナルTシャツを作ってみたことについて

          先日の2.23横浜大会から最新の今成Tシャツを販売しました。 これまで今成夢人の個人Tシャツは4デザインくらい団体から販売していて、ありがたいことに全部売り切れています。 ですが、売りたいと思っているタイミングに売る機会を作れなかったり、アイディアが浮かんでも会社の人にうまく提案できなかったり、時には却下されたり、デザインを外部にイメージを伝えたりするが出来なかったりと、自分の頭の中とアウトプットのスピード感が遅く、次第に「もっと自分で好きに、自由にやってみたい」と思うよ

          自分でオリジナルTシャツを作ってみたことについて