柳瀬 博一

東京科学大学リベラルアーツ研究教育院教授。浜松。慶應大学経済学部卒。日経BP社で記者書…

柳瀬 博一

東京科学大学リベラルアーツ研究教育院教授。浜松。慶應大学経済学部卒。日経BP社で記者書籍編集広告P経て現職。小網代野外活動調整会議理事。「ラジオNIKKEI」「渋谷のラジオ」。『国道16号線』『カワセミ都市トーキョー』『親父の納棺』『混ぜる教育』『「奇跡の自然」の守りかた』

マガジン

  • メディアの話。

    メディアの話を、します。

  • 国道16号線の話。

    2020年11月、新潮社より『国道16号線 日本を創った道」という本を刊行します。 国道16号線については、もう30年近くいろいろなことを考えたり、実際に記事を書いたりしてきました。こちらでは、書籍の補助線となる「ボーナストラック」や、オリジナルの紀行、次の国道16号線企画につながる記事などを掲載していきます。

  • #編集 #ライター 記事まとめ

    • 1,649本

    編集、ライター、コンテンツ、メディアなどに関する記事をまとめていきます。

  • こあじろ のはなし。

    私が、三浦半島の先端の小網代の谷に足を踏み入れて30年になる。ここで出会った生き物や風景やアレヤコレヤを思いつくまま。

  • 大東京カワセミ日記

    2021年5月、都心の川沿いに暮らすカワセミに偶然出会った。 コロナ禍でどこにも行かない行けない時期、カワセミの家族を定点観測してみました。

最近の記事

メディアの話 戦争とSFの映画に「食料調達」の話が出てこないわけ(アンパンマンを除く)

食べものと水をひたすら調達するアンパンマンみたいなキャラクターを主人公にした戦闘ものって、なぜないんだろう。 日本軍の死亡原因の大半が餓死。 よく戦争犯罪で軍隊が敵方の村を襲うのも レイプと遊びの殺しの絵ばっかり描くけど あれ基本は食料と水の確保と強奪が目的。 セックスしなくても人殺さなくても人間は死なないが、飯を食わず水を飲まないとすぐ死ぬ。 メシと水の調達は一番重要なのに過去のSFや軍事もののメジャー作品でメシと水のロジスティクスを描いたのは、あるいは語ったの

    • メディアの話。ライドシェアと自動運転を邪魔するわるもの。

      日本「だけ」ライドシェアや自動運転が 一向に進まない最大の理由は、 政府やタクシー業界が邪魔しているから、じゃ、実はない。 円安のせいである。 円安のせいで一般の人もマスメディアも全く海外に行かなくなった。 アメリカにも東南アジアにも。そして中国にも。 だからライドシェアはもちろん自動運転も当たり前になりつつある、と言うのを経験値で知らないのである。 円高時代だったら学生からおじいちゃんおばあちゃんまで知っているに決まっている。 みんな週末レベルで海外旅行に行

      • メディアの話。作家とキモさとエモさと

        Twitterに、作家とキモい、という言葉が並んでいた。 村上春樹さんが俎上に上がっていた。 タイミングとしては、ノーベル賞がらみだろう。 キモい、というのは、作家(この場合は、何かを創造する人)にとって一番不可欠な要素だと思う。 キモくない作家は、誰も動かさない。 なぜならば、キモさは、青臭さ、のことだからである。 未熟さ、青臭さ、こそが、人を動かす。 なぜか。 誰かがキモいと感じる青臭さこそが、、別の誰かにエモい、と感じさせるものだから、である。 両方に

        • メディアと国道16号線 日本の大半は、田んぼに浮かんだイオンモールの景色の中で暮らしてる。

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        記事

          メディアの話。ラストマイルと映像配信と「ユニバース」視聴と。

          ラストマイルのヒットは、鬼滅の刃でできたテレビと映画を動画配信が繋ぎ動画配信が中心となるの新しいコンテンツ消費市場が形成されたことがピッタリ当てはまる。TBSの決断。 ラストマイルは公開17日で30億円を突破。100億円コースである。 実写映画としては久しぶりの大ヒット。 で、この映画については、もやもやした感想を抱いていたんだけど、テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の監督・塚原あゆ子と脚本家・野木亜紀子が、私のような素人が感じる「映画っぽくないテレビ的な説

          メディアの話。ラストマイルと映像配信と「ユニバース」視聴と。

          メディアの話。ハヤブサのいる街。

          糸島の海っペり。 朝、散歩していたら、周囲で一番高い塔に、白い鳥が舞い降りたのを見た。 ハヤブサだ。 ハヤブサは、あたりを睥睨した。 そして、突然翼を広げると、一直線に眼下の川面へと飛び降りた。 水面スレスレを飛び、一瞬にしてチドリを捕まえる。 塔の上に戻ると一心不乱にチドリを啄む。羽がハラハラと舞う。 5分ほどで食べ終わると、再び、眼下を見据える。 時々、鳥の声がする。そのたび、ハヤブサはキョロキョロと顔を動かし、声のする方に目を向ける。 次の獲物だ。 ハヤブサは、

          メディアの話。ハヤブサのいる街。

          メディアの話。クヌギの林。里山。田んぼ。糸島。

          糸島の朝の散歩。 「糸島でクワガタ取れるところない?」と地元の大学生に聞いたら、 「子供の頃、お父さんに連れてってもらったところがあります! お父さんも子供の頃、そこでクワガタとってたって」 で、行ってみた。 海沿いの道からかつて干潟だった田んぼを抜けて「里山」的な小さな山がポコポコあるエリアに。 山のへりの田圃道を走ると「あそこです!」 30*30mほどの薪炭林。 全てクヌギだ。 まだ青々とした葉をつけた枝がたくさん落ちている。 下草はなくって風通しがいい

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          メディアの話。赤ちゃんと幼児とお母さんお父さんと本屋さん。

          懐古でも趣味でもなく、物理的にリアルな本屋さんが永遠に必要な人たちがいる。 0〜7歳の子供を持った家庭である。 糸島の蔦屋書店を訪れると、この街に子育て世代が移り住んでいることが可視化される。 本屋の書籍の置いてあ4分の一くらいが、赤ちゃん、幼児向けコーナーで、たくさんの赤ちゃん、幼児を連れた夫婦がいるのだ。 後ろには、幼児教室もセットである。 0〜7歳は、ネットを活用する前に、リアルなインプットが生きものとして必要で、リアルと抽象を結ぶ重要な知的ツールが「本」であ

          メディアの話。赤ちゃんと幼児とお母さんお父さんと本屋さん。

          メディアの話。あい、どうじょ。いないないばあ。赤ちゃんの贈与と赤ちゃんの利他。

          久しぶりに1歳半児と過ごした。 1歳半児は実に面白い。 まず「いないないばあ」が大好きである。 こっちがやると、どんどんやり返す。 で、大笑いする。 100回やっても終わらない。 次に。 1歳半児は、いろいろくれる。頼んでなくても。 絵本を開く。 パンが並んでいる。 フランスパンをつまんで、こっちの口に運ぶ。 あい、どーじょ。 ぱく! 次にフランスパンをつまんで、こっちの口に運ぶ。 ぱく! 以下、5種類のパンをくれる。 そろそろお返しである。

          メディアの話。あい、どうじょ。いないないばあ。赤ちゃんの贈与と赤ちゃんの利他。

          糸島日記。

          糸島日記。

          メディアの話  米国産の邪悪にして学習能力ゼロのAIと暮らす未来の地獄について。

          世界で最も邪悪でかつ学習能力ゼロのfacebookのAIが、今週もまた私の投稿を削除した。 ここ3週間ほど、フェイスブックは投稿をすぐに削除する。 しかも、全て、無害どころかむしろ公式のコンテンツをシェアしたものばかり。 削除したのは、なんと先週削除したあと、こちらの抗議申請を受けて、削除を解除した、東工大と東京医科歯科大のライティングセンターに関する東工大の公式サイトの投稿。 https://www.titech.ac.jp/news/2024/069768 こち

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          メディアの話 小さなビジネスと大企業と、街の未来と。

          今日、連続して日本のコラムをネットで読んだ。 一つは本屋さんのnote https://note.com/ryushokanbook/n/nb27594fcfa61?fbclid=IwY2xjawEsFi5leHRuA2FlbQIxMQABHeoXFZAjK2LAsGkeBOswaWOMG6IoW1yoCzeOnhKbLt0bJVz-mw7nyNW_-g_aem_BTA9p3yXnXV87Z3ZX7numQ そして、おそらくはこのコラムの内容に対する反論として出てきたこ

          メディアの話 小さなビジネスと大企業と、街の未来と。

          メディアの話、16号線的話。綱島のイトーヨーカ堂が消える2024年8月18日。

          1986年から88年まで、大学3年から4年にかけて、綱島に暮らしていた。 6畳4畳半2階の木造アパート。もちろん風呂なし。 綱島街道沿い。 グーグルストリートビューで見たら2016年まで、アパート残ってた。 私が入った時ですでにボロアパートだったので、多分50年くらいは立ってたんじゃないだろうか。 当時の綱島は、まだまだ温泉街の空気がたっぷり残っていて、私がいく風呂屋さんは、綱島街道沿いの綱島温泉「東京園」だった。真っ黒なラドン温泉で、しかも昼間っからやっていて、1

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          メディアの話。戦艦大和が宇宙戦艦ヤマトになったわけ。

          終戦記念日でいくつかの文章を読んでいるうちに、「なぜ戦艦大和は、『かっこいい』存在として、戦後語り継がれたのか」という疑問が湧いてきた。 すでによく知られているように、第一次世界大戦後に構想された巨大戦艦=大和の概念は、大艦巨砲主義は、航空機の発達によって、太平洋戦争勃発前までに、「時代遅れ」になっていた。 何より、日本軍の航空機による1941年12月8日の真珠湾奇襲が成功しているのだ。 つまり、日本自らが、戦争のパラダイムシフトを象徴している。 真珠湾に停泊していた

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          メディアの話。ザ世界仰天ニュースの安倍元首相「暗殺」(とは番組では言わない)事件の再現ドラマを見て、たしかに仰天した話。

          spiderで安倍元首相暗殺事件の再現ドラマを 日本テレビの「ザ・世界仰天ニュース」でやっていたのをみた。 2時間近くかけて、俳優を使った、延々再現ドラマをやる。 つまり内容は、ノンフィクションではない。 テレビ局がつくった創作、である。 暗殺された安倍元首相、昭恵夫人、奈良県警 犯人のテロリストまでをすべて、俳優が演じている。 血まみれの安倍元首相まで登場する。 もちろん俳優である。 たまたま現場でカメラを回していた素人さんくらいがほんもの。 警察が、それ

          メディアの話。ザ世界仰天ニュースの安倍元首相「暗殺」(とは番組では言わない)事件の再現ドラマを見て、たしかに仰天した話。

          メディアの話。銃撃と暗殺。

          安倍元総理の殺害を、「安倍元首相撃たれ死亡」 と見出しをつけた全大手新聞の報道は、改めて間違っていた。 あのとき、大手新聞すべてが同じ見出しだった。 安倍元総理、銃撃で暗殺 とすべきだった。 当時もそう指摘したけど全く同意されなかった。 特に新聞記者の方々から。 複数の新聞記者の方々、あるいは元新聞記者の方々が、「あの見出ししかない」というのを懇切丁寧にネットに説明をアップしていた。 残念ながらそれは、目の前で起きた犯罪のことをどう伝えるかではなく、 内輪のロ

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