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詩…なの??詩じゃないの?!どっち?!

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詩のような詩でないような得体の知れないものたちの置き場
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記事一覧

雨があなたの頬をつたう時

雨があなたの頬をつたう時

不安を煽るような
真っ黒な雲が空を覆い始め

雨が

あなたの頬をつたう時。

真っ黒な雨雲に覆われた空を
見上げた頬に雨粒が落ちて

あなたの

心を少しの安堵が包む時。

眩しいほどによく晴れた日の川辺で
裸足になった足に絡みつく水の

冷たさにあなたの心が

はっとした時。

冷たい水に心を奪われた小さな存在を
暖かな陽の光が包み込み

その背中に溢れる

哀愁を感じた時。

私はそれに美し

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お母さんの力

お母さんの力

子どもがただ子どもで

お母さんが

ただお母さんである時

そこには何の抵抗も無い。

わたしはそれを知らなかった

お母さんの力はすごい。

どんなにトゲトゲの子どもでも

お母さんが

ただお母さんでいて、

ただお母さんのまま包み込む時

子どもはただの子どもになって

やわらかく

ほわほわになる。

お母さんがただお母さんである時

子どもは

ただ子どもで居る。

それがどんなに美し

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うまれた時から

うまれた時から

ぷにぷにのほっぺ

柔らかな髪の毛

かわいいにおい

生まれた時から、あなたは奇跡。

生まれてからずっと、あなたは奇跡。

大きくなっても、あなたは奇跡。

そしてあなたはこの世界の中で
出逢いを繰り返し
別の奇跡と出逢い
新しい奇跡が生まれる

生まれたものが命でも

生まれたものが言葉でも

生まれたものが想いでも

あなたから生まれるものは全部が奇跡。

そうやって私達は拡大し続ける。

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不思議なポケット

不思議なポケット

君は、不思議なポケットを持っている。

なんでも入る。

君はそのポケットに、

悲しみも、
苦しみも、
不安も、
恐れも、
絶望も、

   孤 独 も 、

ぽいぽいと投げ入れる。

なんでも入る。

重たくなった、君のポケット。

またポイポイと投げ入れて、

君はカラッと笑う。

ジャンプすると、たまにポロっと落っこちる。

「おっと。」と言って君はそれを拾い、

ちゃんとポケットにしまう

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雨の惑星

雨の惑星

このほしには

僕たちに似合う場所が見つからないよね

どこに行ってもはじかれてしまう

「部外者だからしょうがないよ。」

少し寂しそうに笑う君の

笑顔が美しくて見とれてしまった

狭い部屋に帰って

ピアノを聴かせてよ

雨の音と一緒に

夜に降る雨が好きなんだ

洗ってるみたいでさ

ピアノを聴かせてよ

微笑む代わりに

だからもう笑わなくていいよ

笑わなくていいよ

君にお似合いの窓

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Happy Birthday

Happy Birthday

そのライオンのたてがみは燃えていた。

燃え上がる炎はいつでもライオンにまとわりついた。地面を転がりまわっても、大雨に打たれても、その炎が消えることはなかった。

炎は周囲のすべてを焼き尽くした。草木も、捕獲した動物も、一瞬で黒焦げにしてしまう。ライオンは仕方なく、焦げた黒い塊を食べた。味はしなかった。

あらゆる生き物がライオンを恐れ、離れていった。ライオンはいつでも孤独だったが、そんなことはど

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細胞の音色

細胞の音色

”自分の心の声を聞く”

”魂の声に従う”

とはよく使う言葉だ。
私も自分の記事の中でよく使ってきた。

それはとても抽象的であるので、それらのやり方、感じ方は、本人の感覚によるものでしかなく、
それが本当に魂の声なのか、心からの声なのかを、測ることはできない。

それは測るようなものでもなければ、
正解があるものでもない。

だけどあらがえないものだ。
圧倒的で、もうどうしたって、抵抗できない

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欠けているだなんて

欠けているだなんて

善でありたい

光でありたい

希望でありたい

大空を駆け巡っていたい

だけど

私は時に

淀み

歪み

押し潰され

暗闇の地を這う

そのどちらも



苦しむ私

流れる私

小さく滑稽な私

宇宙大に拡大した私

表と裏

どちらも完璧

どちらも在って完璧

合わさって

あなたは完璧

何も足りなくない

どちらも在る

あなたの中に

ぜんぶ在る

何も心配は要らない

わたしたちはいくつになっても

わたしたちはいくつになっても

わたしたちはいくつになっても
泣きたい。

大人になってもわたしたちは
子供みたいに愛されたい。

あの日
差しのべられなかった温かな手に

優しく包まれるのを求めてる。

わたしたちはいくつになっても
優しく背中を撫でてもらいたい。

がんばったね

心配いらないよ

こわかったね

大丈夫だよ

そう
言ってもらって

よしよしって
優しく背中を撫でてもらいたい。

いくつになってもわたしたち

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圧がかかる

圧がかかる

人生が大きく変化する前は、

必ず大きな圧がかかる。

順風満帆、平穏な日々の先に、

人生のステージが上がることはあまり無い。

私の体感的には。

平穏な日々の中で、地道な努力を積み重ねることはとても大事だ。

そういう日常を過ごす中で、

自分では回避できない、

圧がかかる時がある。

ググーッと、

グググーッと、

その圧が大きければ大きいほど、

苦しみも大きいが、

その後には必ず

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奇跡があなたを荘厳するのは

奇跡があなたを荘厳するのは

奇跡が毎日起こるのは、
珍しいことではありません。

むしろ自分が本当に自分である時に、
“奇跡“が起こらないほうが不自然です。

“奇跡“とはこれまでの価値観の上での
考え方に過ぎません。

本来であれば、
珍しいことではないのです。

あなたがあなたを取り戻し
自然なあなたで生きる時
奇跡はあなたを荘厳します。

それは足元に落ちている石が
ただの石ではなくて宝石であることに
気が付くようなこ

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みんな可愛いんだよ

みんな可愛いんだよ

人生の話が好きなんだ。

美容室で開く暇潰しの雑誌は

キラキラした

流行のファッションやメイクのページじゃなく

名前を聞いたことがあるようなないような

作家や芸能人のエッセイを読んでいた。

たいして好きでもない人だって

誰かが語る人生には

決まって可愛いところがある。

それを見るのが好きなんだ。

ここにはそんな人生が

たくさんたくさん置いてある。

だからこの街が好きなんだ。

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2024年の地球より

2024年の地球より

こんにちは。
今日は西暦2024年の6月5日です。地球上のとある場所でこの手紙を書いています。
今は夕刻に差し掛かるところで、今日は天気が良く、少しの肌寒さを感じます。
今から訪れる夕暮れもきっと美しいものと思います。

ここはとても美しい場所ですが、まだ内側でも外側でも争いが絶えません。
多くの人はその生涯においてとても苦しい想いを持ち、巻き込まれ、縛られ、解放されないまま消滅してしまう人もいま

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絶望のフィルター

絶望のフィルター

物心ついた時からそれはあった。

わたしの周りを覆っている、透明のフィルター。

それはちょうど、

そう、ラップみたいな感じ。
でもきっとラップよりも薄い。

透明で、薄くて、
よく目を凝らさないと確認できない。

とても薄いので、
簡単に破れそうなんだけど

決して破れることのない、透明のフィルター。

それは絶望で出来ている。

そして幾重にも重なっている。

分厚い絶望のフィルター。

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