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すくらっぷブック

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#エッセイ

ただしい論理的思考のつかいみち

ただしい論理的思考のつかいみち

まずはさくらちゃんから一言。
「お前らって論理的思考してる間にいつもチャンス逃すよな!」

チャンスを逃す論理的思考さくらちゃんによると、ロジカルシンキングとか論理思考とか言って人間社会でもてはやされているものは、
実際にはチャンスを逃す結果につながっていることが多いそうです。

たしかに論理的に考えて何かを決断しようとすると

* まず情報を膨大に入手して
* それぞれの情報の妥当性を1つ1つ吟

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スペシャリストとして圧倒的に成長する極意

スペシャリストとして圧倒的に成長する極意

私はこのことわざが好きで、傲慢ながら自分のことを「現代の伯楽」と思い込んで、人の才能を正しく活かせるようにするお手伝いをしています。
世の中には、人それぞれの真価を発揮することを阻害する理不尽に満ちています。
そういった理不尽をぶちこわし、打ち砕くことを楽しんでいるのです。

さて、私は実際に「現代の伯楽」の役割を果たそうと、コーチングのお仕事などを通してたくさんの方のお話を聞いてきました。
その

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わたしと娘は、おそろしいほどに違うものを見ている

わたしと娘は、おそろしいほどに違うものを見ている

3歳の娘は、ずっとおっとりしている。「活動的ではない」のほうがしっくりくるかもしれない。「床に落ちているものを掃除機のごとく口に入れる」0歳児の洗礼が一切なかった。引き出しを勝手に開けることも泥だらけになることも、目の届かないところに駆けていくことも、ケガをすることもない。気になるひとやものに対しては身体を動かさないままじいっと見つめ、ふっと目を逸らす……そういう子だった。

もちろん彼女は最高に

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作品を殺すのは誰か

作品を殺すのは誰か

私には好きな小説がある。
番外編を合わせれば一〇冊を越えるシリーズ作品で、登場人物の一人一人に奥深い設定があり、魅力的で、主人公とともに謎を解き明かしながら進むストーリーも臨場感があって大好きだ。
しかしそのほとんどがすでに絶版となっており、新品を入手することは困難になっている。また、シリーズはまだ完結しておらず、続編は存在するとのことだが、その公開・発売には至っていない。
そのシリーズ作品と、そ

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いまさら素人になれない病

スゴイ人を観察していると、ある共通する恐怖症があるように見える。それは、「今さら新分野でデビューし、作品公開するのが極端に怖い」という病だ。この病への雑感。

いまさら素人に戻れないいったん立場ができた大人は、なかなか積み上げたブランドを壊せない。結果、新しいチャレンジができなくなる。

たとえば元Appleのデザイナー、ジョナサン・アイヴを例に考えよう。

本人がどんなに望んでも…ジョニーはいま

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写真の技術は『人生』には勝てない

写真の技術は『人生』には勝てない

こんにちは、フィルムで写真を撮っています小山ひときです。

ちょっと強めのタイトルで「喧嘩うっとんのか、ォオン?!!」と思われたらすみません。また今回も、あくまでも私にとってはそうだなぁ〜と感じた内容でして。誰が間違っていて誰が正しい、ということではありませんので、大丈夫です。ご安心ください。

自分にとっては、写真を撮る時は3種類あって、おおよそ以下のようなことだったりします。

1)街などで綺

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未完の天才になるな

未完の天才になるな

私の仕事は作家のエージェント。この仕事をしていることをいうと、相手の反応はだいたい3パターンに別れる。

1つは、「なんかよくわからないですね」という反応。これは仕事の内容が一般的ではないからしょうがない。2つ目には、敵意か賞賛を向けてくるパターン。何かと残念ながら悪い意味で話題の的になりやすい業界なので、「さあてどんなもんか確かめてやりましょうか」という腹づもりで探りを入れにくる人もいる。俺はこ

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一時間かけてブラジャーを試着したら、黄泉の国から戦士たちが戻ってきた

一時間かけてブラジャーを試着したら、黄泉の国から戦士たちが戻ってきた

※下着のお話なので、苦手な方はご注意ください。

わりと、こだわりの強いタイプです。
でも、これだけは決めているんです。

「モテている女」のアドバイスにだけは、一切のプライドをかなぐり捨て、従うことを。

東にパーソナルトレーニングジムがあると聞けば、私財を投じて馳せ参じ。
西に3kg痩せ見えパンツがあると聞けば、半月間もやしをすすることになろうと手に入れる。

情報に振り回されすぎて、5日間絶

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再読必至!文系向けオススメ理系本10選

再読必至!文系向けオススメ理系本10選

こちらの投稿はツイッターのアンケートでご要望が多かったテーマです。今後も企画募集をやるのでこちらからぜひフォローを。

理系になれなかった文系君

「文系・理系という分類は日本独特のおかしなモノだ」なんて説があるが、現実には、この仕分けはある程度ワークしていると思う。
私は文系だ。残念ながら。
なぜ残念かというと、正確には「理系に憧れたけどセンスが無かったのであきらめた文系」だからである。

理系

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NewsPicksの「さよならおっさん」について

NewsPicksの「さよならおっさん」について

NewsPicksが日経新聞に「さよなら、おっさん。」というキャンペーン広告を出したそうです。これですね。

さよなら、おっさん。

あー、またか。みたいな、困った出来事多いですよね、最近。
それ、だいたいの場合、「おっさん」のせいです。
と言ってもそれは、誰か個人の話ではなく、年齢とか性別の話でもなく。
それはつまり、この国の、凝り固まった価値観やルールのことです。
世の中の変化に対して、見て見

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