メディアの話。

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メディアの話その121 鉄道資本主義が貫徹してない街、西武線の魔力。

ターミナルに百貨店をつくり、沿線に計画的な住宅街を設け、それぞれの駅前には系列のスーパーをつくり、病院や学校を誘致し、奥座敷には高級住宅街を設け、終点エリアにはアミューズメントパークをつくる。

阪急グループの小林一三が成功を納め、渋沢栄一が田園都市株式会社をつくり、東急の五島慶太が、実現した。

こうした「鉄道資本主義」のまちづくりは、東京の各私鉄がこぞって真似をした。

でも、鉄道資本主義を完

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メディアの話その120  シン街道資本主義と浜松の何もない駅前。

浜松唯一の私鉄、遠州鉄道の駅前は、ほとんどがどんどんさびれている。

今に始まったことではない。2011年。いまから10年前に、こんな話をフェイスブックに書いていた。↓

浜松に電車で帰る。地元の遠州鉄道に乗り、20分ほど北の駅につく。駅に降り立つといつも自分の中でかかる曲がある。レイチャールズのインザヒートオブザナイト。夜の大捜査線のテーマ。あの映画では都会から来たシドニーポアチエ演じるチップス

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メディアの話その119 「フェイク」と「ニュース」と「生態系」と。

藤代裕之さん編著の『フェイクニュースの生態系』(青弓社)を読んだ。

「フェイクニュース」が蔓延する昨今の話を本書で読んだときに思ったのは、フェイクニュースがいいか悪いかという「価値判断」を保留して、フェイクかそうでないかにかかわらず、どんなニュースが拡散しやすいのか、ということを見た方が良さそうだ、ということだった。

想起した雑念を記す。

「生態系」ということば。

生態系は、もともとニュー

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メディアの話その118 下河辺淳さんと16号線。

東京に人が集まるのは「情報」に需要があるから。情報さえ手に入れば、人々は地方により分散する。
関東平野は肥沃で、徳川家康が江戸をつくり、大東京という世界都市ができた。でも、縄文人に相談したら、ちょっと否定するかもしれない。
19世紀20世紀の東京の展開は、縄文時代には海底にあった元ヘドロ地帯。
縄文人は、武蔵野台地、大宮台地、下総台地、多摩丘陵という高台に暮らした。
20世紀の日本人はその谷間の低

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メディアの話その117 シン・街道を行く。鉄道から再び街道へ、都市が動く。

シン・街道をゆく。
鉄道の街が終わって、街道の街が復活するのがモータリゼーション。

日本のモータリゼーションって、けっこう遅くって実は20世紀の終わりから21世紀の初めになってようやく当たり前になっている。

1世帯あたりの自動車保有台数が1台を超えたのは1990年台半ば。バブル崩壊してから。ピークは2005年ごろ。その後も、保有台数全体の数字がマイナスになったことは2021年まで、ない。車が減

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メディアの話その116 トースト娘の消失と氷河期と男女雇用機会均等と。

女の人が夏に肌を焼かなくなったのは、いつからだろうか? 
焼くのがやばくて、色白が正義になったのはいつだろうか? 
そして、価値転換はなぜ起きたのか? 
夏目雅子のCMやトースト娘ができあがる。
は、どこに行ったのか?

最大の理由は明白である。
1994年からの就職氷河期と1992年のリオ会議である。
かつて、夏にこんがり焼けた肌は、ステイタスであった。
沖縄へ、さらに遠くの海外の南の島で優雅に

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メディアの話その115  「再放送」というサブスクが、子供文化を市場にした時代。

今朝、NHKBSで、キングジョーにマウントとられているウルトラセブンを見ながら、回収騒ぎでちょびっと注目された『ウルトラマンの「正義」とは何か』を完読。
回収騒ぎとなったのは、本書の元ネタとなっている、切通理作さんの「ウルトラマン論」を、大江健三郎さんが書いたものだと勝手に解釈し、そこから論を展開しようというめちゃくちゃぶりを、切通さんにTwitter上で指摘されたから。

で、実際に『ウルトラマ

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メディアの話その114 メジャーな100万人 マイナーな100万人

「100万人って、マイナーでお取りつぶしの数字なんですよ」
 先週、テレビ関係の仕事をしたとき、とある放送系企業のトップ(年齢は私と同年代)とお話しして出た言葉。
 テレビの視聴率の話である。かつて100万人=1%と考えていたから、たしかに深夜番組でもなければ、即番組終了である。
 でも。
 この数字をテキストメディアに持ってくる。
 新聞でいえば、100万は巨大な数字である。日経新聞や毎日新聞の

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メディアの話その113 プラットフォームがテレビや映画や新聞を「捨てる」とき

ネットフリックスは、「テレビ」だろうか。「映画」だろうか。

いや、もはや「テレビ」でも「映画」でもなく、「ネットフリックス」である。

そこで流れているコンテンツの多くは「テレビ番組」でもあり、「映画作品」でもある。つまり、コンテンツは「従来のメディア」なのだ。

では、テレビなのか?映画なのか?

ちがう。ネットフリックスなのだ。

マーシャルマクルーハンがかつて発言したメディアの法則が明確に

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メディアの話その112 レイヤー思考(16号線も)。

レイヤー思考という、思想がある。

いま、私がでっちあげた。

レイヤー思考とは、なにか。

それは、過去から現代、未来に向かって、文明は「レイヤー=層」が1枚ずつ増えていくかたちで進化している、という思考法である。見立て、といってもいい。

新しい文明、というのは、1枚のレイヤー=層、なのだ。

過去でいえば、「農業」なんかがそうだし、「活版印刷」もそうだし、「蒸気機関」もそうだし、「電化」なん

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